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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第281号】~広告活用も進むシェアサイクル~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年8月2日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第281号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 先週は黒竜江省の省都・ハルビン(哈爾濱)を訪れました。40℃前後の猛暑が続く上海からハルビン空港の外に出た瞬間、「涼しい…」。真っ青の空にギラギラと夏の太陽が照りつけていましたが、風は若干ひんやりとした清々しさ。車も日中ですらエアコンを入れる必要はなく、窓を開けるだけで快適なドライブが楽しめます。

 ハルビン市内で最も賑やかな「中央大街」。冬になると凍って天然のスケートリンクと化す松花江を望む「防洪紀念塔」から直線で全長1450メートルの石畳の歩行街。この通りを取り囲むロシア様式の建物を眺めていると、本当に「ここは中国か?」と疑ってしまうほど、ロマンチックな景観が続きます。

 中国人にとって、この中央大街といえば「氷棍(アイスキャンディー)」が定番。特に有名なのが「馬迭爾(MODERN)」のバニラクリーム味。1本5元という手軽さも受け、行き交う歩行客の多くがアイスキャンディー片手にウィンドウショッピングを楽しみながら、短いハルビンの夏を満喫しています。

 2日間の視察を終え、日中の温度が18℃まで下がったハルビンから上海浦東空港の外に出た瞬間にサウナのような熱風が…。スマホでは36℃の表示。上海の夏はまだ当分続きそうです。

 今週のコラムはいよいよ広告媒体としての活用が始まったシェア自転車についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第281号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第281回)
     ~広告活用も進むシェアサイクル~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「アリババ、リアルでも存在感」(2017年7月28日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「China's seniors enjoying second youth(増えるアクティブシニア)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第281回)
 ~広告活用も進むシェアサイクル~

 もはや交通インフラと化したシェア自転車。オレンジ色のモバイク(mobike)と黄色のofoの2強のほか、水色、黄緑、緑、白赤と様々な自転車が登場。シェア自転車の企業数は24を超え、そのうち1億元以上の融資を受けた企業が少なくとも5社となっています。

 財新網が天津市と江蘇省の自転車製造地区で実施した調査によると、17年のシェア自転車の発注台数はすでに3000万台超。16年の中国自転車業界の総生産台数が5303万台だったことを鑑みれば、自転車シェアブームの背後にはバブル的要素も見え隠れしていると言えます。

 猟豹移動(Cheetah Mobile)のビッグデータ・プラットフォーム「libra」でアンドロイド向けアプリの利用状況ランキングによると、16年末時点ではモバイクがアクティブユーザー浸透率(週間アクティブユーザー数/中国の総アクティブユーザー数)で首位。しかし、17年第1四半期には、車両の大量投入が功を奏しofoがモバイクを抜き去るなど一進一退の攻防を繰り広げています。

 そうした中、上海自宅前の道路には毎朝多くの自転車が並んでいたのですが、最近ほとんど見かけなくなりました。歩道の舗装工事をしているからなのか、それとももう飽きられたのか。朝から30℃を超える猛暑が続く上海。歩いているだけでも汗だくになる気候なので、シェア自転車を利用する人も減っているはず。雨の日のようにもう少し自転車が放置されていてもおかしくないはずなのですが……。

 放置自転車が社会問題視され、政府による監督管理が強化され始めています。深センではすでにシェア自転車に対する監督管理意見稿が作成され、他都市でも監督管理政策の公布を予定。内容は主に車両の放置場所に関するものですが、今後は車両の材質や、鍵、車体の使用期限などについても規範化される可能性があるとのことです。

 そうした規制とは裏腹に、あれほど供給過剰気味に見えたシェア自転車も、老若男女問わず使い始めれば結局はまだ全く供給が追いつかない状況になっているのかもしれません。最近上海では、7月公開の映画でも有名な「ミニオンズ」がデザインされたofoが5万台登場。広告媒体としての活用もいよいよ始まったようです。そのうち、ハローキティやリラックマ版のシェア自転車も登場するかもしれませんね。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”~口コミアプリ「口碑(Koubei)」(4)
 ~外部業者との提携により“生態系”を一気に拡大

 口碑のミッションは「加盟店へのサービス提供を通して売上アップに貢献する」というもの。よって、開放(オープン)型のプラットフォームを採用、外部企業との提携モデルを核としている。そうした提携先企業と協働して加盟店の運営をサポートするのが大きな特徴で、他のアプリとの差別化となっている。現在口碑と外部委託先として提携している営業代行企業は1,800社あまり、スタッフは計2万名あまりに及んでいる......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”~口コミアプリ「口碑(Koubei)」(3)
 ~支付宝で「支払い即会員」というシステムでユーザー数急増

 「口碑」の急速な普及の背景には、支付宝による大量の決済取引がある。 現在、支付宝の実名ユーザー数は4.5億に達しており、その全体が口碑の基本顧客となっている。ユーザーが口碑の加盟店において支付宝で支払いを行うと、加盟店側にユーザーのデータが提供される。加盟店は会員システムを自ら立ち上げる必要がなく、口碑を通してより正確な会員マーケティングを実施することが可能だ......

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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”~口コミアプリ「口碑(Koubei)」(2)
 ~O2Oの主要プラットフォーム~口碑

 モバイルデータ観測大手のTrustdataが公表した「2016年都市生活情報サービスO2O白書」によると、16年の中国O2O取引総額は約7,291億元に達し、前年比64%の伸びを記録している。O2Oの業務形態は主に来店、出前、テイクアウトの3つに分類される。なかでも来店は伸びが著しく、総取引規模は4,231億元、市場全体の58%を占めている......

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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”~口コミアプリ「口碑(Koubei)」(1)
 ~アリババグループのビッグデータ活用、加盟店の経営効率を改善

 支付宝(アリペイ)での決済が可能なレストランや小売店のレジで、「支付宝・口碑」と書かれた表示を目にする機会が増えている。支付宝やスマホで淘宝のアプリを開くと、そのトップページでも「口碑」の文字が目に入る。「双十二」をご存知の方も多いだろう。これは中国最大のネットセール「双十一(11月11日)」に次ぐ大型セールであり、支付宝が口碑と組んで主催するセールイベントだ……

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行

 会報誌2017年6月号(vol.45)では、巻頭特集に中国ビッグデータ業界を取り上げました。世界中で次世代のビジネスチャンスとして注目を集めるビッグデータ。スマートフォン(スマホ)普及に伴う各種アプリやサービス、IoT(モノのインターネット)、「インターネット+」など、ネットに接続された環境やインフラが整うにつれ、様々な情報やデータがネット上で飛び交い、かつ集積されています。そうして集められた膨大なデータをいかに企業の売上向上や人々の生活改善に役立ているかが論じられていますが、まだビジネスとしてマネタイズできていないのが現状ではないでしょうか。

 中国もこの流れに乗じ、次世代ビジネスで主導権を得るべく、官民一体となってビッグデータ産業の発展に注力しています。特に約7億人のスマホユーザーを擁する中国。その膨大な数のユーザーが日々の生活でスマホアプリを利用、単にコミュニケーションや娯楽の手段にとどまらず、通販、飲食、交通、金融、決済などあらゆる生活シーンに浸透しています。こうして吸い上げたデータの活用が、ネット企業を中心に本格化しているのですが、中にはすでにビジネスとして形になりつつあるものも登場しています。

 次世代の“金のなる木”として研究開発が進むビッグデータ。そこから波及するAI(人工知能)や自動運転含め、この分野で主導権を握ろうと躍起になっている中国のスピード感は“脅威”に感じます。世界最大のネット人口、そこからデータを集めるためのツールであるスマホの普及、さらにそれを一元管理できる統率力と資本力。データの量と質がすべての土台となるビッグデータ業界において、どの国や企業にも真似出来ない要件を満たす中国。

 今回の特集では、まだ離陸段階の中国ビッグデータ産業について、市場規模や今後の動向、政府の政策や発展の方向性、各地方政府の取り組みや各地のビッグデータ産業園の状況、ネット企業を中心とした各社の取り組みや応用領域、さらには中国企業のビッグデータの活用状況(アンケート結果)などの視点から調査・分析しています。

 トレンドウォッチでは、中国シェアリングエコノミーの次なる騎手として注目のカーシェアリングをピックアップしました。最近、上海の街角で頻繁に目撃するようになった「EVCARD」社のEV(電気自動車)。日本の軽自動車のような小型車で、針時計を模したロゴが車体に印刷され、ひと目で“時間貸し”の電気自動車であることが連想できます。

 上汽(上海汽車)集団が51%出資のEVCARD。現在すでに北京、上海、成都、南京など23都市で業務を展開。上海だけでも6000台を超える車両と、4000ヶ所の充電ステーションを設置、1日当りの利用者数は1万5000人超、1台当りの平均稼働時間も4時間近くに達しています。利用料も1分わずか0.5元、1時間乗っても約30元と、タクシーや配車サービスを利用するよりはるかに安いのが人気の秘訣でしょう。

 市場規模が16年の4.3億元から20年には92.8億元にまで急成長すると予想されている中国カーシェアリング業界。車体価格や駐車スペース、充電ステーションの設置など各種課題は山積みで、シェア自転車のような急拡大は見込めないでしょう。しかし、次なるビジネスの“芽”を求めて自動車メーカーはじめ多くの企業が参入、シェア拡大を目論でいます。そうした各社の現状や今後の動向、政府の政策や方針、市場拡大に立ちはだかるハードル、利用者の属性や満足度調査などから、同業界の今後を占っています。

 中国コンビニ最前線レポートでは、中国コンビニチェーン最大手の「美宜家(MEIYIJIA)」について。16年には新たに1700店舗を出店し、店舗数は9300店に。売上は前年比26%増の100億元超で、市場シェアは約10%に達しています。とはいえ、美宜佳は1997年の創業以来、一貫して珠江デルタ地域の市場を開拓、実に8000店舗超が広東省内にあります。14年から湖南、福建、江西、湖北の各省にも出店していますが、華南地区以外ではマイナーな存在と言えるでしょう。

 広東省・東莞からスタートした美宜家。中国全土から集まる工場勤務の労働者をターゲットに、ミニスーパー的なコンビニで頭角を現してきました。近年は都市部への出店も多くなっていますが、彼らがいかに広東省の消費者や加盟店経営者から支持を集めているのか…。美宜家の出店エリア戦略や商圏ごとの店舗形態や方針、商品配送体制、ネットやO2O(スマホ含む)の取り組みなどから考察しています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.45(2017年6月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『急発展する中国ビッグデータ市場』
 政策の先導により、業界内での応用も多元化

【トレンドウォッチ】
『シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」』
 タイムシェアで環境に優しいシェアエコノミー

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『華南地区だけで1万店に迫るNo.1チェーンを成功に導いた戦略とは』
 広東省・東莞発、中国コンビニチェーン最大手「美宜佳」

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ その③
『3者3様こだわり街道 成功者の創る景観を見る』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第108回「アリババ、リアルでも存在感」(2017年7月28日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第108回は「アリババ、リアルでも存在感」(2017年7月28日付)。前回紹介したアリババ系口コミアプリ「口碑(koubei)」。スマートフォン(スマホ)決済の「支付宝(アリペイ)」ユーザーに、近場の口コミやクーポン等の情報だけでなく、ネット予約から注文、さらには支払いに至る一連のサービスを提供している。ユーザーにとっては至れり尽くせりなのだが、そもそものミッションは加盟店へのサービス提供を通して「売上アップに貢献する」という販売やマーケティング支援だ。

 これまでオフラインでは特定が不可能とされた来店客の属性や好み。そうした隠れた顧客行動の“見える化”を実現した新しい試みで集めたビッグデータをベースに、ネット通販で培ってきた経験とノウハウをフルに活かし、リアルの場面でも存在感を示し始めたアリババ。そうした彼らの試みとは…。

 次回の掲載は2017年8月11日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「China's seniors enjoying second youth(増えるアクティブシニア)」
http://asia.nikkei.com/Business/Trends/China-s-seniors-enjoying-second-youth

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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