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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第268号】~中国全土で話題の長隆テーマパーク~

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2017年5月3日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第268号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 最近上海でスーパーに行く機会がめっきり減りました。「盒馬鮮生」や「甫田網」などネットスーパーのアプリを利用しているからでもありますが、久光やアピタなど日系スーパーはまだしも、特にカルフールなどはすっかり足が遠のいてしまいました。
 そうした中、3月に訪れた珠海で、客が殺到しているスーパーに久々に出くわしました。ちょうど「10元均一セール」中だったイオンのほかに、香港系スーパー「Taste」でも、店内は多くの客で溢れており、珠海ではまだ実店舗での買い物が主流なのかもと思ってしまうほど。
 レジにも行列ができているなか、そのすぐ横で出前代行アプリ「百度外売」がアプリをダンロードすれば牛乳を贈呈するという入会キャンペーンを実施。スーパーで購入した商品を代わりに配送するという呼び込みでした。
 一方で、「雨の日に出かけなくてもよし、レジで並ぶ必要もなし」と声を張り上げて宣伝しており、結局は客にアプリでの購入を促している様子。珠海でも繰り広げられるリアルとネット間の熾烈な争いを目の当たりにしながら、「Tasteにとって本当にそれでいいのだろうか?」と思ってしまいました。
 今週のコラムは世界最大の水族館としてギネスにも登録されたテーマパーク「珠海海洋王国」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第268号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第268回)
     ~中国全土で話題の長隆テーマパーク~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「伸びる生鮮品ネット販売」(2017年4月28日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
         「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
         「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第268回)
 ~中国全土で話題の長隆テーマパーク~

 いま、珠海を中国全土に知らしめているのは「長隆主題楽園(テーマパーク)」でしょう。空港や駅、ビルのエレベーターなど各所でポスター広告が見られ、昨今の「コト」消費ムードにも乗じて、中国でも有数のテーマパークとして認知されています。
 現在、広東省の広州と珠海の2カ所で巨大な総合レジャーエリアを運営する長隆(Chimelong)集団は1989年の創業。ホテル運営から事業を開始し、観光、文化演芸、飲食、娯楽レジャー、不動産開発など業態を多角化してきました。広州に遊園地、野生動物園、プール遊園地、サーカス、鳥類パークなどを、また珠海では海洋パーク(水族館)や劇場を運営。それぞれ五つ星ホテルが隣接しており、中国全土から多くの観光客を集めています。
 この長隆主題楽園の取材も珠海視察の目的だったため、あえて市内から南へ約30km離れた横琴区にある長隆企鵝酒店に宿泊しました。ペンギンをテーマにしたホテルで、エントランスで巨大なペンギンの像が出迎えてくれるなど、館内はペンギンだらけ。ペンギンの飼育場に隣接するレストランもあり、餌付けのほか、よちよち歩きや水中を素早く泳ぐペンギンの群れをガラス越しに眺めながら食事を楽しめます。
 テーマパーク「海洋王国」には絶叫系を含む各種アトラクションがありますが、一番の目玉は水族館。14年3月にギネスに登録された世界最大の水族館で、展示窓のサイズ、アクリルパネルの厚さ、水槽タンクの体積、海底トンネルの高さなど計5項目で「世界一」の称号を有しています。特に幅39.6m、高さ8.3mの巨大な展示窓の水槽で優雅に泳ぐジンベエザメの姿は圧巻。このほか、ホッキョクグマを目の前で見ることができる水槽や、イルカ、アシカ、シロイルカのショーなど子供から大人まで幅広い客層のニーズに応えています。14年3月の開業以来、16年末までに累計約3400万人の来場者数を誇ります。
 15年にはテーマパーク事業集団として世界第7位に選出された長隆。広州から北に約80kmの清遠市にも新たなレジャーエリアを開発中で、今後は全体の9割超を占める中国本土客に加え、香港やマカオなど海外からの観光客を呼び込む計画です。中国のテーマパークというと、上海ディズニーランドや北京に20年開業予定のユニバーサルスタジオについ目を向けがちですが、地元客のハートをすでに掴んでいる広東の「長隆」も一見の価値アリです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (11)」
 ~自転車シェアアプリが主導するシェアエコノミーがさらなる多様化へ (2)
 新たなシェアエコノミー領域の業態として、自動車のシェアレンタルにも注目したい。 利用方法は自転車の場合とほぼ同じ、スマホで申請し、いつでもどこでも借りることができる。料金も1kmごとに1元と格安だ。すでに北京、上海、広州、深圳、重慶といった大都市では、このシェアカーがシェア自転車に続く新たな光景として定着しつつある......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (10)」
 ~自転車シェアアプリが主導するシェアエコノミーがさらなる多様化へ (1)
 2016年に街に溢れたのは出前の配達員ばかりではない。色鮮やかなシェア自転車も新たな街の風物詩となった。上海を例にとると、オレンジ色のMobike、黄色のofo、青い小鳴、緑色の享騎出行という四大ブランドが、天気の良い日には街に溢れる。舗道、特にオフィスビルの集まるエリアには、並んで停車する自転車の列が続き、とてもカラフルだ......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (9)」
 ~継続するO2Oブーム、出前代行アプリは一般庶民のライフスタイルとして定着 (2)
 中国O2O市場で最も大きなシェアを占めるクチコミ市場も、従来のグループ購入形式から、ビッグデータを応用した多元的発展を遂げることが予想されている。2016年のクチコミ市場の取引額は4,231億元、O2O市場で最も大きなシェアを占めた。主要アプリは口碑(Koubei)と美団点評で、シェアはそれぞれ41%と44%。なかでもアリババグループ傘下で15年にサービスをスタートした口碑は成長が目覚ましく、1日の取引数は1,500万件に達し、運営実績の長い美団点評をすでに追い越している......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行

 会報誌2017年3月号(vol.42)では、巻頭特集にネットスーパー、特に生鮮品のネット販売市場を取り上げました。スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、アプリを介したネットビジネスが急速に広まる中国。ネット通販はもちろん、タクシー配車から出前代行、シェア自転車と応用範囲が広がっていますが、いよいよ生鮮食品もアプリから購入して自宅まで届けてもらうのが当たり前の時代になろうとしています。実際に中国の生鮮食品のネット販売は2012年から発展が始まり、市場規模は当初の40億元から15年は542億元、16年には913億元にまで拡大。その勢いはとどまることを知らず、17年には1449億元に、そして19年には3506億元に達すると予想されています。20年にはオンラインの生鮮品の売上高が、都市部の総消費の15~25%に達するとも予測されている中、同市場の主要プレイヤー(プラットフォーム)各社の状況、ユーザー層、売れ筋商品カテゴリ、利用する理由や懸念事項、発展する上でのハードルなどを分析。さらに、ネットスーパー運営会社の9割が赤字といわれている中、革新的なO2Oモデルで会員制リアル店舗を倉庫及び配送センターとしても活用、現在業界内外から注目を集めているネットスーパーの「盒馬鮮生」について、その運営モデルから配送及び商品管理の仕組み、さらにはビッグデータの活用方法などについて調査・分析しています。
 次は、広東省・深センの消費現場視察レポートです。1992年から始まる改革開放の先鋒として、中国経済の現代化と急成長を先導した深セン。16年のGDPは1兆9492.6億元、1人当たりGDPは16万7000元となっており、都市別では上海、北京、広州に続き第4位。中国でも有数の民間企業がこの地から生まれており、QQや微信などネットサービスを手がける騰訊(テンセント)から通信設備やスマホの華為(ファーウェイ)、EV(電気自動車)の比亜迪(BYD)、さらには商用ドローン(無人航空機)の世界シェア70%をも占めると言われているDJI(大疆創新科技)など、世界でも通用する技術やアイデアを併せ持つ企業や人材が多く輩出されています。このように製造業やITなどにスポットライトが当たる深センですが、意外にもこれまで消費現場についてそれほどレポートされていないように思います。そこで、今回改めて深センの3大主要商圏である「羅湖」「福田」「南山」を視察、中国を代表するモール「万象城(MIXC)」を筆頭に、新旧の注目商業施設を紹介しています。アパレル系チェーン店のトップから「中国の中でも極めて特殊、いまや日本や香港と同じマーチャンダイジングで通用する唯一の都市」と評される深セン。中国政府が目指す消費主導型経済の“あるべき姿”を垣間見たようにも感じられた消費現場のレポートは必見です。
 中国コンビニ最前線レポートでは、先月号に続いて江西省の省都・南昌のコンビニ事情について。地元政府からの手厚いサポートを背景に、市内では新規店舗の開店ラッシュが続く中、最も勢いがある「楽豆家」をピックアップ。緑と青をベースとした店構えに「F」から始まる英語名「FunBean’s」が、一見「南昌にも全家(ファミリーマート)が進出?」と見間違えるほどよく似ています。11年に、地場系の老舗食品企業である江西嘉徳食品有限公司が全額出資して設立。12年に第1号店をオープンし、店舗数は16年10月時点で85店超。店内は明るく清潔で、商品の陳列方法も上海や北京で目にする日系の現代的なコンビニと遜色ないレベルに達する同社のブランド及び立地戦略、また運営体制について紹介しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.42(2017年3月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」』
 生鮮ネット販売業界~高品質と利便性が急成長の推進力

【現地視察レポート】広東省・深セン
『香港とソフトパワーで消費主導型経済のお手本に』
 深セン消費現場視察レポート

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『新興勢力が続々と開店、サービスを充実させて、店の個性を競い合う』
 南昌のコンビニ市場をリードする「楽豆家便利店」

【都市別調査】
スマホの次は「紙」〜フィナーレ
『ネットも介して広まる手帳 個性際立つ新型書店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第102回「伸びる生鮮品ネット販売」(2017年4月28日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第102回は「伸びる生鮮品ネット販売」(2017年4月28日付)。上海の自宅に届いた白い発泡スチロール製の箱。中にはピクピクっと動く豪州産ロブスターが保冷剤とともに入っている。送り主は上海を拠点に輸入高級食材を専門に扱うネットスーパー「甫田網」。台湾系総合スーパー大手の大潤発(RT-Mart)を傘下に持つ高鑫零售からも出資を受けた。中国で生鮮食品のネット販売が急成長している。2012年には40億元程度だった市場規模が、16年には913億元に達した。今後も年平均50%以上の成長を維持し、19年には3500億元を超える見込みだ。一方で業界内では9割以上が赤字運営と目されている運営各社だが、果たして順調に成長を維持できるのか…。
 次回の掲載は2017年5月12日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Have-smartphone-will-travel-is-mantra-of-new-Chinese-tourists

「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/42km-fever-grips-Chinese-runners

「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-develop-a-taste-for-healthy-food-and-drinks

※バックナンバーはこちら >>
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