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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第263号】~水郷「同里」は穴場の観光スポット~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年3月29日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第263号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 本格的な春到来となかなかならない上海。道端では桜が咲き始めている光景も目にしますが、肌寒い日が続きます。特に昼夜の温度差が激しく、夜に10℃以下にまで下がると、余計に寒く感じます。
 こういう季節の変わり目は体調を崩しやすくなります。そういう私も実は先々週から風邪をこじらせ、喉の痛みと咳、さらには鼻づまりがひどく、咳はかれこれ2週間続いています。
 ちょうど広東4都市の視察にも重なり、日本からの常備薬を持っておらず、地場の薬局で風邪薬を購入しました。いずれも「中薬(漢方系の薬)」のみで、日本のはまだしもアメリカのバファリンやタイレノールなどを期待したのですが、結局買えずじまい。仕方なく漢方系の薬を買って飲んだのですが、一向によくならずで、やはり菌を殺すには「西薬(西洋の薬)」が必要だと改めて実感しました。
 広州でお会いした中国人の友人も、風邪のひきはじめは中薬だが、本格的になればやはり西薬を飲むと。訪日中国人旅行者が日本でルルなどの風邪薬を大量に購入するのも理解できます。
 今週のコラムは先週末に訪れた江南水郷の「同里古鎮」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第263号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第263回)
     ~水郷「同里」は穴場の観光スポット~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年1&2月号(vol.41)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「旅行ガイドはSNSで」(2017年3月17日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Booming Chinese outlet mall market to hit provinces(アウトレット、内陸部にも勢い)」
         「Chinese trends of 2016 help explain economic resilience(昨年のトレンド番付)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第263回)
 ~水郷「同里」は穴場の観光スポット~

 先週末に蘇州呉江区にある江南水郷の古鎮「同里」に行きました。上海市内から西に約80km、車で1時間強の近さです。上海近郊の水郷の町といえば、朱家角、周庄、烏鎮、西塘などが有名で、これまで何度も訪れたことがありますが、同里は今回が初めて。実はその名前すら初耳でしたが、なんとそこにはユネスコの世界遺産があるとのことです。
 それは「退思園」と呼ばれる清朝時代の1885~87年に建てられた庭園。世界遺産といっても、「蘇州古典園林」として蘇州市内にある拙政園や留園、獅子林など8カ所の庭園とセットで登録されているのですが、唯一水郷の町にある世界遺産として一見の価値ありでしょう。
 一方、世界遺産と謳われながら、他の水郷古鎮と比べてそこまで観光地化されておらず、素朴な雰囲気が残っているのも同里の魅力です。古い建物が昔のまま残っており、そこで生活する人たちの暮らしぶりも垣間見れます。脇道に入ると人影もまばらで、水郷脇に設置されたテーブル席で食事やお茶、コーヒーなどを飲みながら、のんびりと一日を過ごせます。
 食事は太湖で穫れる河鮮(淡水魚介類)が名物。「太湖三白」と称される白魚、白蝦、銀魚を使った料理や、豚足を醤油や漢方薬剤で煮込んだ「状元蹄」が有名で、黄酒(紹興酒)と合わせると何ともいえない味わいです。また、清明節で食される「青団(青団子)」や「酒醸餅(甘酒餅)」など伝統的なスイーツも人気で、有名店「林家舗子」前には長蛇の列ができていました。
 しかし、同里の一番のお薦めは、「剪紙(切り絵)」です。退思園内にあるアトリエでは、切り絵職人の計建明氏が実演販売をしています。中国中央電視台(CCTV)のお正月番組にも出演し、他の主要メディアで何度も紹介された著名人で、大小のハサミを駆使して一枚の紙から切り出される作品は“お見事”。干支や福などをモチーフにした作品が額縁に入れられ、値段も150~200元前後とお手頃です。切り絵の技術だけでなくデザインのセンスもよく、日本へのお土産にも喜ばれること間違いなしです。
 数ある水郷古鎮の中では埋もれた感のある同里ですが、世界遺産と切り絵だけでも十分に行く価値があると思います。機会があれば、ぜひ一度訪れてみてください。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「会員からのQ&A」
 ~越境EC新興アプリ3社のリサーチ~豌豆公主 (1)
 豌豆公主は日本製品を専門に扱う海淘(「海外」+「淘宝」の造語で、越境ECの意)サイト。運営会社(Inagora株式会社)は2014年設立、本部は東京赤坂にある。北京、香港、上海にも支社を置いており、正式な運営開始は15年8月。「開放型プラットフォーム+自営」及び「PGC+UGC+KOL」モデルを採用、中国消費者に日本製の人気商品の提供を行っている......
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「会員からのQ&A」
 ~越境EC主要プラットフォームの取引規模、会員数、客単価は?
 越境ECを検討中の会員企業からのご質問。主要プラットフォームとしてはまず先に「天猫国際」と「京東全球購」が思い浮かばれるが、ネット上ではこうした越境ECプラットフォームの取引規模や会員数などの詳細についてはほとんど出回っていないのが現状......
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「河北省の省都・石家庄のコンビニ事情」
 ~実店舗の配達員がラストワンマイルを解決する「36524」
 石家庄の主要コンビニチェーンは2つ。1つは河北国大連鎖商業有限公司傘下の「36524」、もう1つは天元集団傘下の「天元便利店」だ。地場最大手の「36524」は、石家庄に300店強、河北省全体で400店以上を展開している......
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「「西湖」で有名な浙江省・杭州のコンビニ事情」
 ~多種多様なサービスとデリカ類の充実により成長著しい「快客」
 杭州のコンビニ市場は、国内資本(内資)と外資がそれぞれ約半数を占める。内資では、上海農工商集団の「可的(KEDI)」、聯華傘下の「快客(QUIK)」、食品メーカー祐康傘下の「祐驛站(YOUEASY)」の3社が出店数100店前後と多く、華潤万家傘下の「Vango」が約60店で続く。浙江地元資本の「十足(C&U)」も11年末の初出店以来、順調に店舗数を拡大している......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年1&2月号(vol.41)発行

 会報誌2017年1&2月号(vol.41)では、巻頭特集に2016年の中国消費トレンド総括と、それを踏まえた上での17年の動向及び予測について考察しました。世界的な不況や国内経済発展の鈍化にもかかわらず、活況を呈した中国消費市場。社会消費財小売総額は前年比10.4%増の33兆2,316.3億元。経済成長への消費支出の貢献度もは前年比4.9%増の64.6%だった。EC(電子商取引)業界は好調を維持、年間のオンライン小売総額は前年比26.2%増の5兆1,556億元。なかでもモノ(商品)の売上は25.6%増の4兆1,944億元で、社会消費財小売総額の12.6%を占めました。このように数字上は拡大を続ける消費市場ですが、総合スーパーや百貨店など以前活況だったリアルの消費現場では、閑古鳥が泣く商業施設もあり、見かけ上、どこで消費が拡大しているのか肌身に感じられない状況があるのも事実です。その背景には今や中国全国民といっても過言ではないほど普及したスマートフォン(スマホ)とそれを介したビジネスが勃興し、中にはインフラ化したモデルも生まれています。このように浮き沈みや移り変わりの激しい中国消費トレンドについて、消費者の趣向やニーズ、90後や00後といった世代間の違い、浸透するECとO2Oの実態、越境EC、出前代行や自転車などシェアエコノミー、人々の健康意識の高まりによる影響、シルバー層の消費潜在力、リアル店舗の逆襲、アニメやゲームなどのコンテンツ事情など幅広く調査・分析。20年には6.5兆米ドルに達するとボストンコンサルティングが予測する中国消費市場の「いま(現在)」について解説しています。
 次は、企業研究として上海を中心に中国全土に店舗網を拡大する中国式ファーストフード「焼餅」の新鋭チェーン店「桃園眷村」をピックアップしました。焼餅は小麦粉を捏ねて薄く伸ばした生地をカラッと香ばしく焼いた中華風パン。台湾では定番の朝食メニューの一つですが、これに白を貴重とした内装とヒノキ材のシンプルな机と椅子などレトロ感満載の店内環境がセットになり、人気を集めています。台湾旅行中に「台湾グルメ」の虜になった中国人オーナーが中国での事業化を決意。台湾からコンサルタントを招き、コンセプトからメニュー、店舗設計、接客など、台湾式の管理を徹底し、内装にもこだわったとのこと。台湾では通常約8元の焼餅油条が、約3倍の22元で販売。まさに「消費のアップグレード」の典型例であり、やり方一つで中国人の胃袋を虜にできる巧みな仕掛けと工夫に業界内外から注目が集まっている同社の成功の秘訣について分析しました。
 中国コンビニ最前線レポートでは、江西省の省都・南昌のコンビニ事情についてレポートしています。人口は約510万人(13年末時点)。成長著しい内陸部の中心都市として商業面での発展も目を見張るものがある南昌。特に今年5月にオープンしたショッピングモール「万達茂(WANDA MALL)」は、隣接するテーマパークや水族館と共に昨今の「コト」消費を引っ張る推進役として中国全土から多くの客を集めています。そうしたなか、中国チェーン経営協会が公表した「2016年中国都市別コンビニ発展指数」で36都市のうち第11位にランクインした南昌。15年のコンビニ店舗数の増加率は20%で、南京、広州、杭州などの沿岸主要都市を上回ったのですが、特に注目すべき点は、地元政府からの政策面で手厚いサポートが与えられていることです。その詳細とは…。
 最後に今号からスタートする新企画「会員からのQ&A」。会員企業より寄せられたご質問・ご相談についての回答を、会員間でシェアする趣旨です。中国ビジネスの最前線で奮闘されている企業様からのご相談なので、どれも目の前の課題や実務に則した内容で、ご興味をお持ちいただけるのではと考えています。当会員サービスでは、ネット上で得られる情報の範囲内であれば、各種ご相談について情報収集及び整理して回答しています。第1回目は越境ECを検討中の会員企業からのご質問で、越境EC主要プラットフォームの状況と新興アプリ3社のリサーチ結果を掲載しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.41(2016年1&2月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析』
 「見よう見まね」を脱し「独自発展」段階に突入した消費現場も

【企業研究】中国ビジネス最前線
『中国式ファーストフードの革命児「桃園眷村」』
 台湾式レトロ焼餅が中国人の胃袋を虜に

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『市政府がコンビニ出店に対して資金サポート、居住区に適正配置する』
 江西省の省都・南昌のコンビニ事情

【会員からのQ&A】
『越境EC主要プラットフォームの取引規模、会員数、客単価は?』
『越境EC新興アプリ3社(豌豆公主、格格家、小紅書)のリサーチ』

【都市別調査】
スマホの次は「紙」~その②
『手帳文化の成熟ぶり 個性派独立系リアル書店』
スマホの次は「紙」~その③
『自由度と信頼感の手帳 ネット書店も実店舗出店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第99回「旅行ガイドはSNSで」(2017年3月17日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第99回は「旅行ガイドはSNSで」(2017年3月17日付)。今年の春節(旧正月)休暇に台湾を訪れた。チケットは普段利用する中国オンライン旅行大手のCtrip(携程)で購入。春節前々日(1月26日)の中国東方航空便だ。この時期は、臨時便が出るほどの混雑ぶりのため、購入は数カ月も前。いよいよ出発間近に迫った頃に、一通のショートメッセジがスマートフォン(スマホ)に届いた。「一緒に台湾に行く友人とチャットしませんか?」というお誘い。Ctrip経由で同じ便を購入した客全員に対して送られたもよう。送り主は「微領隊」と呼ばれるガイド役で、同社の顧客サービススタッフだ。そのスマホチャットで繰り広げられた情報交換の数々。見知らぬユーザー同士でのやり取りも始まるなど新しい旅行の“方法”が面白い・・・。
 次回の掲載は2017年3月31日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Booming Chinese outlet mall market to hit provinces(アウトレット、内陸部にも勢い)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Booming-Chinese-outlet-mall-market-to-hit-provinces

「Chinese trends of 2016 help explain economic resilience(昨年のトレンド番付)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-trends-of-2016-help-explain-economic-resilience

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