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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第273号】~汕頭で味わう本場の「牛肉火鍋」~

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2017年6月7日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第273号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。
 先週のメルマガでお伝えした通り、外からのイメージとは異なる広東省・潮州。高級感のほかに、海鮮蒸しや石鍋粥など海の幸が豊富なイメージも満載ですが、実際にはそもそも海に面していません。海沿いの汕頭から約40km北上した内陸部に位置しています。
 “肩透かし”の潮州でしたが、そうは言っても各地に名を轟かせる美食の地。現地ではたくさんの「小吃(B級グルメ)」を堪能しました。潮州を代表する観光スポットの牌坊街と広済橋。清朝時代の南洋風の建物が残る老街(歩行街)には、腸粉や牛肉丸、牛肉粿条のほか、蝦餅、春巻、餃子などが目白押し。
 特に米粉をといだ生地を薄く伸ばして蒸して作る腸粉は、牛肉や豚肉、カキなど各店によって生地の厚みや味付けが異なり何度でも楽しめます。また同様に米粉から作られたスープ麺の粿条は、まるでベトナムのフォーを思わせるような味わい。フォーのルーツはこれかもと思いながら味わいました。
 こうした小吃はほとんどが“パパママ”的な小規模店なのですが、驚くことに、すべてのお店でスマホ決済の微信や支付宝が利用可能。スマホ決済が中国の隅々にまで普及していることに改めて驚愕でした。
 今週のコラムは「潮汕牛肉」本場の有名店「八合里海記火鍋」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第273号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第273回)
     ~汕頭で味わう本場の「牛肉火鍋」~
 2. 新着コンテンツ一覧
 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年4月号(vol.43)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「SNS人気店の秘訣」(2017年6月2日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「$13bn in fresh food sales point to China's latest online headway(伸びる生鮮品ネット販売)」
         「Taipei eateries attracting mainland Chinese(台北の人気店、中国も注目)」
         「China's revolutionary O2O supermarket chain(ネット融合 先端スーパー)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第273回)
 ~汕頭で味わう本場の「牛肉火鍋」~

 端午節に訪れた広東省・汕頭。今回の視察の目的は、現地の消費状況の把握とともに、もう一つありました。それは、「牛肉火鍋」です。古くから牛の屠殺場があった潮汕エリア。コールドチェーン物流が整備されていない時代から、新鮮な牛肉が食べられることで有名でした。特に火鍋と牛肉を棒で叩いて団子状にした「牛肉丸」が名物料理で、中国全土に知れ渡っています。
 上海周辺でも2、3年前から、至るところで“雨後の筍”の如く出現した「潮汕牛肉」火鍋店。その新規オープン数は全国で4000店を超えるほどのブームに。どのお店も入口にガラス張りの調理場が設置され、赤々とした牛肉の塊が吊るされています。赤身や脂身、ホルモン系などいろいろな部位の牛肉が選べるのも特徴です。
 その「潮汕牛肉」本場の有名店「八合里海記火鍋」。09年創業、中国CCTVの著名料理番組「舌尖上的中国」や、香港俳優の謝霆鋒が主演する人気料理番組「十二道鋒味」で放映され人気爆発。14年11月から毎月平均1店舗以上のペースで店舗網を拡大、深セン、珠海、広州、北京、厦門など30店舗を数えます。汕頭のほか、深セン、広州、東莞、中山では、自社で屠殺場を運営、1日朝昼晩の3回配送で牛肉の鮮度を保持する徹底ぶり。売上が最も高い店舗では、1日に5頭分の牛肉が消費されるそうです。
 狭い路地裏のマンション群の一角にある八合里の店舗では、14時前でしたがまだ多くの客が順番待ちをしていました。赤身の嫩肉、若干脂身が残っている吊龍肉(サーロインやリブアイ)、牛肚(センマイ)に牛肉丸をオーダー。半透明の薄味のスープに5〜10秒間しゃぶしゃぶして食べます。牛肉特有の臭みが全く無く、肉も柔らかな歯ごたえ。今まで味わったことのない牛肉の旨味が口全体に広がり、新鮮な牛肉はここまで違うのかと驚愕すらしました。
 アメリカ産牛肉の輸入が間もなく解禁されそうな中国。牛肉がますます身近な存在となり、食の多様化がさらに進みそうですが、そうした海外牛肉とは違う味わいの汕頭牛肉。本場で機会があればぜひトライしてみてください。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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「深セン消費現場視察レポート (4)」
 ~根強い人気の東門歩行街
 上海の南京東路を彷彿させる東門商業歩行街 。一時代前の雰囲気を残す百貨店や通りなどからは、中国経済が浮上しはじめた90年代頃の熱気や高揚感が想像できるような雰囲気を醸し出している。前身の「東門老街」は深センで最も歴史の古い商店街で、その歴史は明代中期にまでさかのぼり、すでに1600年の歴史を有している。1950年代には深セン発展の中心でもあった。99年に深セン政府が東門老街の整備に着手。3年の時間と5.7億元の資金を費やし、東門商業歩行街として再生された......
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「深セン消費現場視察レポート (3)」
 ~深セン最大の商業規模を誇る「羅湖」
 今でも深セン最大の商業規模を誇る羅湖。羅湖の商圏は「東門」商圏と「人民南」商圏に分かれる。東門は深センで最も歴史の古い商圏で、現在その大部分はアパレルの卸売・小売の店で占められている。代表的な商業施設は老舗の「茂業百貨」と「天虹百貨 」。これに対し、人民南商圏は遅れて発展してきた新しいエリアで、多くの商業コンプレックスが集まっている。万象城のほかにも「金光華広場」や「天虹」、「華潤1234space」など新旧特徴ある商業施設が並び、さらには解放路と南慶街を中心に広がる「東門歩行街」もある......
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「深セン消費現場視察レポート (2)」
 ~中国第3位の実力が圧倒的な存在感~深セン消費の“顔”「万象城(MIXC)」
 深センの消費現場、特に商業施設にスポットライトを当てると“万象城から始まり万象城で終わる”といっても過言ではないほど「万象城(MIXC )」が圧倒的な存在感を示している。華潤集団傘下で中国全土26都市に店舗を構える万象城。深セン万象城は04年に第1号店をオープン。16年の売上は67億元で深セントップ。2位「海岸城」の30.5億元、3位「海雅繽紛城」の23.4億元を全く寄せ付けないほど圧倒的な業績を誇っている。(「表1:深セン商業施設売上げランキング」参照 )全国でも北京SKP(旧・新光天地)、南京徳基広場に続いて第3位となっており、深センだけではなく中国を代表する商業施設ともいえる......
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「深セン消費現場視察レポート (1)」
 ~香港とソフトパワーで消費主導型経済のお手本に
 1992年の鄧小平氏による南巡講話から始まる改革開放 の先鋒として、中国経済の現代化と急成長を先導した深セン。経済発展レベルも他の追随を許さないほど中国トップクラスを維持している。2016年のGDPは1兆9492.6億元、1人当たりGDPは16万7000元となっており、都市別では上海、北京、広州に続き第4位にランクインしている。 2016年の社会消費品小売総額は5512.76億元で、北京、上海、広州、重慶、成都、天津、武漢に次ぐ全国第8位だ......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年4月号(vol.43)発行

 会報誌2017年4月号(vol.43)では、巻頭特集にアパレル業界を取り上げました。中国各地の商業施設を見て回ると、必ず目にするのが数多くのアパレルブランド店舗。以前は多くの客で埋まっていたのですが、最近はどこの店舗も閑古鳥が泣いている状況。景気減速による需要の落ち込みなのか、またはネット通販に需要を喰われているのか…。理由は幾多もあげられますが、アパレル業界の低迷が特に顕著です。
 実際に、16年の国家統計局が発表する全国社会消費品小売総額のアパレル類は、1兆218億元で6.8%増。14年までの2ケタ%増の勢いはなく、GDP成長率とほぼ同じ水準となっています。市況の低迷を背景に、アパレル製品の販促セールが至るところで常態化している中、同業界はどこに向かおうとしているのでしょうか。
 リアル店舗からネット通販へのシフト、ネット通販専業ブランドの隆盛、高級生地採用による差別化、「新小売」時代を先取りするセレクトショップの台頭、健康ブームの波に乗るスポーツアパレルなど、中国アパレル業界の現状と動向について、好調を維持するユニクロやMUJI(無印良品)など日系各社の状況も踏まえながら調査・分析しています。
 トレンドウォッチでは、最近話題の“網紅店”(クチコミ人気店)についてです。情報収集の手法がテレビやラジオ、雑誌など伝統的なメディアからネットへとシフトしているのは世界的な趨勢です。特に中国では、スマホ普及に伴い、微信や微博などSNSが新たな情報拡散の手段として影響力を高める中、こうしたSNSのクチコミで人気に火がついたグルメや飲食店が目立つようになってきました。
 上海でも屈指の賑わいを見せる人民広場の人気商業施設「ラッフルズシティ(来福士購物中心)」。平日の午後ながら、入口附近に特設された行列のためのスペースに数百人の行列ができています。その行列の先にあるのは、「HEYTEA 喜茶」という名の茶飲料専門店。1杯のアイスティーを手に入れるため、少なくとも2~3時間、ひどい時には6~7時間並ぶことも。一方、その向かい側の歩道にも、北京発の伝統菓子店「鮑師傅」の前に長い行列が…。こうした人気爆発の原動力になったのが、微信によるクチコミの拡散です。中国で成功するための一要素ともなったSNSでのコミュニケーション戦略について、喜茶のケーススタディとともに調査・分析しています。
 中国コンビニ最前線レポートでは、ますます広がるコンビニ経済圏について。中国商務省によると、16年の小売売上高は前年比10.4%増。そのうち、ネット通販、コンビニ、ショッピングセンターの伸びが顕著で、それぞれ25.6%、7.7%、7.4%の成長でした。15年の13.2%増から比べると若干成長スピードが鈍化したコンビニですが、20年までは8〜10%の成長を維持するとも予想されています。
 少し前までは、買い物といえば定期的にスーパーでまとめ買いをすることを習慣にしている消費者が多かったのですが、最近では、若い消費者を中心に大口の買い物はネットで、日常のちょっとしたニーズは近所のコンビニで済ますというのが主流になっています。そうした中、大手スーパーチェーンや百貨店もコンビニ業態への進出を加速する動きが顕著になってきていますが、それら企業の取り組みとは…。
 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.43(2017年4月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『「新小売り」時代への対応急ぐ
消費の高度化でセレクトショップなどが台頭』
 中国アパレル業界最新動向

【トレンドウォッチ】
『“網紅”経済の視点で見る中国の消費アップグレード』
 「HEYTEA 喜茶」が火をつけた行列ブーム

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『ネット通販との提携 生活サービスの拡充で2桁増の成長目指す』
 大手スーパーなどもコンビニ業態への進出拡大を積極化

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ その①
『一見ばらばらな3分野 成功の共通項は』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第104回「SNS人気店の秘訣」(2017年6月2日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
 第104回は「SNS人気店の秘訣」(2017年6月2日付)。上海地下鉄のハブ駅で、多くの乗客が行き来する人民広場。駅に直結する人気のシンガポール系商業施設「ラッフルズシティ」の1階入口前に、行列のための特設レーンが設置された。平日午後にもかかわらず数百人が並ぶ列の先にあるのが、広東省・江門市発の「HEYTEA 喜茶」というミルクティー店だ。1杯買うために6~7時間並ぶこともある。一方、その向かい側の歩道にある北京発の伝統菓子店「鮑師傅」でも、200メートル以上の長蛇の列ができている。このようにスマホSNSの微信で人気に火がついた「網紅店(クチコミ人気店)」が数多く誕生しているが、その人気の秘訣は一体何なのか…。
 次回の掲載は2017年6月16日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「$13bn in fresh food sales point to China's latest online headway(伸びる生鮮品ネット販売)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/13bn-in-fresh-food-sales-point-to-China-s-latest-online-headway

「Taipei eateries attracting mainland Chinese(台北の人気店、中国も注目)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/Taipei-eateries-attracting-mainland-Chinese

「China's revolutionary O2O supermarket chain(ネット融合 先端スーパー)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/China-s-revolutionary-O2O-supermarket-chain

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