中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
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2017年11月1日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第294号】
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こんにちは。キャストの大亀です。
先週、実家の広島に戻り、運転免許証の更新に行ってきました。大学1年の時に免許証を取得して以来、約25年間、無事故無違反のゴールド免許を維持。それもそのはず、そもそも日本ではペーパードライバーだからです。
これまでアメリカ、台湾、中国で現地の運転免許証を取得。いずれの地で何度かスピード違反等で警察に止められたこともあるので、完全な”ゴールド”とはいえないのですが。今や左ハンドル車の運転の方に慣れているので、日本での運転は極力避けています。
視力検査や写真撮影の後、最近の交通事故の状況や新しく法改正された内容について30分の講習を受講。日本では今後環状交差点が増えていくとのこと。中国では至るところにあるので、走行は慣れたものですが、日本では逆の時計回りになるのが驚きでした。
また暗くて狭い道では、なるべくライトをハイビームにするよう指導されました。中国では多くの都市で、夜になるとハイビームが当たり前で、いつも対向車や後方車からのライトで眩しい思いをしながら運転していたのですが…。今後は堂々とハイビームで走行しようと思います。(もちろん、対向車や歩行者がいる際にはロービームに変更するようにとのことでしたが…。)
今週のコラムは寧夏回族自治区の首府・銀川の消費現場についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第294号をお送りいたします。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第294回)
~地場系が強い寧夏・銀川の消費現場~
2. 新着コンテンツ一覧
3. お知らせ
1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年9月号(vol.47)発行
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
「食の安心へ、厨房見える化」(2017年10月20日付)
(詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/
3) Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
(詳細)http://www.cast-marketing.com/NikkeiAsianReview/
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第294回)
~地場系が強い寧夏・銀川の消費現場~
寧夏回族自治区の首府・銀川。中国内でも正直あまり耳にしない都市で、これまで日本企業が進出したという話もほぼ皆無。私自身、「寧夏」という地名は台湾・台北市内にある人気の「寧夏観光夜市」で知ったくらい。「回族」という名称から、イスラム系の羊肉の串焼き屋台が並ぶ町並みを想像していました。
今回、国慶節で訪問する前も、どちらかというと観光がメインで、消費現場の視察はあっさり終わるだろうと想定していました。しかし、実際にはその想定を遥かに超えるレベルと充実した商業環境がすでに形成されていました。
銀川の商圏は大きく分けて二つ。簡単に「新」と「旧」なのですが、旧のほうは銀川のシンボルでもあるイスラム寺院「南関清真寺」と中国式歴史建造物である「鼓楼」の間に広がります。鼓楼から南に500メートル延びる歩行街「鼓楼南街」がメインストリート。上海の南京東路のように老舗百貨店やアパレル、玩具、飲食店が並び、夜になると屋台も出て多くの客で賑わいます。
この旧商圏を牛耳っているのが、地場系小売流通大手の「新華百貨」。鼓楼南街の北側にH&Mやユニクロが入居するモール「新華百貨CCmall」、また南端で一番賑やかな場所に「新華百貨」と「新百購物中心」が向かい合わせで並び、存在感を示しています。1階の化粧品フロアも充実したラインナップで、スターバックスも今風の内装で、多くの客で席が埋まっています。
その周りに「王府井百貨」や無印良品が入居する「国芳百貨」もありますが、新華と比べると、客足はそれほど多くありません。しかし、王府井の地下1階にある量販スーパーの「新百大売場」は多くの客で賑わっており、「新華」の強さが伺い知れます。実際に「新華」は銀川市内にモール6店舗、スーパー・コンビニ144店舗、家電量販6店舗を展開するなど、地元民からの圧倒的な支持を背景に多角化に成功しています。
またスマートフォン(スマホ)を介したO2Oにも積極的で、「多点dmall」というアプリ会員システムを導入。会員登録をして電子決済の「支付宝(アリペイ)」と紐付けしておけば、500元以下の買い物の場合、レジで会員コードを提示するだけで、現金どころか支付宝も提示なしで自動的に精算され、同時に会員ポイントが貯まる仕組みになっています。
文責:コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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◆広東省消費現場視察レポート (19)
~中山で圧倒的な存在感の地場系小売流通大手「大信」
中山の商業施設と言えば、「大信新都滙」は外せない。中山で最も実力を持つ商業ディベロッパーの大信控股が開発したショッピングモールだ。1号店である石岐店を2004年にオープンして以来、小欖店、古鎮店、遠洋店、新悦店と続々支店を展開。小欖店と古鎮店は郊外に位置する量販型のショッピングセンター、遠洋店と新悦店は市内にある総合商業コンプレックスと業態が異なる......
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◆広東省消費現場視察レポート (18)
~地場系有力小売・流通企業「益華」のお膝元「益華商圈」
益華百貨を中心に発展を遂げた益華商圈は、もう1つの伝統的商圏だ。孫文西商圈が日に日に落ちぶれて行くのに比べ、こちらは2012年開業の「利和広場」の勢いを借り、華やかな転身を遂げている。現在中山で最も成熟し、ハイエンドな商圏と言っても過言ではないだろう。 益華商圈には高級マンションが多く、付近には中山市人民政府や多くの金融機関の本部もあるなど、消費レベルが高いのが特徴......
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◆広東省消費現場視察レポート (17)
~ショッピングモールが「孫文西商圏」の新たな活力に
中山市を始めて訪れた外地人はほぼ例外なく孫文西路步行街を散策に訪れる。通りには高い椰子の木が並び、異国情緒あふれる南洋騎楼が香山文化の特徴を十分に体現している。 夜になると、建物に灯りがともり、ロマンチックなムードはより高まる。マカオの旧市街区にいるかのような錯覚も覚える......
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◆広東省消費現場視察レポート (16)
~【中山】孫文の生まれ故郷として地名を変更
中山市は、古くは「香山」と呼ばれていたが、孫文(孫中山)を記念して1925年に「中山」に改名された。北は広州と佛山、南は珠海に接し、東は珠江の河口を挟んで深圳市と香港を望む。面積は1,770.42㎢、人口320万超で1988年に地級市に昇格した。中国国内で市轄区を持たない5つの地級市の1つだ......
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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2017年9月号(vol.47)発行
会報誌2017年9月号(vol.47)では、巻頭特集に中国「世代論」を取り上げました。78年から始まる改革開放政策により、急成長を遂げた中国経済。成長とともに人々の所得や生活水準も向上する中、消費や価値観、ライフスタイル、ニーズも目まぐるしく変化してきました。
もちろん経済成長の度合いにより、沿岸部と内陸部、一線と二・三線級都市などの間で、こうした変化のスピードや幅には差があるものの、マーケティングの観点から中国消費の「今後」を占ううえで、注目され分析・議論されているテーマの一つが「世代論」でしょう。
日本でも戦後の政治・経済の変遷やイベントを節目に、「団塊」や「新人類」、「団塊ジュニア」、「ゆとり」世代などと区分して論じることが多々ありますが、中国では生まれた年代をベースに「80後(ホウ)」や「90後」、つまり「1980年後の80年代に生まれた」世代など10年単位で区分されます。
これまで中国での世代論研究は、まず“一人っ子”世代の「80後」にスポットライトが当たり、後付け的に「60後」や「70後」にも言及。さらにここ数年は「90後」が注目され、今後は「00後」が研究分析対象として注目されつつあります。もちろん、どの世代も学生から社会人になり、結婚、出産、子育てと同じ人生の歩みをたどるわけで、それぞれ子供を中心とした家庭のための消費が中核となるのですが、各世代が生まれ育った中国経済及び社会の状況や変化、ネットやデジタル機器の普及などにより、価値観やライフスタイルに差異があるのも実状です。
また更には、若い世代だけでなく、経済的にも時間的にも余裕がありながら健康的で精力的な“若い”高齢者、つまり「アクティブシニア」とも呼べる60後世代が、今後の消費マーケットで無視できない存在感を示し始めています。拡大が続く中国消費市場攻略が命題とされる日本企業にとっても、こうした世代論的な研究分析に基づく洞察やトレンド予測力を高め、多様化するニーズに対応していく必要があるでしょう。
そこで今回、少子化と高齢化が同時進行する中国全体の人口問題を踏まえながら、50後から00後の各世代の背景や特徴を詳細に考察し、今後の消費トレンドや発展の可能性について分析しました。
次に、業界研究では、「見た目重視」や「ちょっといいもの」を追い求める「消費のアップグレード」トレンドを背景に、中国各地で爆発的な成長を見せる中国風茶飲料業界をピックアップしました。
ユーロモニターの統計によると、16年の中国のコーヒー及びその他飲料販売店の売上は前年比8.2%増の926億元。なかでも「その他の飲料店(スイーツショップ、各種ドリンクバー、ミルクティーチェーン、従来型茶芸店、新型中国風茶飲料店等)」の販売額は14.5%増の413億元、21年には779億元に達すると見込まれるなど、急成長を見せる中国茶飲料。
会報誌17年4月号で紹介した超人気の網紅(※ネット口コミ人気)店である「喜茶(HEYTEA)」を筆頭に、最近中国の各地で同じような“お洒落”で“ヘルシー”な茶飲料専門店が続々誕生。彼らに共通するのは「見た目の良さ」と「ハイクオリティ」で、中国若年層の「消費のアップグレード」ニーズの高まりを反映しているともいえます。
そこで、中国茶飲料チェーン業界の発展経緯や消費者の趣向の変化などについて全体をおさらいしたうえで、最近流行りの中国茶飲料の注目チェーン店である「一点点」、「inWE因味茶」、「恋暖の初茶」、「芭依珊813」、「奈雪の茶」、「米芝蓮」、「TPLUS茶家」について、各店の人気の秘訣や成功の背景について調査・分析しました。
中国コンビニ最前線レポートは、中国ネット通販プラットフォーム大手の京東(JD.com)が、今後5年間で中国全土に100万カ所以上オープンさせると発表した「京東コンビニ」について。
ネット取引実績の成長率が14年の107%から15年は84%、16年は47%と減速傾向にあった京東は、このコンビニ100万店計画をベースに、農村地域に多く見られる従来型の“パパママ”商店を現代型モデルへ転換。同時に、京東のネット販売を農村市場にまで浸透させ、オフラインとオンラインを融合させた新しい運営モデルを目指そうとしています。
京東のネット通販で培ってきた運営ノウハウやサポート体制、商品の仕入れルートに物流網をベースとして、農村部でコンビニ店舗網を広げることで、ネットとリアルの両取りを目論む京東コンビニの動向について考察しています。
そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。
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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』
vol.47(2017年9月号) もくじ
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【巻頭特集】
『今後10年の消費を左右する90後と00後
大きな潜在消費力を持つシルバー世代』
中国世代論「50・60・70・80・90・00後」徹底分析
【業界研究】中国茶飲料業界
『「消費のアップグレード」が牽引、新・中国風茶飲料業界が爆発的成長』
「お洒落」「ヘルシー」「見た目」がキーワード
【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『ネットとリアルを融合 100万ヶ所の店舗を5年間でオープン予定』
中国EC大手の京東(JD.com)が仕掛ける「京東コンビニ」店
【都市別調査】
山西省・太原
『新エネ車推進で大気改善 消費動向にも新風』
※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
第114回「食の安心へ、厨房見える化」(2017年10月20日付)
日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。
第114回は「食の安心へ、厨房見える化」(2017年10月20日付)。最近、中国各地のレストラン内に設置されるようになった液晶広告パネル。各種広告が断続的に繰り返される中、その上部に“隠しカメラ”的な動画が映し出されている。キッチンホール全体からカットルーム、ガスコンロなどの細部に至る様子だ。その下にはレストランの衛生状態を「良好」「普通」「要改善」と3段階評価するスマイルマークも表示されている。
中国調理協会の調査で、消費者が食品購入時や外食時に、味やヘルシーさよりも「安全性」を最も重視するという結果が出た。これまで、飲食店の厨房は「秘密地帯」で、部外者立ち入り禁止が一般的だったが、そこにメスを入れたのが、15年から食品薬品監督管理総局が全国展開している「明厨亮灶」プロジェクトだ。
消費者がより安心して食事をできるよう、オープンキッチンや調理場がガラス越しで見えるようにするなど厨房の「透明化」を促す取り組みの一貫なのだが、その実態はいかに…。
次回の掲載は2017年11月3日を予定しています。
※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk
※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
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3)Nikkei Asian Reviewで「中国&アジア商売見聞録」英語翻訳版掲載
2013年5月から日経MJ紙で連載中のコラム「中国&アジア商売見聞録」の英訳が英語誌「Nikkei Asian Review(http://asia.nikkei.com/)」に掲載されております。
詳しくは下記リンクから。
「Shanghai spots get hot thanks to word-of-mouth advertising(SNS人気店の秘訣)」
https://asia.nikkei.com/Business/Trends/Shanghai-spots-get-hot-thanks-to-word-of-mouth-advertising
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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