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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第277号】~スマホ社会で活躍するビッグデータ~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年7月5日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第277号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 先週の日経MJ紙でも紹介した「ミニカラオケボックス」。一見「電話ボックス?」と見間違える形態で、中国各地のモールや映画館、ゲームセンターなどの空きスペースに複数台設置されています。中国で生活している方であれば、一度は目にしたことがあるでしょう。

 扉を開けると、中には液晶テレビとカラオケ機器のほかにカウンターチェアが2脚。ちょうど大人2人が入れるスペースです。使い方は、まず微信でユーザー登録。そのうえで、利用料25元/15分から150元/90分、または1曲8元をスマホ決済で前払い。あとは一般のカラオケ店と同じように最新や人気曲、歌名、歌手名等から選択。ボックス内にあるイヤホンを装着して歌います。

 イヤホンから音楽と歌声が鮮明に聞こえ、大声を張り上げる必要はなし。歌い終わると自動録音されていたデータが微信のアカウントに保存され、それを後で聞いたり、友人や家族とシェアしたりすることもでき、これが若者の間で人気になっている理由かもしれません。

 私も取材を兼ねて初トライ。いざ録音された自分の歌声を聞いてみると、中国語の発音がわるく、かつ肝心の音程も外れ気味。普段は上手に歌えていると自画自賛していたのですが、あまりの音痴さに愕然としました。

 今週のコラムは会報誌6月号で取り上げた中国ビッグデータ業界についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第277号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第277回)
     ~スマホ社会で活躍するビッグデータ~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「「ミニカラオケ」急拡大」(2017年6月30日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「China's seniors enjoying second youth(増えるアクティブシニア)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第277回)
 ~スマホ社会で活躍するビッグデータ~

 会報誌6月号の巻頭特集では中国ビッグデータ業界を取り上げました。日本をはじめ世界中でビッグデータやAI(人工知能)、自動運転などのキーワードが飛び交うようになり、次世代の“金のなる木”として注目されています。中国でも同様に、「大数据」と称されるビッグデータ、ネット業界を中心に凄まじいスピード感でビジネスや日常生活における応用が始まっています。

 中国でビッグデータの存在を強く意識するようになったきっかけは「百度地図」。中国各地で車を運転する際に、必ず利用する「地図+ナビゲーション」アプリです。

 ある日突然、目的地を設定してルート検索した際に、それまでは1つの選択肢しかなかったのが、2〜3個の別ルートが表示されるようになりました。到達するまでの最短時間、距離、高速料金などの基準があり、それぞれ途中の渋滞状況が赤や黄、緑色で表示されます。ナビ開始後に表示される到達予想時刻も、道路状況や運転速度により刻々と変化するのですが、最初に示された時間との誤差はそれほど大きくはありません。

 これらは日本のカーナビでもずっと前からある機能ですし、グーグルマップにも標準搭載されています。日本ではほとんど運転することがないので、正確に比較はできないのですが、百度地図による渋滞情報や最速ルートなどはかなり精度が高くなっていると感じます。

 その理由は、私同様にオンタイムで地図アプリを利用するその他大勢のスマホユーザーからの情報が常時サーバーに集められ、瞬時に計算されたうえで、リアルタイムに反映されているからでしょう。最近はタクシーの運転手ですら、ナビに表示されたルートを運転しながら、「これが一番確実」と言うくらいです。

 地図アプリに限らず、多くの生活シーンでスマホが欠かせなくなった中国。約7億人のスマホユーザーがやり取りする金銭や個人のありとあらゆる情報が、どこかのサーバーに吸い上げられ、管理・監視されているという懸念があるのも事実です。

 しかし、ビッグデータは文字通り、データ量がすべて。いくらデータを“調理(分析)”するアルゴリズムを磨いても、それを活用するための“食材(データ)”がないと何の意味もなく、同産業の発展は見込めないでしょう。その意味からも、膨大な量のデータを収集、なおかつ管理できる中国は、次世代のビジネス環境を牛耳る可能性も秘めており、脅威に感じます。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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◆“網紅”経済の視点で見る中国の消費アップグレード (6)
 ~消費のアップグレードが網紅経済を後押し、主要ターゲットは中産階級

 消費のアップグレードは中国消費市場におけるここ数年のキーワードだ。人々の消費の質が向上し、以前なら諦めていた良い商品やサービスを購入することができるようになったことを意味している。アップグレードするのは商品だけではない。サービス、環境、満足感などの消費体験も含まれる。 網紅経済の急速な成長は、消費のアップグレードのニーズとも合致し、人々は高所得層とほぼ同じ商品やサービスを享受できるようになった......

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◆“網紅”経済の視点で見る中国の消費アップグレード (5)
 ~立地とコストパフォーマンスも欠かせない要素

 立地は網紅店にとって非常に重要だ。行列を作り出すためにはまず、充分な人の流れがなくてはならない。 このため出店は賑やかなエリアが望ましく、喜茶と鮑師傅の成功がこれを証明している。コストパフォーマンスも軽んじてはならない。立地の良さだけで、価格面を考慮しなければ、価格に敏感な消費者にアピールすることはできない。喜茶や鮑師傅は、この点においても消費者のニーズを上手くつかんでおり、両者の価格戦略は好対照で参考に値する......

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◆“網紅”経済の視点で見る中国の消費アップグレード (4)
 ~「ムード」で消費者を盛り上げる 〜 網紅店に求められる付加価値

 「ムード(気分)」は網紅グルメの重要な要素だ。消費者が長い時間並んでまでも手に入れたいと考える消費の背景には、単なる食品だけではなく、そこから伝わるムードやそれに纏わるストーリーへのニーズが潜んでいる。イギリスのBBC放送でもかつて紹介されたことがある上海の著名網紅グルメ「阿大葱油餅」を例にとろう。同店は30年余りの歴史を誇り、消費者の行列の目的は葱油餅(葱を入れて焼いたパンケーキのようなもの)を食べるためだけではなく、昔ながらの上海のムードを感じることにもある……

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◆“網紅”経済の視点で見る中国の消費アップグレード (3)
 ~SNSが生み出す網紅店、「見た目」が最重要

 スマホ普及によるモバイル時代において、クチコミは最も効率よく、かつ影響力の高い宣伝方法になっている。情報はSNSで瞬時に拡散され、雪だるま式の効果を生む。 例えば、「魔都を席巻中のグルメ、もう体験した?」、「北京に来たら外せないおやつTOP10」といった特集記事は、掲載されるや否やシェアがシェアを呼び、SNS上で大きな話題となる......

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行

 会報誌2017年6月号(vol.45)では、巻頭特集に中国ビッグデータ業界を取り上げました。世界中で次世代のビジネスチャンスとして注目を集めるビッグデータ。スマートフォン(スマホ)普及に伴う各種アプリやサービス、IoT(モノのインターネット)、「インターネット+」など、ネットに接続された環境やインフラが整うにつれ、様々な情報やデータがネット上で飛び交い、かつ集積されています。そうして集められた膨大なデータをいかに企業の売上向上や人々の生活改善に役立ているかが論じられていますが、まだビジネスとしてマネタイズできていないのが現状ではないでしょうか。

 中国もこの流れに乗じ、次世代ビジネスで主導権を得るべく、官民一体となってビッグデータ産業の発展に注力しています。特に約7億人のスマホユーザーを擁する中国。その膨大な数のユーザーが日々の生活でスマホアプリを利用、単にコミュニケーションや娯楽の手段にとどまらず、通販、飲食、交通、金融、決済などあらゆる生活シーンに浸透しています。こうして吸い上げたデータの活用が、ネット企業を中心に本格化しているのですが、中にはすでにビジネスとして形になりつつあるものも登場しています。

 次世代の“金のなる木”として研究開発が進むビッグデータ。そこから波及するAI(人工知能)や自動運転含め、この分野で主導権を握ろうと躍起になっている中国のスピード感は“脅威”に感じます。世界最大のネット人口、そこからデータを集めるためのツールであるスマホの普及、さらにそれを一元管理できる統率力と資本力。データの量と質がすべての土台となるビッグデータ業界において、どの国や企業にも真似出来ない要件を満たす中国。

 今回の特集では、まだ離陸段階の中国ビッグデータ産業について、市場規模や今後の動向、政府の政策や発展の方向性、各地方政府の取り組みや各地のビッグデータ産業園の状況、ネット企業を中心とした各社の取り組みや応用領域、さらには中国企業のビッグデータの活用状況(アンケート結果)などの視点から調査・分析しています。

 トレンドウォッチでは、中国シェアリングエコノミーの次なる騎手として注目のカーシェアリングをピックアップしました。最近、上海の街角で頻繁に目撃するようになった「EVCARD」社のEV(電気自動車)。日本の軽自動車のような小型車で、針時計を模したロゴが車体に印刷され、ひと目で“時間貸し”の電気自動車であることが連想できます。

 上汽(上海汽車)集団が51%出資のEVCARD。現在すでに北京、上海、成都、南京など23都市で業務を展開。上海だけでも6000台を超える車両と、4000ヶ所の充電ステーションを設置、1日当りの利用者数は1万5000人超、1台当りの平均稼働時間も4時間近くに達しています。利用料も1分わずか0.5元、1時間乗っても約30元と、タクシーや配車サービスを利用するよりはるかに安いのが人気の秘訣でしょう。

 市場規模が16年の4.3億元から20年には92.8億元にまで急成長すると予想されている中国カーシェアリング業界。車体価格や駐車スペース、充電ステーションの設置など各種課題は山積みで、シェア自転車のような急拡大は見込めないでしょう。しかし、次なるビジネスの“芽”を求めて自動車メーカーはじめ多くの企業が参入、シェア拡大を目論でいます。そうした各社の現状や今後の動向、政府の政策や方針、市場拡大に立ちはだかるハードル、利用者の属性や満足度調査などから、同業界の今後を占っています。

 中国コンビニ最前線レポートでは、中国コンビニチェーン最大手の「美宜家(MEIYIJIA)」について。16年には新たに1700店舗を出店し、店舗数は9300店に。売上は前年比26%増の100億元超で、市場シェアは約10%に達しています。とはいえ、美宜佳は1997年の創業以来、一貫して珠江デルタ地域の市場を開拓、実に8000店舗超が広東省内にあります。14年から湖南、福建、江西、湖北の各省にも出店していますが、華南地区以外ではマイナーな存在と言えるでしょう。

 広東省・東莞からスタートした美宜家。中国全土から集まる工場勤務の労働者をターゲットに、ミニスーパー的なコンビニで頭角を現してきました。近年は都市部への出店も多くなっていますが、彼らがいかに広東省の消費者や加盟店経営者から支持を集めているのか…。美宜家の出店エリア戦略や商圏ごとの店舗形態や方針、商品配送体制、ネットやO2O(スマホ含む)の取り組みなどから考察しています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.45(2017年6月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『急発展する中国ビッグデータ市場』
 政策の先導により、業界内での応用も多元化

【トレンドウォッチ】
『シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」』
 タイムシェアで環境に優しいシェアエコノミー

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『華南地区だけで1万店に迫るNo.1チェーンを成功に導いた戦略とは』
 広東省・東莞発、中国コンビニチェーン最大手「美宜佳」

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ その③
『3者3様こだわり街道 成功者の創る景観を見る』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第106回「「ミニカラオケ」急拡大」(2017年6月30日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第106回は「「ミニカラオケ」急拡大」(2017年6月30日付)。駅やモールでの空きスペースを活用したビジネスがにわかに活発だ。自動販売機、クレーンゲーム機、カプセルトイから、モバイル電池レンタルやマッサージチェアなど。そうした中、最近特によく見かけるのが、電話ボックスならぬ「ミニカラオケボックス」だ。

 映画館やゲームセンター、さらにはエスカレーターの脇に突如として出現する複数台のこのカラオケボックス。ドアを開けるとカウンターチェア2脚、液晶テレビとともにお馴染みのタッチパネル搭載のカラオケ機器が置かれている。90後(90年代生まれ)世代を中心に、映画やレストランなどの“待ち時間つぶし”によく利用されているが、思いがけない場所での利用もスタートされた。その場所とは…。

 次回の掲載は2017年7月14日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「China's seniors enjoying second youth(増えるアクティブシニア)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/China-s-seniors-enjoying-second-youth

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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