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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第269号】~便利なネットスーパー、日中で意識の差~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年5月10日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第269号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 「瓷娃娃(磁器人形)」と聞いて誰のことかピンと来ますでしょうか?昨年のリオ五輪で2大会連続メダルを獲得した女子卓球の福原愛選手のことです。05年には中国スーパーリーグに参戦、微博(ウェイボー)のフォロワー数も約280万人で、中国国内でも絶大な人気を誇ります。
 昨年9月に台湾の卓球選手である江宏杰と結婚されたことは皆ご存知でしょう。先日ユーチューブで台湾の人気トーク番組「小燕有約」に夫婦揃って出演している動画を観ました。同番組は台湾の著名女性司会者の張小燕が、出演者にプライベート含め突っ込んだ質問を投げかけることが人気で、高い視聴率を誇っています。
 新婚ホヤホヤで幸せオーラ全開のお二人に対しても、馴れ初めから新婚生活など容赦なく暴露させられていました。そうした内容に加え、驚かされたのが彼女の中国語の流暢さ。子供の頃から中国出身のコーチに師事したからもあり、ほぼネイティブ級の上手さです。
 台湾でも「愛醤」と慕われる「愛ちゃん」。「醤(Jiang)」を「ちゃん」とかけて呼ばれています。とんねるずの番組で泣きながら卓球をしていた幼い頃の愛ちゃんを思い出しながら、歳月の流れの速さをしみじみと感じました。
 今週のコラムはネットスーパーに対する日中間の意識差についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第269号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第269回)
     ~便利なネットスーパー、日中で意識の差~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「伸びる生鮮品ネット販売」(2017年4月28日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
         「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
         「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第269回)
 ~便利なネットスーパー、日中で意識の差~

 日経MJ紙(4月14日付)で興味深い記事を見たのでご紹介します。タイトルは「ネットスーパー食品 伸びず」で、日本政策金融公庫がまとめた消費者動向調査についてでした。ネットスーパーの利用者は全体の7%のみで、利用しない理由として、「実際に商品を見て選べない」が60.9%で、「価格が高い」(33.4%)、「受け取りが面倒」(24.1%)と続き、「品揃えが少ない」「商品の質に不満がある」がそれぞれ1割前後となっています。
 また、ネットスーパー利用者の回答で、「運んでもらえる」が68.8%、「店で購入するよりも手間がかからない」が47.2%あったものの、今後利用を検討すると答えたのは17.1%にとどまったとのこと。日本では依然、リアル店舗での食品購入が主流で、ネットでの購入にあまり積極的でないことがわかります。
 これに対して、中国での調査結果は対照的です。企鵝智庫が実施したネット調査によると、15年にネット上で生鮮食品を購入したことがある人の割合は24.5%、購入したことはないが、興味はあると答えた人の割合が48.1%を占め、併せて約70%の人がネット購入に前向きな姿勢です。また、速途研究院の調査では、生鮮品のネット購入において消費者が不安に感じる点として「品質や新鮮さに不安」(43.45%)、「配達に時間がかかる」(27.33%)、「実際の量が表示より少ない恐れあり」(23.69%)など日本とほぼ同じ理由が並ぶ中、一方では生鮮ネット販売を利用した理由として、「価格がリーズナブル」(26.62%)、「便利で速い」(25.86%)、「品数が豊富」(21.07%)と日本とは逆の視点も浮き彫りに。特に興味深いのが「輸入生鮮品が買える」(16.46%)と回答する人もいたことです。
 12年頃から発展し始めた中国生鮮品ネット販売。易観智庫の調査データによると、市場規模が当初の40億元から16年には913億元にまで成長、19年には3506.08億元に達するとの見込みです。日本でのネットスーパーの利用実態を鵜呑みにして何ら対策しないことがないよう、注意していただきたいと思います。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (15)」
 ~リアル店舗の逆襲 (2)
 ここ数年、商業施設で人気を集めている大悦城、太古里、誠品などにおいても、文創(「文化(カルチャー)+創造(クリエイティブ)の造語」、ハンドメイド、トレンドファッション、アニメ・漫画、雑貨屋といったコンセプトが、従来型のファッションブランドよりもはるかに大きな若者集客力を誇っている。 このようなトレンドを背景に、鄭州万象城の9¾駅台、常州又一城の黑桃皇後街、福州陽光天地の楽境、深圳君商3019、南昌Cool+といったニューコンセプト型の商業空間が次々登場し、消費者から熱い視線を浴びている......
都市では、このシェアカーがシェア自転車に続く新たな光景として定着しつつある......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (14)」
 ~リアル店舗の逆襲 (1)
 ECはここ数年劇的な発展を遂げてきたが、そのコストも大きく上昇、今や実店舗を上回るほどになった。天猫を例にとると、人件費11%、天猫手数料5.5%、宣伝コスト15%、配達12%、アフターサービス2%、財務コスト2%、光熱水道料金・家賃2%。これに税金などを加えると、粗利率が50%以上でなければ経営を維持することができない......
都市では、このシェアカーがシェア自転車に続く新たな光景として定着しつつある......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (13)」
 ~見逃せないシルバー層の消費潜在力
 今後10年で、中国の60歳以上の人口は全体の20%以上に達する と見込まれている (現在の割合は15%)。1960年代生まれの層が間もなく退職年齢に到達。この層の消費者はそれ以前の消費者と異なり、モノのない時代に育ったとは言え、中国の経済発展により大きな利益を得た最初の層でもある。仕事の機会に恵まれ、収入も増え、不動産は今ほど高騰しておらず、楽観的な視野を持っている層とも言える......
都市では、このシェアカーがシェア自転車に続く新たな光景として定着しつつある......
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「16年の総括から考察する17年の中国消費トレンド分析 (12)」
 ~健康意識の高まりが、食生活やライフスタイル関連消費に影響
 マッキンゼーの中国消費者に対する研究レポートによると、食品の安全問題を心配する中国人が増え続けているという。現在、消費者の約72%が自らの摂取している食品が健康に有害かもしれないと心配、50%以上は食品が健康的で栄養豊富であるかに注目すると回答している。フレッシュジュースの普及率が2%上昇し、炭酸飲料(21%減)、チューインガム(15%減)、ファーストフード(16%減)など健康を害するイメージの食品の普及率は大きく低下した......
都市では、このシェアカーがシェア自転車に続く新たな光景として定着しつつある......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年3月号(vol.42)発行

 会報誌2017年3月号(vol.42)では、巻頭特集にネットスーパー、特に生鮮品のネット販売市場を取り上げました。スマートフォン(スマホ)の普及に伴い、アプリを介したネットビジネスが急速に広まる中国。ネット通販はもちろん、タクシー配車から出前代行、シェア自転車と応用範囲が広がっていますが、いよいよ生鮮食品もアプリから購入して自宅まで届けてもらうのが当たり前の時代になろうとしています。実際に中国の生鮮食品のネット販売は2012年から発展が始まり、市場規模は当初の40億元から15年は542億元、16年には913億元にまで拡大。その勢いはとどまることを知らず、17年には1449億元に、そして19年には3506億元に達すると予想されています。20年にはオンラインの生鮮品の売上高が、都市部の総消費の15~25%に達するとも予測されている中、同市場の主要プレイヤー(プラットフォーム)各社の状況、ユーザー層、売れ筋商品カテゴリ、利用する理由や懸念事項、発展する上でのハードルなどを分析。さらに、ネットスーパー運営会社の9割が赤字といわれている中、革新的なO2Oモデルで会員制リアル店舗を倉庫及び配送センターとしても活用、現在業界内外から注目を集めているネットスーパーの「盒馬鮮生」について、その運営モデルから配送及び商品管理の仕組み、さらにはビッグデータの活用方法などについて調査・分析しています。
 次は、広東省・深センの消費現場視察レポートです。1992年から始まる改革開放の先鋒として、中国経済の現代化と急成長を先導した深セン。16年のGDPは1兆9492.6億元、1人当たりGDPは16万7000元となっており、都市別では上海、北京、広州に続き第4位。中国でも有数の民間企業がこの地から生まれており、QQや微信などネットサービスを手がける騰訊(テンセント)から通信設備やスマホの華為(ファーウェイ)、EV(電気自動車)の比亜迪(BYD)、さらには商用ドローン(無人航空機)の世界シェア70%をも占めると言われているDJI(大疆創新科技)など、世界でも通用する技術やアイデアを併せ持つ企業や人材が多く輩出されています。このように製造業やITなどにスポットライトが当たる深センですが、意外にもこれまで消費現場についてそれほどレポートされていないように思います。そこで、今回改めて深センの3大主要商圏である「羅湖」「福田」「南山」を視察、中国を代表するモール「万象城(MIXC)」を筆頭に、新旧の注目商業施設を紹介しています。アパレル系チェーン店のトップから「中国の中でも極めて特殊、いまや日本や香港と同じマーチャンダイジングで通用する唯一の都市」と評される深セン。中国政府が目指す消費主導型経済の“あるべき姿”を垣間見たようにも感じられた消費現場のレポートは必見です。
 中国コンビニ最前線レポートでは、先月号に続いて江西省の省都・南昌のコンビニ事情について。地元政府からの手厚いサポートを背景に、市内では新規店舗の開店ラッシュが続く中、最も勢いがある「楽豆家」をピックアップ。緑と青をベースとした店構えに「F」から始まる英語名「FunBean’s」が、一見「南昌にも全家(ファミリーマート)が進出?」と見間違えるほどよく似ています。11年に、地場系の老舗食品企業である江西嘉徳食品有限公司が全額出資して設立。12年に第1号店をオープンし、店舗数は16年10月時点で85店超。店内は明るく清潔で、商品の陳列方法も上海や北京で目にする日系の現代的なコンビニと遜色ないレベルに達する同社のブランド及び立地戦略、また運営体制について紹介しています。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.42(2017年3月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『新しい商業モデルをリードする「盒馬鮮生」』
 生鮮ネット販売業界~高品質と利便性が急成長の推進力

【現地視察レポート】広東省・深セン
『香港とソフトパワーで消費主導型経済のお手本に』
 深セン消費現場視察レポート

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『新興勢力が続々と開店、サービスを充実させて、店の個性を競い合う』
 南昌のコンビニ市場をリードする「楽豆家便利店」

【都市別調査】
スマホの次は「紙」〜フィナーレ
『ネットも介して広まる手帳 個性際立つ新型書店』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第102回「伸びる生鮮品ネット販売」(2017年4月28日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第102回は「伸びる生鮮品ネット販売」(2017年4月28日付)。上海の自宅に届いた白い発泡スチロール製の箱。中にはピクピクっと動く豪州産ロブスターが保冷剤とともに入っている。送り主は上海を拠点に輸入高級食材を専門に扱うネットスーパー「甫田網」。台湾系総合スーパー大手の大潤発(RT-Mart)を傘下に持つ高鑫零售からも出資を受けた。中国で生鮮食品のネット販売が急成長している。2012年には40億元程度だった市場規模が、16年には913億元に達した。今後も年平均50%以上の成長を維持し、19年には3500億元を超える見込みだ。一方で業界内では9割以上が赤字運営と目されている運営各社だが、果たして順調に成長を維持できるのか…。
 次回の掲載は2017年5月19日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「'Have smartphone, will travel' is mantra of new Chinese tourists(旅行ガイドはSNSで)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Have-smartphone-will-travel-is-mantra-of-new-Chinese-tourists

「42km fever grips Chinese runners(マラソンブーム勢い続く)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/42km-fever-grips-Chinese-runners

「Chinese develop a taste for healthy food and drinks(飲食品、健康志向高まる)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Chinese-develop-a-taste-for-healthy-food-and-drinks

※バックナンバーはこちら >>
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