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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第279号】~週末の楽しみが広がる駅直結型モール~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年7月19日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第279号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 中国“夏の風物詩”的番組の「中国新歌声」が7月14日からスタートしました。「中国好声音」時代から数えて今年で6回目。今年の審査員は、昨年同様、女性シンガーの那英と中国ポップ界のキングともいうべき周傑倫のほか、1回目から久々の登場、北京オリンピックの主題歌を歌い大学教授としての顔も持つ劉歓と、初登場で香港歌謡界のスターの陳奕迅が務めます。

 中国各地での予選を勝ち抜いた精鋭たちが歌声を披露、目隠し状態の審査員が自分のチームに加えたいと判断しボタンを押すと、壁が開き、スロープを下りてくるという仕掛け。10月の最終決戦に向け、今年も「中国新歌声」の夏が始まりました。

 といいながら、今年は昨年までのような盛り上がりに欠けているような感じがします。町中でも同番組の広告や看板はなく、周りでも「楽しみにしている」といった声をほとんど耳にしません。実際に初回の視聴率も前回の2.4%から1.6%にダウンしたようです。

 最近は「我是歌手」や「蒙面歌王」など歌手自らが参加するオーディション的な番組も数多くあり、歌唱力の劣る素人の歌は「もう結構」という風潮なのかもしれません。毎年優勝者が発表される直前のTVコマーシャルの金額が話題となりますが、今年はいかに…。

 今週のコラムは上海虹橋駅直結のモール「虹橋天地」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第279号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第279回)
     ~週末の楽しみが広がる駅直結型モール~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「口コミアプリ、2強の争い」(2017年7月14日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「China's seniors enjoying second youth(増えるアクティブシニア)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第279回)
 ~週末の楽しみが広がる駅直結型モール~

 上海虹橋の高鉄(高速鉄道)駅直結のモール「虹橋天地」を訪れました。虹橋駅の出発ゲート前で下車すると、前方に虹橋天地の建物が目に入ります。一度は視察にと思いながら、つい高鉄の乗車を優先させてしまい、なかなか実現しませんでした。

 虹橋天地は、今や上海の定番観光スポットとしても人気の「上海新天地」を運営する不動産デベロッパーの瑞安集団が開発。2010年の上海万博開催に合わせ、空港と高鉄駅が新設された虹橋ビジネスエリア。オフィスやホテル、国際展示場などを誘致して新たな街づくりが始まり、15年12月に虹橋天地がオープンしました。翌年12月にはキッズ向けのテナントが充実する「龍湖天街」もオープンし、商業エリアとしても賑わいを見せています。

 虹橋天地は、新天地同様に低階層のオープンスペース型レストランエリアのほか、地上6階構成のモールや高層オフィス、さらには演劇ホールも併設。中国でも5月30日から公開された「映画ドラえもん のび太の南極 カチコチ大冒険」のイベントも開催されていました。

 テナントには、ユニクロ、無印良品、H&M、GAPなどファストファッション大手が揃い踏み。日系ではJINSやアシックスのほかに、他ではあまり見かけないエドウィンやデサントの専門店もあります。2階にはここ数年流行りの“文創”書店の一つ「言几又」も入居しており、多くの家族やカップル客が静かに読書と喫茶を楽しんでいました。

 店内では場所柄からかスーツケースを引く旅行客の姿も所々目にしましたが、テナント構成はあくまでも家族客が中心。特に注目されるのは現在内装工事が進行中の「LATITUDE(楽図空間)」です。オーストラリア発の屋内スポーツパークで、トランポリンやアスレチック、バスケットボール、ドッジボール、ロッククライミングなどの施設を完備。17年2月に北京で1号店が、また3月に長沙、7月に南京でもオープンし、大盛況のようです。

 陸や空のアクセスが便利な立地とはいえ、市内の中心部や住居エリアからは若干離れている虹橋天地。視察前は正直「誰があんな辺鄙なところへ?」と思っていましたが、予想以上の客の入りにびっくりでした。周辺には別荘区も多く、アッパー層の週末の普段使いにも重宝されているのでしょう。改めて中国消費の中心は上海だと実感させられた視察となりました。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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◆中国アパレル業界最新動向 (9)
 ~中高級レディースはM&A、〝総合化〟の動き活発

 中国では14年以降から15年上期の間に維格娜絲時装(V・GRASS)、珂莱蒂爾(Koradior)、深圳歌力思服飾(ELLASSAY)と高級レディースブランド3社が相次いで上場。中高級レディースブランドの上場企業は現在、8社になった。上場企業の一部はこの1、2年、M&Aに成長の活路を見出している。朗姿(LANCY)は15年、韓国のベビー服・用品大手、アバガンを買収。深圳歌力思服飾も16年、フランスの高級レディースブランド「IRO」を間接買収した....... 

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◆中国アパレル業界最新動向 (8)
 ~本物志向のローカルブランドと日本製生地の内販拡大

 ICICLEの生地は60%が輸入品で、うち35%が日本産、25%がイタリア産だ。残り40%は中国産だが、その多くは日系企業が現地で生産したものである。生地の多くはオーガニックコットンなどの天然素材で、染料も草木染めなどの環境負荷の少ないものに限定する。輸入品が多いのは「品質」「環境保護」にこだわった結果という。「品質はラグジュアリーブランドと同等だが、価格はその3分の1というのが評価されている」......

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◆中国アパレル業界最新動向 (7)
 ~台頭するネット通販専業ブランドの動向

 中国のインターネット通販専業ブランドがリアル店舗への進出や上場など、新たな動きをみせている。背景にはリアル店舗主体の大手アパレルがネット通販に進出し、競争が激化していることがある。これまでは「安かろう、悪かろう」のイメージだったが、高級ラインを打ち出すネット通販ブランドも現れている。この6年間、中国ネット通販市場の拡大とともに、ネット通販専業のレディースブランドは急成長してきた......

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◆中国アパレル業界最新動向 (6)
 ~スポーツ市場は復調 (2)

 プロモーションにも積極的だ。16年10月に北京市内で開かれた「北京鳥巣ハーフマラソン大会」に協賛。スポーツ用品ブランドとしては唯一の公式スポンサーだった。同大会は、2008年の北京五輪スタジアムとして知られる北京国家体育場(鳥巣)の周辺で行われ、約8000人が参加した。ヨネックスは15年4月、現地法人、尤尼克斯(上海)体育用品を設立し、代理商販売から自社販売に切り替えた......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行

 会報誌2017年6月号(vol.45)では、巻頭特集に中国ビッグデータ業界を取り上げました。世界中で次世代のビジネスチャンスとして注目を集めるビッグデータ。スマートフォン(スマホ)普及に伴う各種アプリやサービス、IoT(モノのインターネット)、「インターネット+」など、ネットに接続された環境やインフラが整うにつれ、様々な情報やデータがネット上で飛び交い、かつ集積されています。そうして集められた膨大なデータをいかに企業の売上向上や人々の生活改善に役立ているかが論じられていますが、まだビジネスとしてマネタイズできていないのが現状ではないでしょうか。

 中国もこの流れに乗じ、次世代ビジネスで主導権を得るべく、官民一体となってビッグデータ産業の発展に注力しています。特に約7億人のスマホユーザーを擁する中国。その膨大な数のユーザーが日々の生活でスマホアプリを利用、単にコミュニケーションや娯楽の手段にとどまらず、通販、飲食、交通、金融、決済などあらゆる生活シーンに浸透しています。こうして吸い上げたデータの活用が、ネット企業を中心に本格化しているのですが、中にはすでにビジネスとして形になりつつあるものも登場しています。

 次世代の“金のなる木”として研究開発が進むビッグデータ。そこから波及するAI(人工知能)や自動運転含め、この分野で主導権を握ろうと躍起になっている中国のスピード感は“脅威”に感じます。世界最大のネット人口、そこからデータを集めるためのツールであるスマホの普及、さらにそれを一元管理できる統率力と資本力。データの量と質がすべての土台となるビッグデータ業界において、どの国や企業にも真似出来ない要件を満たす中国。

 今回の特集では、まだ離陸段階の中国ビッグデータ産業について、市場規模や今後の動向、政府の政策や発展の方向性、各地方政府の取り組みや各地のビッグデータ産業園の状況、ネット企業を中心とした各社の取り組みや応用領域、さらには中国企業のビッグデータの活用状況(アンケート結果)などの視点から調査・分析しています。

 トレンドウォッチでは、中国シェアリングエコノミーの次なる騎手として注目のカーシェアリングをピックアップしました。最近、上海の街角で頻繁に目撃するようになった「EVCARD」社のEV(電気自動車)。日本の軽自動車のような小型車で、針時計を模したロゴが車体に印刷され、ひと目で“時間貸し”の電気自動車であることが連想できます。

 上汽(上海汽車)集団が51%出資のEVCARD。現在すでに北京、上海、成都、南京など23都市で業務を展開。上海だけでも6000台を超える車両と、4000ヶ所の充電ステーションを設置、1日当りの利用者数は1万5000人超、1台当りの平均稼働時間も4時間近くに達しています。利用料も1分わずか0.5元、1時間乗っても約30元と、タクシーや配車サービスを利用するよりはるかに安いのが人気の秘訣でしょう。

 市場規模が16年の4.3億元から20年には92.8億元にまで急成長すると予想されている中国カーシェアリング業界。車体価格や駐車スペース、充電ステーションの設置など各種課題は山積みで、シェア自転車のような急拡大は見込めないでしょう。しかし、次なるビジネスの“芽”を求めて自動車メーカーはじめ多くの企業が参入、シェア拡大を目論でいます。そうした各社の現状や今後の動向、政府の政策や方針、市場拡大に立ちはだかるハードル、利用者の属性や満足度調査などから、同業界の今後を占っています。

 中国コンビニ最前線レポートでは、中国コンビニチェーン最大手の「美宜家(MEIYIJIA)」について。16年には新たに1700店舗を出店し、店舗数は9300店に。売上は前年比26%増の100億元超で、市場シェアは約10%に達しています。とはいえ、美宜佳は1997年の創業以来、一貫して珠江デルタ地域の市場を開拓、実に8000店舗超が広東省内にあります。14年から湖南、福建、江西、湖北の各省にも出店していますが、華南地区以外ではマイナーな存在と言えるでしょう。

 広東省・東莞からスタートした美宜家。中国全土から集まる工場勤務の労働者をターゲットに、ミニスーパー的なコンビニで頭角を現してきました。近年は都市部への出店も多くなっていますが、彼らがいかに広東省の消費者や加盟店経営者から支持を集めているのか…。美宜家の出店エリア戦略や商圏ごとの店舗形態や方針、商品配送体制、ネットやO2O(スマホ含む)の取り組みなどから考察しています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.45(2017年6月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『急発展する中国ビッグデータ市場』
 政策の先導により、業界内での応用も多元化

【トレンドウォッチ】
『シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」』
 タイムシェアで環境に優しいシェアエコノミー

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『華南地区だけで1万店に迫るNo.1チェーンを成功に導いた戦略とは』
 広東省・東莞発、中国コンビニチェーン最大手「美宜佳」

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ その③
『3者3様こだわり街道 成功者の創る景観を見る』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第107回「口コミアプリ、2強の争い」(2017年7月14日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第107回は「口コミアプリ、2強の争い」(2017年7月14日付)。中国でもレストラン検索によく使われる口コミアプリ。その代表格が「大衆点評」だ。2003年に運営開始、掲載店舗数2000万軒、アクティブユーザー数は2.5億人を超える。スマートフォン(スマホ)SNSの微信を擁するテンセントが出資。グループ購入大手の「美団」と15年に合併し、業界トップとしての地位を盤石なものにした。

 その牙城を一気に切り崩しにかかっているのが、中国語で「口コミ」という意味の名を冠した「口碑(koubei)」。最近、中国各地でスマホ決済の「支付宝(アリペイ)」と並んで表示されているのを目にする機会が増えている。特に注目の機能が「人気眼」という現在地周辺のレストランランキング。支付宝による決済を活用した最新のシステムなのだが、その仕組みとは一体…。

 次回の掲載は2017年7月28日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「China's seniors enjoying second youth(増えるアクティブシニア)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/China-s-seniors-enjoying-second-youth

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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