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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第282号】~鮎から米国産牛肉まで味わえる中国~

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2017年8月9日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第282号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 黒竜江省・ハルビン一の繁華街「中央大街」沿いにはたくさんのロシア料理レストランがあり、本格的なロシア料理が楽しめます。その中でも特に有名なのが「波特曼(ポートマン)」。1階のホールに設置されたステージではロシア民謡やアコーディオンの生演奏があり、エキゾチックな雰囲気も満載。

 前菜にキャビア。ロシア料理の代表とも言えるボルシチ(スープ)の後、羊肉の煮込みと牛肉ステーキ。メニューにはパスタやピザなどもあり、ロシア料理というよりは単に“洋食”。周りはほとんど中国人客で、観光客だけでなく、地元の家族客も多い様子でした。

 一方、視察した万達茂(モール)の飲食フロア。地場の餃子や春餅(小麦粉の薄く焼いた皮に色んな具を包んで食べる中国北方の伝統料理)、四川料理などのお店の他に目立ったのがステーキ店の多さ。ロシアの影響からなのか肉を食べる習慣が根付いているのでしょう。

 そうしたなか、一番気になったのが日本でお馴染みの「ペッパーランチ」。広東省の珠海でも見かけましたが、まさかハルビンにまで…、と驚きでした。系列の「いきなり!ステーキ」も日本では大人気ですが、中国ではハルビンから店舗展開を始めてもいいかもしれませんね。

 今週のコラムはネットスーパー「盒馬鮮生」で購入した鮎(あゆ)とアメリカ産牛肉についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第282号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第282回)
     ~鮎から米国産牛肉まで味わえる中国~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「アリババ、リアルでも存在感」(2017年7月28日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第282回)
 ~鮎から米国産牛肉まで味わえる中国~

 初夏から夏にかけての季節を代表する食材として人気の「鮎(あゆ)」。日本では川魚の代表のような位置付けですが、仔稚魚期には海で生活する回遊魚。北は北海道から南はベトナム北部まで東アジア一帯に生息しているとのことです。古くは万葉集にも登場する鮎。串にさした塩焼きなど日本の夏の“風物詩”として親しまれています。

 中国では、「鮎」は「ナマズ」のこと。あゆは「香魚」と呼ばれ、一部の日本食レストランでたまに見かける程度です。浙江省などで放流や養殖実験が行われているそうですが、そもそものニーズがそれほどないのか。鰻やサンマなどと比べても存在感の薄さが際立っています。

 そうした中、先日、上海の自宅に鮎が数匹届きました。それも生きた状態で。最近話題のアリババ系ネットスーパー「盒馬鮮生」で販売されていたようで、友人が持ってきてくれました。浙江省・寧波で養殖、1kg(約12~16匹)で99元。賞味期限は3日で、特定日の15時から18時にのみ配達可能という限定入荷の予約販売でした。

 さっそくオーブンで焼いたのですが、ついさっきまで生きていた鮎の味は新鮮そのもので絶品。まさか中国でこんな鮎が堪能できるなんてと感動しました。また注文しようとアプリを開くと、すでに注文殺到で予約受付終了のマーク。盒馬鮮生を利用しているユーザーのほとんどが中国人のはずなので、意外にも鮎の受容度の高さが伺い知れます。

 そうこうしていると、次に現れたのがアメリカ産牛肉。先日の米中首脳会談で解禁の運びとなったアメリカ産牛肉がついに中国の食卓に並ぶようになりました。こちらも冷凍ではなく冷蔵配送による数量限定の予約販売。ヒレが300gで228元、リブアイが400gで258元でした。中国で販売されている国内産やオーストラリア産と比べ、大体1.5倍程度割高。しかし、こちらもすぐに予約受付終了となり、まるでネット上で“競り”が行われているような様相です。

 そのほかにもアメリカ産サクランボなど特殊な食品が予約販売されていますが、こうなってくると待ち遠しいのが日本産「和牛」の解禁です。01年のBSE(牛海綿状脳症)問題の発生以来、輸入禁止となっている和牛ですが、いよいよ今年9月には台湾で解禁されるとのこと。現在、日中政府間で協議中とのことですが、訪日中国人旅行者にも人気の焼肉。上海市内にもたくさんの焼肉店がオープンし、どこも大盛況ですが、いざ解禁されたら中国全土で和牛フィーバーが起きるかもしれませんね。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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◆2016年人気スマホアプリ〜ランキング&トレンド分析 (1)
 ~スマホユーザー7億人の生活支えるアプリ徹底調査

 CNNIC(中国インターネット情報センター)が公表した「2016中国インターネット年度報告」によると、2016年12月時点の中国のインターネットユーザー規模は7.31億人、普及率は53.2%に達し、その規模はヨーロッパの総人口に相当するという。モバイルの発展がその主な成長要因であり、スマホユーザーの数は16年12月時点で6.95億人、普及率は51%に達している......

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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”〜口コミアプリ「口碑(Koubei)」(7)
 ~「新小売」時代の申し子としてさらなる深化を
 口碑の価値は、「口碑碼」を通じてオフラインの客流を識別し、これを分析してマーケティングに利用できるようにした点にある。開放型のプラットフォームとアリババグループ全体で収集した膨大なデータは、オフライン小売店の経営効率アップに大きく貢献している。現在、口碑のオフライン加盟店の数は200万店前後、17年内には500万店達成を目標としている......

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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”〜口コミアプリ「口碑(Koubei)」(6)
 ~隠れた顧客行動の“見える”化に成功した「口碑碼」

 2017年4月、「口碑」は新機能「口碑碼」を導入、加盟店は自身のQRコードを申請できるようになった。このQRコードは従来の支払専用のものとは異なり、「バーチャルショップ+決済+会員システム」の情報が記載されている。ユーザーがこのQRコードを読み取ると、その加盟店のオンラインショップが開かれ、ディスカウント情報や店舗の最新情報、会員システム等の情報を得ることができる仕組みだ......

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◆「新小売」モデル推進の“秘密兵器”〜口コミアプリ「口碑(Koubei)」(5)
 ~グループ全体で統一的に収集したビッグデータをフル活用

 ユーザーが支付宝で決済を行うと、その消費(額)データは記録され、まとめて加盟店に送信される。加盟店はそのユーザー像に基づいて商品を改善したり、マーケティングを行うことができる。 また同時に、口碑は加盟店に対して、客がどんな料理(サービス)を注文したかのデータも共有するよう要求、その詳細なデータを提出させている。こうして収集したデータは、口碑のみで活用するだけでなく、前述の“生態系”に属する外部の提携先業者とも共有...... 

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年6月号(vol.45)発行

 会報誌2017年6月号(vol.45)では、巻頭特集に中国ビッグデータ業界を取り上げました。世界中で次世代のビジネスチャンスとして注目を集めるビッグデータ。スマートフォン(スマホ)普及に伴う各種アプリやサービス、IoT(モノのインターネット)、「インターネット+」など、ネットに接続された環境やインフラが整うにつれ、様々な情報やデータがネット上で飛び交い、かつ集積されています。そうして集められた膨大なデータをいかに企業の売上向上や人々の生活改善に役立ているかが論じられていますが、まだビジネスとしてマネタイズできていないのが現状ではないでしょうか。

 中国もこの流れに乗じ、次世代ビジネスで主導権を得るべく、官民一体となってビッグデータ産業の発展に注力しています。特に約7億人のスマホユーザーを擁する中国。その膨大な数のユーザーが日々の生活でスマホアプリを利用、単にコミュニケーションや娯楽の手段にとどまらず、通販、飲食、交通、金融、決済などあらゆる生活シーンに浸透しています。こうして吸い上げたデータの活用が、ネット企業を中心に本格化しているのですが、中にはすでにビジネスとして形になりつつあるものも登場しています。

 次世代の“金のなる木”として研究開発が進むビッグデータ。そこから波及するAI(人工知能)や自動運転含め、この分野で主導権を握ろうと躍起になっている中国のスピード感は“脅威”に感じます。世界最大のネット人口、そこからデータを集めるためのツールであるスマホの普及、さらにそれを一元管理できる統率力と資本力。データの量と質がすべての土台となるビッグデータ業界において、どの国や企業にも真似出来ない要件を満たす中国。

 今回の特集では、まだ離陸段階の中国ビッグデータ産業について、市場規模や今後の動向、政府の政策や発展の方向性、各地方政府の取り組みや各地のビッグデータ産業園の状況、ネット企業を中心とした各社の取り組みや応用領域、さらには中国企業のビッグデータの活用状況(アンケート結果)などの視点から調査・分析しています。

 トレンドウォッチでは、中国シェアリングエコノミーの次なる騎手として注目のカーシェアリングをピックアップしました。最近、上海の街角で頻繁に目撃するようになった「EVCARD」社のEV(電気自動車)。日本の軽自動車のような小型車で、針時計を模したロゴが車体に印刷され、ひと目で“時間貸し”の電気自動車であることが連想できます。

 上汽(上海汽車)集団が51%出資のEVCARD。現在すでに北京、上海、成都、南京など23都市で業務を展開。上海だけでも6000台を超える車両と、4000ヶ所の充電ステーションを設置、1日当りの利用者数は1万5000人超、1台当りの平均稼働時間も4時間近くに達しています。利用料も1分わずか0.5元、1時間乗っても約30元と、タクシーや配車サービスを利用するよりはるかに安いのが人気の秘訣でしょう。

 市場規模が16年の4.3億元から20年には92.8億元にまで急成長すると予想されている中国カーシェアリング業界。車体価格や駐車スペース、充電ステーションの設置など各種課題は山積みで、シェア自転車のような急拡大は見込めないでしょう。しかし、次なるビジネスの“芽”を求めて自動車メーカーはじめ多くの企業が参入、シェア拡大を目論でいます。そうした各社の現状や今後の動向、政府の政策や方針、市場拡大に立ちはだかるハードル、利用者の属性や満足度調査などから、同業界の今後を占っています。

 中国コンビニ最前線レポートでは、中国コンビニチェーン最大手の「美宜家(MEIYIJIA)」について。16年には新たに1700店舗を出店し、店舗数は9300店に。売上は前年比26%増の100億元超で、市場シェアは約10%に達しています。とはいえ、美宜佳は1997年の創業以来、一貫して珠江デルタ地域の市場を開拓、実に8000店舗超が広東省内にあります。14年から湖南、福建、江西、湖北の各省にも出店していますが、華南地区以外ではマイナーな存在と言えるでしょう。

 広東省・東莞からスタートした美宜家。中国全土から集まる工場勤務の労働者をターゲットに、ミニスーパー的なコンビニで頭角を現してきました。近年は都市部への出店も多くなっていますが、彼らがいかに広東省の消費者や加盟店経営者から支持を集めているのか…。美宜家の出店エリア戦略や商圏ごとの店舗形態や方針、商品配送体制、ネットやO2O(スマホ含む)の取り組みなどから考察しています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
vol.45(2017年6月号)  もくじ 
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【巻頭特集】
『急発展する中国ビッグデータ市場』
 政策の先導により、業界内での応用も多元化

【トレンドウォッチ】
『シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」』
 タイムシェアで環境に優しいシェアエコノミー

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『華南地区だけで1万店に迫るNo.1チェーンを成功に導いた戦略とは』
 広東省・東莞発、中国コンビニチェーン最大手「美宜佳」

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ その③
『3者3様こだわり街道 成功者の創る景観を見る』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第108回「アリババ、リアルでも存在感」(2017年7月28日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第108回は「アリババ、リアルでも存在感」(2017年7月28日付)。前回紹介したアリババ系口コミアプリ「口碑(koubei)」。スマートフォン(スマホ)決済の「支付宝(アリペイ)」ユーザーに、近場の口コミやクーポン等の情報だけでなく、ネット予約から注文、さらには支払いに至る一連のサービスを提供している。ユーザーにとっては至れり尽くせりなのだが、そもそものミッションは加盟店へのサービス提供を通して「売上アップに貢献する」という販売やマーケティング支援だ。

 これまでオフラインでは特定が不可能とされた来店客の属性や好み。そうした隠れた顧客行動の“見える化”を実現した新しい試みで集めたビッグデータをベースに、ネット通販で培ってきた経験とノウハウをフルに活かし、リアルの場面でも存在感を示し始めたアリババ。そうした彼らの試みとは…。

 次回の掲載は2017年8月11日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
https://asia.nikkei.com/Business/Trends/Shanghai-spots-get-hot-thanks-to-word-of-mouth-advertising

※バックナンバーはこちら >>
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