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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第288号】~オールド広州はグルメも豊富~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2017年9月20日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第288号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 先週は大連でした。9月に入り、上海もめっきりと涼しくなっていますが、大連はそれ以上。夜には薄手のジャケットが必要なほどの肌寒さで、北の町であることを実感します。
 
 大連といえば、90年代に多くの日本企業が進出。仕事柄、毎年数回コンスタントに訪れていますが、年々変化の度合いが減ってきているような気がします。15年に開通した地下鉄により、生活者の出勤スタイルは変化したのかもしれませんが、外から見る風景は、ここ10年ほど、ほとんど変わっていないのではないでしょうか。
 
 今回、それを特に強く意識したのが、最近中国のどの都市に行っても目にする「シェア自転車」の姿が皆無なこと。中国で第17位の経済規模を誇る都市ながら、昨今大流行のシェアリングエコノミーの恩恵を受けていないのが不思議です。
 
 大連市内は丘が多く、二輪車専用レーンも設置されていないことが普及を妨げている理由とされていますが、ちょっとした移動に利用したいニーズはあるはずです。一方で、路面電車が健在の街並みはどこかレトロで、情緒感満載。変化の激しい中国ですが、逆に“変わらない”大連もまた一興かもしれません。

 今週のコラムは広州で最も早くから発展、今や観光スポットと化した「上下九歩行街」についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第288号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第288回)
     ~オールド広州はグルメも豊富~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年7&8月合併号(vol.46)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
         「「賢い」クレーム対応」(2017年9月8日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

     3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
         「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第288回)
 ~オールド広州はグルメも豊富~

 “オールド広州”と称される「西関」地区。広州駅から南に約5km、清朝時代に外国との交易の窓口として栄えた「沙面」地区から広がるエリアで、今でも当時の建物が残る風情溢れる街区となっています。
 
 住居と店舗兼用の建物の1階部分が吹き抜けの通路になった「騎楼」と呼ばれる建築様式で、外観も西洋と土着の「嶺南」文化が融合されたデザイン。どこかエキゾチックな街並を眺めていると、広州にいることを忘れてしまうほどです。
 
 その中心が「上下九歩行街」。上海の南京東路を二回りくらい小さくしたサイズ感ですが、全長約1237 mに渡り、個性あふれる外観の騎楼建物が延々と続きます。歩行街の上には赤ちょうちんがぶら下げられており、昔の中国にタイムスリップしたかのような感覚を覚えます。
 
 そこで最も有名な建物が「陶陶居」。1880年の設立当初は「葡萄居」の名称で、当時の裕福な家庭の子弟や文人、画家などが集まるサロンでした。現在は広東料理のレストランになっており、朝7時から夜10時まで営業。特に朝から午後にかけての「飲茶(ヤムチャ)」を目当ての客で毎日長蛇の列ができています。
 
 1時間弱待った後、ようやく着席。シューマイや蒸し餃子、大根餅など定番の点心類を注文し、ワクワクしながら口に運んだのですが、味は正直「うーん」という感じ。香港系の「利苑酒家(レイ・ガーデン)」はじめ、広州にはもっと上品で洗練された味のお店がたくさんあるので、名声の割には若干期待はずれでした。
 
 お店を後にし、ブラブラ歩いていると目にしたのが「銀記腸粉店」の看板。1958年創業の「広州老字号(老舗)」となっており、地元のテレビでもよく紹介されている様子です。口直しにと思い、さっそく看板メニューのエビ牛肉と豚肉の腸粉を頼みました。ふわふわとろとろの米粉の生地に、しっかりと出汁がきいた具材。上にかける醤油ベースのソースと絶妙に絡んだ味と食感に感動しました。値段もボリューム満点ながら一皿20元とお得です。
 
 歩行街の入口、ちょうど「恒宝広場」モールの対面あたりにあるので、上下九歩行街に行く機会がありましたら、ぜひ陶陶居ではなくこちらをトライしてみてください。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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◆急発展する中国ビッグデータ市場 (5)
 ~ビッグデータ産業チェーン

 現在データソースは多元化しており、主なものとして統計局、工業情報化部、国家各部門が公表する公的データ、業界団体が公表する業界データ、インターネット企業や第三者機関が公表する第三者データ、CRM及びERP等企業の自社データ、企業提携及びデータ取引によって取得された外部企業データがある......
 
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◆急発展する中国ビッグデータ市場 (4)
 ~ビッグデータ産業の地域別分布

 中国のビッグデータ産業は、経済の発展した地区に集中する傾向があり、北京、広東、上海がその中核地区となっている。これらの都市では情報技術産業のインフラが整っており、産業チェーンも確立されている。また、規模も拡大を続けている。 この他、貴州、重慶、武漢を中心とするビッグデータ産業園も、政府の政策サポートの下、地区の経済発展を主導する役割を果たしている......
 
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◆急発展する中国ビッグデータ市場 (3)
 ~政府による政策の大量公布

 16年3月には「中華人民共和国国民経済及び社会発展第十三次五ヶ年計画綱要」の中で、国のビッグデータ戦略実施が明確に示された。政策の細分化も進み、国家発展改革委員会、環境保護部、工業情報化部、国家林業局、農業部等がビッグデータ発展についての意見や方案を相次いで公布。ビッグデータ政策は全体計画から各領域へと広がりを見せ始めた......

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年7&8月合併号(vol.46)発行

 会報誌2017年7&8月合併号(vol.46)では、巻頭特集に広東省6都市(広州、佛山、中山、珠海、汕頭、潮州)の商圏及び消費現場の視察結果をレポートにまとめました。28年連続で中国トップのGDPを維持する広東省。世界的に見ても、98年にシンガポール、03年に香港、07年に台湾を抜き、16年にはメキシコとほぼ同じで、スペインにも肉薄するほどの経済規模を誇ります。

 都市別でも北京、上海に次いで、広州が第3位、深センが第4位に堂々とランクイン。省内第3位の佛山も全国第15位で、全国トップ100にランクした都市数は9にものぼります。80年代から本格化した改革開放政策に伴い、いち早く経済発展のレールに乗っかった広東省。省都の広州、経済特区に選ばれた深センと珠海の3都市を中心に、投資、製造、輸出の“三位一体”で急成長。更にはこの3都市を基点として波状的に発展が広がり、東莞や中山、恵州など周辺都市も飲み込む形で「点」から「面」へと成長が波及しました。

 こうした経済発展を背景に、消費現場は中国の他都市とは異なる独特な発展を遂げているように思えます。香港やマカオにも手軽にアクセスできる地理的環境もあるのか、消費者も長い年月を経てより成熟し、かつニーズも多様化しているように見受けられます。投資から消費主導型の経済成長が推し進められる中、広東省各都市での商業発展モデルが、今後の中国経済の行方を占う上でも参考に値するだろうと思える消費の現場や事象を数多く目にしました。

 17年3月号で取り上げた深センに続き、今号では、珠江河口の西側を中心に広州から佛山、中山、珠海、そして福建省に隣接する汕頭と潮州の6都市で消費現場を視察。省都として消費面でも圧倒的な存在感を見せる広州。広州との都市一体化政策をベースに“インテリ”風の都市整備が進む佛山。強力な地場系の小売流通グループを核に一気に消費のグレードアップが進む中山。中国屈指のテーマパークを武器に「観光都市」として名乗りをあげる珠海。深センや珠海とともに経済特区に選ばれながら“鳴かず飛ばず”の状態が続く汕頭。そして全国区の名物料理を数多く持ちながら、商業発展は“これから”の潮州。これら各都市の商圏、注目の商業施設やショップ、さらには広東人の消費スタイルやトレンドについて詳細にレポートしています。

 トレンドウォッチでは、最近モールや映画館の空きスペースでよく目にする公衆電話ボックスならぬ「ミニKTV(カラオケボックス)」をピックアップしました。ちょうど大人2人が入れるスペースのボックスに、一般のカラオケと同じ機器を装備。会員登録から支払いまですべてスマートフォン(スマホ)で行い、歌った曲も自動的に微信(ウィーチャット)に録音・記録される仕組み。

 映画や人気レストランでの待ち時間、ショッピング時の一休みなど、こま切れの空き時間つぶしのニーズを上手く狙ったミニカラオケボックス。一般のカラオケよりも若干割高の値段設定ながら、「お一人様」消費や録音された曲をシェアするといった若者の欲求を見事にとらえ急成長。16年にはすでに16億元を超え、17年には92.7%増の31.8億元、18年にはさらに120.4%増の70.1億元に達すると見込まれています。

 現在は上海や北京など一・二線級の大都市がメインですが、今後は三・四線級など地方都市へとビジネスが広がると期待されています。こうした急成長を引率する主要メーカーの「友唱M-Bar」、「聆噠miniK」、「雷石WOW屋」を中心に、彼らの経営モデルやコスト構造、立地・チャネル戦略、マーケティングなどについて調査・分析しました。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『チャイナ・マーケット・インサイト』
2017年7&8月合併号(vol.46) もくじ
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【巻頭特集】
『広東省消費現場視察レポート
 広州、佛山、中山、珠海、汕頭、潮州』
 中国経済発展のトップを走る広東省、新しい消費トレンドも続々誕生
 ~各都市の商業及び消費の現状

【トレンドウォッチ】
『シェアエコノミーの新業態「ミニKTV(カラオケボックス)」』
 こま切れの空き時間つぶしで人気沸騰

【都市別調査】
水、TV、10元ショップ ~ フィナーレ
『次代のマーケット価値はメリットを超えた先に』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第111回「「賢い」クレーム対応」(2017年9月8日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第111回は「「賢い」クレーム対応」(2017年9月8日付)。最近、毎週月曜日の午前に、上海の自宅にひと束の切り花が宅配されるようになった。バラやヒマワリなどの定番物から母の日向けのカーネーションなど、どんな花かは届いてからのお楽しみ。いずれもちょうど花瓶に収まるサイズだ。

 これは「花点時間」というネットのフラワーショップ。月4回分で99元(単品)か169元(ミックス)の定期便で、宅配は毎週月曜か土曜日から選択できる。15年10月に営業をスタート。すでに300万人のアクティブユーザーを抱え、全国28都市をカバーしている。

 花の宅配を注文してすぐの頃、届いた花が翌日にはしなびて無残な状態に。すぐさま状況を写真撮影し、証拠を提出できるよう準備したうえで、クレームの電話をかけたのだが、その対応に拍子抜けしながらもなぜか納得してしまう自分が…。そうした「賢い」クレーム対応とはいかに…。

 次回の掲載は2017年9月22日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
http://t21.nikkei.co.jp/
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載

 2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。

「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
https://asia.nikkei.com/Business/Trends/Shanghai-spots-get-hot-thanks-to-word-of-mouth-advertising

※バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/

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