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【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第361号】~意外と快適な中国でのドライブ~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2019年3月20日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第361号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 このメルマガで何度も登場している「厳選」。ネットサービス大手の網易(ネットイース)が2016年に始めたノンブランドのPB(プライベートブランド)商品の数々を扱うネット通販サイトです。

 シンプルなデザインで品質も一定レベル、かつ値段もリーズナブルと、まさに昨今の「消費昇級」と「降級」トレンドの中間を体現したかのようなポジショニング。私もこれまで多くの商品を購入しましたが、先日たまたまアプリで「日本製造 清酒 純米大吟醸」を発見。

 ワインや黄酒(紹興酒)があるのは知っていましたが、日本酒は初。説明では「一滴入魂」と書かれていたので、私の大好きな地元・広島の賀茂鶴の銘柄と思いワクワクしながら見ていたのですが、よく見ると「京都の伏水」で醸造とも。若干気にはなりましたが、189元とお手頃でもあったので、物は試しと思い購入。

 自宅に届いた日本酒のラベルをよく見ると、製造元は「黄桜」とのこと。味わいはさすが大吟醸のまろやかさと旨味で、値段以上の満足度です。中国では関税の関係もあり、日本での価格の倍以上で売られている日本酒が、「厳選」ブランドで気軽に楽しめるようになりました。

 今週のコラムは中国の高速道路網についてです。では、中国市場インサイトメルマガ第361号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第361回)
     ~意外と快適な中国でのドライブ~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. お知らせ
     会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2019年1&2月合併号(vol.61)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第361回)
 ~意外と快適な中国でのドライブ~

 2009年に中国の免許証を取得して以来、走行距離は累計で約10万キロメートルに達しています。14年に上海でマイカーを購入するまではレンタカーを利用。遠出する際だけでなく、基本、各地に出張や旅行の際には、飛行機か高速鉄道(新幹線)で移動した後、現地でレンタカーを借りています。

 これまで中国内で足を踏み入れていない省・自治区は、チベット、青海、甘粛のみで、それ以外は全て運転したことがあります。中国での運転歴が累計10万キロメートル以上の日本人はおそらく他にもいると思いますが、私のように各地で運転したことのあるのはごく稀なのではないでしょうか。

 中国国内の高速道路網はすでにかなり発達しており、総延長距離は13万キロメートル超で世界一(日本は約9000キロメートル)。北は黒竜江省、南は海南島(省)、西は新疆ウイグル自治区まで、高速道路で繋がっており、京沪高速(北京~上海間)や京藏高速(北京~ラサ間)といった名前が付けられています。

 1日で走破した最長記録は上海から武漢(湖北省)と済南(山東省)まで。いずれも約850キロメートル。ちょうど東京から広島の距離です。この他に、西安(陝西省)から銀川(寧夏回族自治区)も約750キロメートルでした。

 高速道路の最高速度は基本、時速120キロメートル。都市部やカーブが多い場所は時速100キロメートル等に制限されますが、道幅も広めで直線が多いので、長時間の運転もそれほど疲れを感じません。

 カーナビゲーション(カーナビ)はもっぱらスマートフォン(スマホ)です。レンタカーの際にも、借りてすぐにスマホホルダーと充電ソケットをセット。地図アプリの「百度地図」か「高徳地図」を使い、目的地に向かっています。レンタカー会社によっては、スマホホルダーをオプションで貸し出してもくれます。渋滞状況や空き駐車場だけでなく、制限速度を超えていたり、スピード違反のカメラのある場所も事前に教えてくれたりもするので、重宝しています。 

文責:コンサルタント 大亀浩介

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新着コンテンツ一覧
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◆驚異的スピードで店舗網を拡大「ラッキンコーヒー」(6)
 ~毎月300店の出店ペース 店舗は商業エリアに集中

 ラッキンコーヒーは「スピード」にも重点を置いている。ネット出前(デリバリー)と持ち帰りをメインにしているため、商品の鮮度を保ち、短時間で配送することが重要となる。このため、商業エリアへの出店は大きな鍵といえる。 現在(2018年10月末時点)、店舗数は1400店を超え、月300~350店のペースで出店...... 

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◆驚異的スピードで店舗網を拡大「ラッキンコーヒー」(5)
 ~微信のLBS広告を利用 リアルとネットで露出増やす

 オンライン広告は、スマホSNSの微信(ウィーチャット)のLBS(ロケーション・ベース・サービス)を活用している。これはロケーション情報を元に、効果的な広告投入を行うシステムだ。新たな店をオープンする際に、周囲半径1.5キロメートル内に、このLBS広告を投入、周辺の人へ告知する。初回の注文無料サービスをウリに、アプリをダウンロードしてもらう。その後、前述の方法でさらなる顧客を獲得していく......

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◆驚異的スピードで店舗網を拡大「ラッキンコーヒー」(4)
 ~エレベーター広告をジャック 男女2人の「スター」を起用

 消費者に如何にして、スターバックスではない、20~30元のコーヒーを受け入れてもらうか?そこでラッキンコーヒーは、イメージに合う人気の芸能タレントを起用して、ブランドイメージを作り上げる手法を選んだ。同社が選んだのは、チャン・チェン(張震)とタン・ウェイ(湯唯)。いずれも人気映画スターだ。トップスターとはいえないが、一線・二線級都市のオフィスワーカーの好みに合う、スマートでハイセンスなイメージの彼らは、ブランドのポジショニングに良くマッチしている......

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◆驚異的スピードで店舗網を拡大「ラッキンコーヒー」(3)
 ~手厚い特典で若者を魅了 リピーター客も重視

 ラッキンコーヒーでは、既存顧客に対しても「2杯買えば、もう1杯無料」、「5杯買えば、もう5杯無料」など大盤振る舞いの特典を継続している。これは消費者に同社のコーヒーを飲むのが習慣になるよう意図した、リピート率の向上を狙ったものだ。会社でのミーティングの際や、職場の人と声を掛け合って一緒に注文すれば、1杯の価格は半分程度になる......

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お知らせ
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1)会報誌「チャイナ・マーケット・インサイト」2019年1&2月合併号(vol.61)発行

 会報誌2019年1&2月合併号(vol.61)では、巻頭特集にアリババの「新小売」を取り上げました。アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)会長が、16年10月に発表した「新小売(ニューリテール)」。リアルとネットを融合し、ビッグデータやAI(人工知能)、物流を有機的に結びつけ、将来的にネット通販という言葉すらなくなるだろうとしたオムニチャネルの新コンセプトです。

 この発表以来、「新小売」が中国小売業の発展を引っ張るエンジンのような役割となり、ほぼ全ての小売企業を「新小売」というフレームワークに内包するまでになりました。

 ここ2年間、アリババは投資と自社育成という2つの手段で、「新小売」を全方位的に発展させようと邁進してきました。従来の実店舗網を有する小売流通チェーン大手に次々と投資して傘下に取り込んだだけでなく、「ネットスーパー+グローサラント」という全く新しいビジネスモデルを実践した生鮮スーパー「盒馬鮮生(フーマーフレッシュ)」も生み出しました。

 現在アリババの「新小売」戦略は、ネットショップ、スーパー、百貨店、家電・デジタル、ホーム関連、生活情報サービス、パパママショップ(家族経営零細店)のアップグレード(コンビニ化)など様々な領域に及んでいます。こうした取り組みを実現させる“縁の下の力持ち”として、アリババ傘下の阿里雲(クラウドサービス)、菜鳥物流(CaiNiao)、螞蟻金服(アントフィナンシャル)などの存在も忘れてはなりません。

  アリババの後を追うように、騰訊(テンセント)、京東(JDドットコム)、蘇寧(スニン)などの大手各社も「新小売」モデルへの業態転換に相次いで着手。こうして中国の「新小売」の波は、業界や企業を跨いで、より多元的に広範囲に広がりつつあります。

  そこで、アリババの「新小売」戦略について、業界大手も続々と呑み込む投資戦略のほか、近隣の不動産価格にも影響を及ぼすまでになった「新小売」の申し子「盒馬鮮生」、淘宝(タオバオ)の生鮮品宅配「淘鮮達」を活用した従来型スーパーの「盒馬」化、都市の消費生活圏を“丸呑み”にする「餓了麽」と「口碑」の合体の狙いについて。

 また、ビッグデータとAIを積極活用した新商品のプロモーション「天猫小黒盒(Hey Box)」、リアル店舗をデジタル化する「天猫智慧門店」、地方のパパママ店をコンビニ化する「零售通」と「天猫小店」、消費者ニーズと工場を結びつける「淘宝心選」と「同心システム」、地方の生産・製造業者を繋いで格安販売する「天天特売」などについて、詳しく解説します。

 次に、新疆ウイグル自治区の首府・烏魯木斉(ウルムチ)の現地視察レポートです。中国政府の「一帯一路」政策に伴い、ユーラシア大陸の中心に位置する新疆ウイグルの発展機運が高まる中、まさにその中心であるウルムチは、いま経済発展の真っ只中にあります。

 中国最大の面積を誇る新疆ウイグル。その総面積は163万平方キロメートルで、中国全土の六分の一に相当します。人口は2444万人に過ぎませんが、豊富な天然資源、特にエネルギー資源を有することから、「一帯一路」と相まって海外との貿易でも注目を集めています。

 ウルムチは、古くから外国との貿易の重要な拠点として、周辺に大きな影響力を持っていました。総面積は約14万2000平方キロメートル。17年末の総人口は約222万人。17年のGDPは2743.82億人民元で、中国の26省都のうち21位。ランキングでは下の方ですが、内モンゴル自治区のフフホトを上回り、成長率も全国平均より高い8.1%を記録しています。

 石油化学、冶金、紡績、機械製造、ハイテク、建材、医薬、食品、軽工業、電子情報の10大産業が発展し、なかでも石油化学と冶金は業界のトップレベルを誇ります。市全体のGDPに占める第二次産業の割合は38.8%に達し、日系ではトヨタや積水化学が進出。

 「一帯一路」の中継都市として重要さを増すウルムチですが、その消費現場はどんな状況なのでしょう。結論から言うと、想像を遥かに超えた光景が広がっていました。コト(体験)を意識したモールの数々、輸入食品だけでなく海鮮や上海カニまで豊富に取り揃えられた品揃え、刺し身や寿司を楽しむ現地消費者、セルフレジも導入されたコンビニなど、ハードとソフト両面でレベルの高い消費現場に驚きの連続でした。

 そこで、物流と貿易のハブ(中継地)としての発展状況から、各商圏と商業施設の紹介、市内に3カ所と存在感高める万達広場、それに対抗する地場系の有力商業集団、若者から圧倒的な支持を集める「KL星品匯」モール、日本食やカルチャーの浸透具合、エスニックムード満載の「国際大巴扎(バザール)」などについてレポートしています。

 また中国コンビニ最前線レポートでは、ウルムチのコンビニ事情について。市内にすでに500店舗以上あるとされるコンビニですが、そのほとんどが「八点半」と「毎日毎夜」の2強に牛耳られています。

 どの店舗も、上海等の沿岸部のチェーン店と比べて何ら遜色もないレベルで、NFC(非濃縮還元)果汁飲料やフランスの輸入ワイン、輸入ビール、日本や台湾からの輸入スナック菓子なども並んでいます。おでん、ソーセージ、茶葉卵、肉まん、コーヒーなどに加え、ウイグル族の窯焼きパンも販売され、現地ならではの品揃えも。意外にもレベルの高いコンビニの実態について紹介しています。

 最後は中国小売業界のランキングから見た小売業の現状について。中国商業聯合会と中華全国商業信息中心が2018年6月に公表した「2017年度中国小売ランキング100」によると、17年の中国小売ランキングトップ100社の売上は前年比26%増の6.08兆元。成長率は16年と比べて7.5%上回り、社会消費品小売総額(小売全体)の成長率15.8%をも上回っています。

 このランキングで絶大なる地位を占めるのが、電子商取引(EC)プラットフォーム大手の天猫(Tモール)と京東(JDドットコム)。それぞれ売上2兆1086億元、1兆2945億元で1位と2位を占め、3位以下の大連大商集団(約2808億元)、4位と5位の家電量販大手の蘇寧(約2433億元)と国美(約1925億元)を圧倒しています。

 従来のリアル店舗を主体とした小売各社も、「新小売」を軸としたネット化を進めています。そうした中、その目まぐるしい変化に対応しきれていないのが外資系各店。仏系スーパー大手のカルフールは業績が年々悪化し、すでにトップ10から脱落。米ウォルマートは京東との提携を開始。外資系トップの康城投資(大潤発)の親会社である高鑫零售もアリババの資本参加を受け入れました。

 かつての輝きやブランド価値を失いつつある外資系ですが、その要因はどこにあるのか。このような観点も踏まえながら、中国小売業の実態と動向について、ランキングとともに解説しています。

 そのほか、以下のとおり、中国マーケティングやECに関する情報が盛りだくさんです。

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ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』 
2019年1&2月合併号(vol.61)  もくじ
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【巻頭特集】
『世界も認めるアリババ「新小売」大解剖』
 ビッグデータで中国サプライチェーンをデジタル化

【現地視察レポート】新疆ウイグル自治区・ウルムチ
『“意外”な発展ぶりのウルムチ消費現場』
 「一帯一路」の中継都市として注目

【小売・流通現場】中国コンビニ最前線レポート
『新疆ウイグル自治区に無人店舗や外売など新小売業が相次ぎ誕生』
 ウルムチのコンビニ事情

【業界研究】中国小売業界
『ネット系躍進、外資系苦戦が際立つ中国小売業』
 2017年中国小売ランキングトップ100

【都市別調査】
下剋上の方程式①
『越境EC頂点網易考拉 スマホ2番手OPPO』

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