中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第327号】~個人データ収集に抵抗感がないワケ~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティングEC会員コース
http://www.cast-marketing.com/

===============================
2018年6月27日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第327号】
===============================

 こんにちは。キャストの大亀です。

 端午節の連休を利用して、貴州省の省都・貴陽を訪れました。貴州省には2008年ごろに現地で人材ビジネスを仕掛けようとしていた関係で、遵義含め何度も足を運びましたが、今回は実に10年ぶりの再訪。

 もちろん、メインの目的は貴陽の消費現場を視察することだったのですが、折角の機会なので、アジア最大級の滝といわれる「黄果樹瀑布」に行きました。貴陽から南西に約130km、車で1時間半の道のりです。

 高さ74m、幅81mの滝から湧き上がる水しぶきが遠くにまでおよび、カッパ着用なしでは水浸しになってしまうほど。一番の醍醐味は、その滝の裏側にまで続く小道を通ることで、そこから流れ落ちる滝の水量の凄まじさを間近に実感できます。私にとっては今回が2回目。前回訪れた10年前には、滝までの道がまだ整備されていませんでしたが、現在は観光地化が進んでいました。

 標高1000m前後で中国でも有数の避暑地として有名な貴陽。一方で、26省都の中では17年の経済成長率が11.3%でナンバーワンでもある同市の消費現場について、またこのメルマガで紹介していきたいと思います。

 今週のコラムはビッグデータと個人情報の取り扱いについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第327号をお送りいたします。

◆◇競合他社のベンチマーク調査のご案内◇◆
================================================================
最近弊社では競合社のベンチマーク調査の依頼が増えております。中国での更なる業務拡大を行ううえで、競合他社の組織や運営体制、戦略、KPIなどを調査・分析しています。
<<お気軽にお問い合わせください!!>> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
================================================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第327回)
     ~個人データ収集に抵抗感がないワケ~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2018年5月号(vol.54)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
        第130回「地方零細店をコンビニに」(2018年6月22日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
コラム
■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第327回)
 ~個人データ収集に抵抗感がないワケ~

 広島の実家では、父親が家庭菜園で様々な野菜を栽培しています。採れたての野菜は新鮮だけでなく、その野菜そのものの香りも充満。名シェフによるどんな手を込んだ料理よりも、そうした食材をシンプルに食べるほうが美味しいのではとすら感じます。

 これはちょうどビッグデータにも当てはまるのではないでしょうか。つまり、どんな優れた分析とアルゴリズムをもってしても、それを解析するための「データ」がない、または多くなければ、“宝の持ち腐れ”となってしまいます。

 欧米では、フェイスブックやアマゾン、グーグルなどによる個人データの取り扱いが問題視され、日本でも個人情報保護法でガチガチに管理されています。もちろん、個人情報を勝手に悪用されないよう規制をかけるのは当然のことでしょう。

 中国でも個人情報の取り扱いについて悪用しないよう法律で定められています。しかし、ネット通販にはじまり、スマートフォン(スマホ)決済から地図(ナビ)アプリ、さらには入国審査時の指紋や顔認証など、ありとあらゆる情報が吸い上げられています。

 日本ではこうした状況がネガティブに報道されがちですが、実際に中国で生活していると、皆それほど深刻に捉えていないように思えます。犯罪レベルのことをしない限りは、これだけの膨大な量のデータからわざわざ一個人を特定して追っかけられることはまずないでしょう。

 そういう意味では、個人情報に対する認識の「スタート地点」に違いがあるように思えます。個人データはそもそも保護されるべきという“上から”目線の日本や欧米とは異なり、中国は“下から”目線、つまり、何でもかんでも集めたうえで、最後はさすがにここまではやめてくれという声が消費者から起こったレベルで初めて規制をかけようというアプローチなのではないかと。

 消費者は常に合理的に行動すると仮定します。常にメリットとデメリットを天秤にかけて物事を見ている中国人消費者は、データを吸い上げられるデメリットと、そのビッグデータから得られる特典や利便性などのメリットとを比較して、どちらがいいかを判断しているのではないでしょうか。今のところ、大部分は後者が勝っているので、データを吸い上げられることに何ら抵抗がないのかもしれません。

 ただ、これがまさに冒頭の「多ければ多いほどいい」ビッグデータで大きな差が生まれてしまいます。ようやく電子決済を普及させようと動き出した日本ですが、結局はこの根本の部分が足かせとなり、あるべきデータが集まらないということになりかねません。こういう意味においても、前々回のメルマガでお伝えしたとおり、中国市場を「実験」の場として活用するのも一手かもしれません。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

★Facebookのアカウントをお持ちでしたら、ぜひ「いいね!」をお願いします
================================================================
キャスト中国マーケティング・ECサイトの公式Facebookページ
■□■大亀浩介の『チャイナ・マーケット・インサイト』■□■
http://www.facebook.com/chinamarketinsight/
<<中国各地の素顔を、写真とミニレポートでリアルタイムにお伝えします>>
================================================================

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
新着コンテンツ一覧
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要です(一部お試し閲覧除外記事あり)。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

◆中国2大“フリマアプリ”「閑魚」「転転」徹底分析(1)
 ~中古品取引が90後世代の若者に大人気

 統計データによると、16年の中国不用品取引規模は、少なく見積もっても4000億元に達しているもよう。滴滴に代表される配車アプリの市場規模が1500億元であることを考えれば、その規模がいかに大きいかがわかるだろう。不動産や自動車のような「重」資産と比べ、誰もが持っている(使用している)書籍、デジタル電子製品、衣料品、化粧品、アクセサリー、電気製品といった「軽」資産の不要品は、数だけでなく種類ともにはるかに多く、また当然ユーザーの数も大きい...... 

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=2379

◆政策緩和と投資増で沸く中国中古(二手)車市場(7)
 ~中国中古車市場の今後の発展トレンド

 スマホやアプリを介した各種ビジネスが普及するに伴い、中古車市場にも目が向けられるようになった。ECプラットフォーム社の数が一気に増え、各社が大量に展開する広告宣伝により、消費者にも安心感が芽生え始めた。まさに中国中古車市場誕生の“産声”が聞こえてきたのだ......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=2378

◆政策緩和と投資増で沸く中国中古(二手)車市場(6)
 ~若年男性層、中東部の二・三線級都市層が主要ユーザー

 中古車ECスマホアプリの運営データを見ると、中古車アプリの主要ユーザーは男性がメインで81.6%に達し、女性は18.4%に過ぎない。年齢では25~50歳に集中し、なかでも25~34歳が半数近くを占めている。ネットでの車購入は若者が中心であることがわかる......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=2377

◆政策緩和と投資増で沸く中国中古(二手)車市場(5)
 ~大手3社による強気なマーケティング手法

 2015年以降、中古車ECプラットフォーム各社は、大量の広告投入を開始した。優信、人人車、瓜子の広告マーケティングへの熱意は、それぞれ甲乙つけ難い。ある報道によると、17年、瓜子と優信の広告への投資額はいずれも10億元を超えたという。人人車も配車アプリ大手の「滴滴出行」から出資を受けた後、8億元の広告投資を宣言した......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=2375

◆政策緩和と投資増で沸く中国中古(二手)車市場(4)
 ~各社異なるビジネスモデル、サービス、収益モデル

 各社のビジネスモデルは、瓜子と人人車がC2C、優信がB2Cに分類される。瓜子は、取引時の金融サービスの利用率が高いことと、新車販売専門の「毛豆」と相互補完の関係にあること。人人車は、自営のオフライン直営店で提供するアフターサービスの質とともに、口コミ評価が高い点 ......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=2373

◆政策緩和と投資増で沸く中国中古(二手)車市場(3)
 ~大手プラットフォーム3社による市場支配

 現在、中国の中古車ECプラットフォーム市場は、C2Cモデルの「人人車」と「瓜子」、B2Cモデルの「優信」の3社が、圧倒的な勢いを見せている。同 3社の2017年の広告予算は、いずれも8億元以上で、消費者の認知度も高くなっている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=2372

■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
お知らせ
■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2018年5月号(vol.54)発行

 会報誌2018年5月号(vol.54)では、巻頭特集に中国の「ネット内装」を取り上げました。中国語で「互聯網装修」と呼ばれるネット内装。単なる内装業者の仲介サイト程度かと思いきや、15年3月に中国政府が提唱した「インターネットプラス(互聯網+)」戦略、つまりインターネット技術を活用した新たな産業政策に即した新しいビジネスモデルだったのです。

 中国ネットリサーチ大手のiResearchが発表した「中国インターネット住宅内装業界研究報告」によると、中国ネット内装業界が急成長しており、ここ数年の年間平均成長率は25%強を維持しているとのこと。しかしながら、17年の市場規模は2461.2億元で、内装業界全体のわずか5%程度のみ。今後の発展に大きな期待が寄せられています。

 近年は小幅な成長にとどまっている住宅不動産市場。巷では不動産不況とも叫ばれているようですが、実際には、住宅の施工及び竣工面積は、依然高い水準を保持しています。16年の全国の住宅施工面積は66.1億㎡、竣工面積は17.1億㎡。施工面積は12年以降毎年60億㎡超、竣工面積にいたっては、07年以降ほぼ横ばいで推移しています。

 このように安定した住宅供給を背景に、内装市場の主力消費層として存在感を示しはじめているのが、婚姻適齢期を迎えつつある「80後」(1980年代生まれ)や「90後」(1990年代生まれ)世代。中国のインターネット普及期に共に成長、スマートフォン(スマホ)や電子決済に何ら抵抗のない彼(彼女)らが、内装業界でもオンラインとオフラインを融合した新しい消費モデルを求めるようになっています。

 また新しい技術やサービスだけでなく、「自分」だけのカスタムメイドやエコロジー、品質などに対するニーズも多様化が進んでいます。さらに、昨今の中国消費トレンドの特徴の一つである「消費昇級(アップグレード)」、つまり少々割高でもよりよいモノやサービスを求める消費者が増える中、ネット内装業界でもその傾向が如実に現れています。

 では「ネット内装」とは何なのか?簡単にいうと、消費者や内装業者、さらには建材や家具メーカーから集めたビッグデータをベースに、クラウドコンピューティングや3D設計技術を駆使し、VR(仮想現実)世界の中で建材や家具を選択しながら完成イメージ図をビジュアル化。あたかもそこで新生活を始めたかのような“疑似体験”ができるというもの。

 またそれは、従来のメーカーや業者がオススメして選ばせるという販売モデルから、消費者が自ら自分たちの好みや予算から選んだものを、そのままネット経由でオーダー。そうしたニーズを、ビッグデータを通してあらかじめ生産したうえで、近くの倉庫に配置しておくという「C2F(Customer to Factory)」方式も採用されるなど、消費者目線からのサプラチェーンの整備も進んでいます。

 このように、当初のイメージを遥かに超越する中国のネット内装業について、住宅内装市場全体の概観から、内装業者のネット化やプラットフォームの発展経緯、セグメント別のリーディング企業、サプライチェーンや施工・工事の監督管理、主なネット内装企業の紹介、ユーザー像(年齢、都市、学歴、家族構成、予算など)、そして今後の動向について調査・分析しています。

 次に、業界研究でフォーカスしたのが中国ペット市場。マンションや公園などで、犬を散歩させる人だけでなく、かわいらしい服を着せた犬の姿も、すでに見慣れた光景になっています。急拡大するペット市場は、ペットフードだけでなく、各種ペット用品からスナック(おやつ)、さらには1000元前後もするペット服まで幅広く波及。いまやその成長は、とどまるところを知らない様相となっています。

 あるレポートで、中国ペット市場の発展は2010年を契機とし、17年の中国ペット市場の規模は1340億元。10年からの年間平均成長率は30.9%で、19年には2000億元に達すると予想されています。

 かつては、子供が巣立った寂しさを紛らわせるためにペットを飼う高齢者が主流だったペット市場。それがここ数年、若年化が急速に進行し、80後や90後世代の若い人たちが主力となりつつあります。高所得層も多く、昨今の「消費昇級(アップグレード)」トレンドも、ペット市場全体の成長を後押ししています。

 ペットを単なる“穴埋め”的存在から、「家族」の一員として接する消費観の変化も、特筆すべき風潮です。人と人との交流や距離感が希薄化する現代社会において、特に若い世代を中心に、心の孤独を埋める存在を求めるようになっている中国。こうした変化が、ペットへの寵愛をさらに増長させ、フードや関連商品のみならず、サービスやヘルスケアなどの面でもニーズが増大。ペット市場は周辺の付属的な分野も含め、今後も巨大な潜在可能性を秘めています。

 このように今後も“幾何級数”的に成長が見込める中国ペット業界について、市場全体の概況(飼い主の人口や属性、ペットの種類、市場規模など)、ペットの「家族化」の背景、ペット関連消費の実態(ペットフード、スナック、関連用品、医薬品・健康食品など)、購入チャネル、関連サービス(医療、美容、ホテル、しつけ、葬儀など)、情報収集チャネル、今後の動向について、各種レポートやアンケート結果をもとに洞察しています。

 トレンドウォッチでは、中国でも流行りの「抹茶」をピックアップ。古くは唐の時代に日本に伝えられたとされる抹茶ですが、中国でも「和」や「京都」といった「日本」をイメージする消費者が多いようです。中国各地にこうした和風の抹茶カフェが続々と誕生し、若者を中心にファン層が拡大している抹茶人気の背景と理由について、人気抹茶スイーツ店の紹介とともに分析しています。

 中国コンビニ最前線レポートは、広東省・中山と汕頭(スワトウ)のコンビニ事情について。28年連続で中国トップのGDPを維持する広東省。世界的に見ても、1998年にシンガポール、2003年に香港、07年に台湾を抜き、16年にはメキシコとほぼ同じ、スペインにも肉薄するほどの経済規模を誇ります。

 こうした経済発展を背景に、消費現場は中国の他都市とは異なる独特な発展を見せている広東省のコンビニチェーンについて、中山発の「及時」と汕頭の「爽客」をピックアップ。現地視察時の店内の写真とともに、両チェーン店の運営状況や取り組みなどについてお伝えしています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2018年5月号(vol.54)  もくじ
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

【巻頭特集】
『住宅内装業界にもIT化の波が押し寄せる』
 中国ネット内装市場が急拡大

【業界研究】
『ペットの「家族化」でさらなる成長を見込む』
 中国ペット市場徹底分析

【トレンドウォッチ】
『健康、美味、見栄えの良さが若者のニーズにマッチ』
 中国でも日本の「抹茶」がブームに

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『1億超の人口ベースに店舗急拡大の広東省は中国コンビニの試金石』
 広東省・中山と汕頭(スワトウ)のコンビニ事情

【都市別調査】
広東省都市めぐり ~その④
『一帯と一路の結節点 消費先進都市、珠海』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

---------------------------------------------------------

2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第130回「地方零細店をコンビニに」(2018年6月22日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第130回は「地方零細店をコンビニに」(2018年6月22日付)。急成長に陰りが見えはじめた中国電子商取引(EC)市場。そうした中、最大手のアリババが次なるターゲットとして触手を伸ばしているのが、中国各地にある昔ながらの「パパママストア(家族経営の零細小売店)」だ。
 昨年8月、アリババは本部のある浙江省・杭州に全国初の「天猫小店」をオープン。天猫小店とは、パパママストアを “今風”のスマートな店構えにアップグレードしたコンビニだ。
 浙江大学の前にある1号店「維軍超市(スーパー)」。改装後、入り口の看板はLEDを用いた現代的なものとなり、天猫のロゴも加えられた。約140㎡の店内には、食品、酒・飲料類、日用品など品目ごとに整然と並べられ、内装や陳列方法はコンビニそのもの。おでんや中華まん、コーヒーなどの販売も始めた。

 中国小売出荷全体の40%を占めているとされているパパママストア。その囲い込みを目論むアリババの取り組みはいかに……

 次回の掲載は2018年7月6日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

※ダイジェスト版バックナンバーはこちら >>
http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

────────────────────────────
【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
────────────────────────────
■サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/

pageTop