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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第333号】~中国でもクラフトビール人気が上昇中~

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2018年8月8日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第333号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 先週後半から週末にかけて、深センに行きました。深センは上海よりもずっと南にあるので、暑さも次元が違います。キンキンにクーラーで冷えた室内から出た瞬間に、まるで“サウナ”に入ったかのような熱気が全身を覆います。

 深セン空港からの移動はいつもライドシェアの「滴滴」を利用しています。深セン空港は、どの都市よりも早く、ライドシェア(網約車)専用の乗り合いレーンが設置されました。ゲートを出てすぐの案内板にも、地下鉄やバス、タクシーなどと並んで網約車の表記が加えられています。

 網約車専用レーンでは、「神州」と「滴滴」の指定ポイントが設置され、多くの乗客がスマートフォン(スマホ)片手に車を待っています。テスト運用や都市限定で、なかなか導入が進まない日本を尻目に、中国、特に深センではライドシェアがしっかりと「市民権」を得ているようにも見えます。

 さすがQQや微信でお馴染みのテンセント(騰訊)のお膝元でもある深セン。政府も積極的にこうした新サービスをサポートしているのでしょう。一方で、ここまで配車アプリが普及しているのに、門を出てすぐに多くの男性ドライバーから「車必要?」と声をひっきりなしにかけられるのも、また“広東”らしくていいですね。

 今週のコラムは中国人のビールに対する趣向の変化についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第333号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第333回)
     ~中国でもクラフトビール人気が上昇中~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     1) 会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2018年5月号(vol.54)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

     2) 日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
        第133回「動画アプリ、観光名所生む」(2018年8月3日付)
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/nikkeimj/

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第333回)
 ~中国でもクラフトビール人気が上昇中~

 上海も暑い日が続いています。日中の暑さはまだしも、夜間の気温も30℃近くが続き、うだるような高湿度も重なり、クーラーなしでは寝れません。夏はまだ始まったばかり。8月一杯はこうした気候が続くのでしょう。

 こう暑いと欲しくなるのがビールです。1日の仕事を終え、キンキンに冷えた生ビールの一口目が至福の瞬間です。数年前までは上海でも「氷的」と言わないと、ぬるい「常温」のビールが出てきたものですが、さすがにいまや地元の人も冷たいビールを飲むのが当たり前になっているようです。

 ちなみにこの「氷的」。広東省など南に行くと「凍的」、北や東北に行くと「涼的」と呼び方が異なります。特に東北など冬は極寒になるため、冷蔵庫よりも外に置いておくほうが冷たくなるとか。よって、冷蔵庫(おそらく電源を入れていない状態の)から取り出すビールは「涼的」となるのかもしれません。

 中国でビールを飲まれたことがある方は、皆さんご存知だと思いますが、青島にしろ雪花にしろ、どれも薄くてさっぱりした飲みごたえ。アルコール度も2〜3%が多く、どちらかというと“ビールテイスト炭酸水”を飲んでいるような感じになります。油や唐辛子等でこってりとした味付けの中華料理には、このほうが合うのかもしれませんが、日本のビールに慣れている方にはちょっと物足りないかもしれません。

 しかし最近は、中国も輸入ビールや「クラフトビール」が流行りつつあるようです。世界各国からの輸入ビールを取り扱うお店のほか、自家製の各種生ビールをサーバーで提供するバーやレストランも増えつつあります。2016年には、ビール販売全体に占めるクラフトビールの割合は1%程度しかなかったようですが、毎年平均40%で成長すると見込まれています。

 先日、上海古北地区の「Beer Plus」というお店に行きました。店内には100種類以上の輸入ビールが冷蔵庫に並べられ、あたかも「体験店」のような感じ。冷蔵庫から好みのビールを選び、支払いを済ませてから自分でグラスに入れて飲むというスタイル。値段もリーズナブルで夜遅くまで多くの客で賑わっていました。中国人のビールの飲み方や趣向も一気に変化しているようです。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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◆いま話題のミュージック動画アプリ「抖音(Tik Tok)」(14)
 ~抖音が微信に続く第2の「オフィシャルアカウント」に

 広告にとどまらず、自社で抖音アカウントを運営する企業(ブランド)も多く出始め、微信に続く第2の「オフィシャルアカウント」として脚光を浴びはじめている。たとえば、アディダスの若者向けブランド「adidas neo」はその代表例だ。adidas neoは2018年1月に正式に抖音アカウントを取得、3月には抖音でのオフィシャルページの運営を開始した......

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◆いま話題のミュージック動画アプリ「抖音(Tik Tok)」(13)
 ~「軟植入(プロダクトプレイスメント)」広告が主流

 「達人」との提携も、特筆すべき広告形式の1つだ。 これは、抖音で影響力を持つKOL(キーオピニオンリーダー)に、広告主の替わりに抖音の特色を兼ね備えた動画を作成してくれるよう依頼。なおかつ、彼らの影響力とオリジナリティを利用しながら、同時に伝達効果を高めるものだ......

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◆いま話題のミュージック動画アプリ「抖音(Tik Tok)」(12)
 ~抖音の広告形態と価格は?

 広告価格の設定は2種類。1つはプリペイド式で、もう1つはパッケージ的な広告だ。前者のプリペイド式は、検索エンジンでのリスティング広告のように、一旦全体の広告予算を決めたうえで、そこから視聴されるごとに差し引かれる仕組み。主に中小零細企業を対象に、価格は6200元からとなっている。後者のパッケージ広告は、企業ごとに予算に応じてカスタマイズするもの......

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◆いま話題のミュージック動画アプリ「抖音(Tik Tok)」(11)
 ~広告媒体として脚光を浴びる抖音

 若者を中心に中国全土で人気が高まるとともに、ますます多くのユーザーが動画を視聴し、なおかつスマホSNSの微信などでシェアするなど、媒体(メディア)としての影響力を高めつつある抖音。さらにはブーム的な要素も加わり、広告業界からも熱い視線が集まっている......

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2018年6月号(vol.55)発行

 会報誌2018年6月号(vol.55)では、巻頭特集にアリババが浙江省・杭州に今年4月28日オープンしたショッピングモール「親橙里」を取り上げました。

 「親橙里」モールは、中国電子商取引(EC)最大手のアリババ自らがオープン・運営する初の“オフライン”商業施設。延床面積4万平方メートル、地上5階・地下2階の構造で、テナント数は70店前後。規模や立地だけから見ると、一般的な普通の地域型モールという印象なのですが、どうして業界内外で大きな注目を集めているのでしょう。

 それは、アリババが提唱・推進する「新小売(ニューリテール)」、つまりビッグデータやAI(人工知能)をフル活用し、リアルとネットと物流を融合させたオムニチャネル概念に対する考え方や技術が、モール内の到る所で具現化されているからと言えるでしょう。

 16年10月に、アリババ集団の馬雲(ジャック・マー)会長が、「新小売」のコンセプトを初めて提唱してから、アリババはオフラインの小売・流通チャネルの取り込みに尽力しています。これまでにも、百貨店の「銀泰商業」や「百聯集団」、台湾系スーパーの「大潤発」、家具量販の「居然之家」、ネット出前の「餓了麽」など、幅広い領域で投資を繰り返しながら業容を拡大・多角化してきました。

 これらは現時点では投資の意味合いが強く、アリババからの資金注入により店作りで大きな変化があったとは必ずしも言えないでしょう。しかし、今回の親橙里モールは、アリババが自ら運営を試みているだけでなく、「新小売」コンセプトを「実践」・「検証」する場として活用しようとしているのがあからさま。そういう意味においても特別な意味合いを有しています。

 今回の特集では、この親橙里モールのどこが特別なのかについて、「新小売」概念の実践場としてビッグデータや顔認識、AR(仮想現実)等がいかに活用されているかについて紹介。また「淘宝心選」や「天猫精霊」、「盒馬鮮生」など自社ブランドをメインとするテナント構成のほか、「淘品牌」という淘宝発の人気ブランドが初めてオープンするリアル店舗について、各店の詳細含め解説しています。

 さらに、淘宝・天猫のECサイトで期間・数量限定セールやイベントを実施するコーナー「聚划算」とのコラボ・ポップアップストア、スマート生活家電ショップ「宏図Brookstone」、「黒科技(ブラックテクノロジー)」を応用したOMO(Online-Merge-Offline)の試みなど、アリババが目指す「新小売」の今後の動向含め、現地視察・調査の結果を踏まえながら分析しています。

 次に、業界研究でフォーカスしたのが、「eスポーツ」。「エレクトロニック・スポーツ(eスポーツ)」とは、コンピュータゲームを用いてプレイヤー同士が対戦する競技のこと。対戦型のゲームを「競技」レベルに格上げしたもので、パソコンやゲーム機、スマートフォン(スマホ)などをツールとして、知力や技を競い合う「スポーツ」と定義されます。

 このeスポーツが、中国で急速に存在感を示し始めています。ユーザー数も爆発的に増加する中、政府や産業界、投資家からも熱い視線が注がれています。中国ネット調査大手iResearch(アイリサーチ)の統計によると、2017年の中国eスポーツ人口はすでに2.5億人に達し、市場規模は50億元を超えているとのこと。試合の観戦者数が延べ100億人を超えるイベントも出現しています。

 今年8月18日からインドネシアのジャカルタで開催される「第18回アジア競技大会(アジア大会)」では、eスポーツがデモンストレーション種目として実施される予定。また22年に中国の杭州で開催される次回のアジア大会では、正式のメダル種目になることも決定しています。世界的なeスポーツイベントで優勝する中国選手が登場するなど、これまでになく注目が集まっています。

 現在、人気の高い「英雄聯盟(League of Legends)」や「王者栄耀(Arena of Valor)」の競技版ライセンス料は1億元超で、中国内の大型スポーツイベントとほぼ同レベルに達しています。「英雄聯盟」のプロチームも北京、上海、重慶、杭州、成都、西安などの主要都市に誕生。またeスポーツ専門のスタジアムも北京、深圳、天津などに設立されています。

 中国政府も、国務院の「文化和旅遊部(文化・観光部)」が、新しいタイプの文化(カルチャー)業態の発展に注力しており、eスポーツ業界の現状と発展に注目するなど、官民挙げての産業育成が進む中国eスポーツ業界。

 今号では、こうした中国eスポーツの市場規模やユーザー人口、分業化が進むサプライチェーンや各セグメントでの主な企業、人気ゲームを排出するゲーム開発企業の取り組み、eスポーツイベントとスポンサー企業との関係、ユーザーの属性や市民のeスポーツに対する反応、eスポーツを活用したマーケティングを展開する企業、プロクラブチームの運営、「リーグ制」と「ホーム・アウェイ方式」によるeスポーツ観戦の盛り上がりなど、今後の発展トレンド含め、解説しています。

 中国コンビニ最前線レポートは、無人コンビニ、オフィスコンビニに続き、中国コンビニ市場に登場した新たな業態として注目の「車載コンビニ」について。

 車載コンビニは、車内に置かれたスナックや飲料を手に取り、商品上のバーコードをスキャン、スマホ決済で支払うというシンプルなモデルです。販売商品は、牛乳やパン、ビーフジャーキー、ビスケット、飲料などの軽食類が主体。陳列ボックスは、運転席と助手席の間や、運転席の後ろに掛けられたラックの中などに置かれています。

 1日のタクシー移動ニーズが10数億回にも達する中国。タクシーとネット配車車両を利用した車載コンビニというコンセプトや将来性が、投資家の間でも高く評価されています。今号では、杭州で18年1月から運営をスタートした「魔急便(Mobile Go)」と、深センの「GOGO+」の2社の状況についてお伝えしています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2018年6月号(vol.55)  もくじ
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【巻頭特集】
『「新小売」概念を実践・具現化する“実験場”に』
 アリババ初の自社運営モール「親橙里」

【業界研究】中国eスポーツ業界
『商業化が進む中国eスポーツ産業が急成長』
 官民挙げて業界の発展を強力後押し

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『タクシー内でスナック、飲料をスマホ決済する車載コンビニが人気』
 「新小売」業態の新たな注目株に投資家も熱い視線

【都市別調査】
広東省都市めぐり ~フィナーレ
『取り残された特区・汕頭 近づく浮上の足音』

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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2)日経MJ(流通新聞)で「中国&アジア商売見聞録」掲載(隔週金曜日)
  第133回「動画アプリ、観光名所生む」(2018年8月3日付)

 日経MJ(流通新聞)でコラム「中国&アジア商売見聞録」を隔週金曜日に掲載。上海を中心に、中国やアジアの見聞きした情報を現場目線からお伝えしています。

 第133回は「動画アプリ、観光名所生む」(2018年8月3日付)。中国東北部の主要都市・大連。今年に入り、市内にある「歹街」という通りが急に脚光を浴びるようになった。全長100メートル程度。歩行者だけが通れるほどの幅しかない路地裏のような小道を挟み、何軒もの飲食店が並んでいる。夏休みに入り、イカや羊肉の串焼きを片手に食べ歩きを楽しむ観光客で、連日ごった返している。

 この人気の火付け役となったのが、「抖音(ドウイン)」というミュージック動画アプリだ。日本でも「Tik Tok」の名で人気のアプリだが、最近中国の若者たちの間で大流行している。1つの動画はわずか15秒間のみ。2016年9月に正式運営をスタートした抖音。17年8月の時点で、1年も経たずに1日の動画再生回数が10億回を突破。

 抖音の動画から人気爆発したミルクティーや火鍋などが口コミで広がるなど、広告媒体としての存在感も日に日に増している。月間アクティブユーザー数は3億超、30歳以下の若者が実に全体の92%を占めている抖音。彼(彼女)らにここまで支持されている理由とは…。

 次回の掲載は2018年8月17日を予定しています。

※日経テレコンにて、バックナンバーをご覧いただけます。
(http://t21.nikkei.co.jp/)
  お問い合わせ先:日経中国(香港)社 e@nikkei.com.hk

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