中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第396号】~抖音の企業公式アカウントを活用すべし!!~

中国市場・業界・企業・消費の「いま」を徹底調査&分析
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2019年11月27日 毎週水曜日配信・無料
【キャスト中国市場インサイトメルマガ 第396号】
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 こんにちは。キャストの大亀です。

 上海も今週に入ってから急に冷え込みが厳しくなりました。いよいよ本格的な冬の到来。11月にもかかわらず昼間は20度を超える日が続き、自宅マンションの敷地内にあるイチョウの木もなかなか黄色く色づかなかったのですが、ようやく紅葉が進みそうです。

 先々週の週末はそうしたポカポカ陽気に誘われ、外でのランチに出かけました。昨年3月に浦東に引っ越してから“川(黄浦江)を渡る”のが億劫になりがちなのですが、折角の気候でしたし、浦西の旧フランス租界の辺りを散策しました。

 クチコミアプリの「大衆点評」で見つけた巨鹿路の「Dream Brewers(夢想醸造精醸餐庁)」。元々メーター機器の工場だったビルの屋上がお洒落なオープンスペースのバー兼レストランに。接客には若干違和感を感じながらも、食事はフランス料理をメインとした洋食で、正直かなりのレベルの美味しさでした。

 周りは中国人客がほとんどですが、西洋人の姿も。そのビルの周りも再開発が進み、巨鹿路沿いにも、外に面した席を設けたレストランが数多く誕生していました。空気もきれいになりましたし、こうしたスローライフを求める消費者が増えているんでしょうね。

 今週のコラムは抖音の企業公式アカウントについてです。では、中国市場インサイトメルマガ第396号をお送りいたします。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第396回)
   ◆毎日3億人が見る巨大スマホメディア
     ~抖音の企業公式アカウントを活用すべし!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2019年11月号(vol.69)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第396回)

◆毎日3億人が見る巨大スマホメディア
 ~抖音の企業公式アカウントを活用すべし!!~

 毎日中国で3億人以上が見ている「抖音(ドウイン)」。単なるユーザー数ではなくデイリーのアクティブユーザー数なので驚異的な影響力と言えます。実際に中国では「二微一抖」という言葉も生まれ、微信(ウィーチャット)、微博(ウェイボ)とともに、ニューメディアマーケティングの重要なツールとして認識されています。

 抖音が公表したデータによると、現在、ユーザーの男女比は「4:6」。30歳以下が52.26%、30~40歳が38.18%なので、9割が40歳以下の若者がメイン。一線級都市のユーザーが27.32%と多く、業界平均値の10.9%を大きく上回っているようです。都市部の若者、特に女性向けに何か仕掛けたいと思っている企業にとっては、絶好のツールと言えるでしょう。

 抖音は色んな楽曲に合わせた最長15秒の動画の集まりです。当初は振り付けダンスで人気に火が付きましたが、最近ではコミカルな寸劇、旅行、ペット、グルメなどジャンルは多岐にわたっています。日本との関係では、すでに解散していたラムジの「PLANET」という曲が人気爆発となり、再結成して上海でコンサートを開いたほどです。

 “アクシデント”的に有名になることもあるのですが、もちろん戦略的にマーケティングに活用している企業も多々あります。広告や「#挑戦賽(コンペ)」と呼ばれるユーザー参加型企画、網紅や達人といったインフルエンサーとの提携など、新製品のリリースやブランディングにかなりの効果が見込めます。

 特に企業向けの公式アカウントとして、2018年6月1日から「企業藍V認証」が導入されました。動画の投稿やユーザーとの交流のほか、データ観測やフォロワー管理なども可能で、トラフィックも無制限に。ショッピングカート機能の追加や微信上で動く小程序(ミニプログラム)との連動など、抖音でのマーケティングに興味のある企業は、すぐにも藍V認証の取得を検討すべきです。(※会報誌では取得条件や方法について紹介しています。)

 抖音上で短時間内に数十万から数百万のフォロワーを得たアカウントも少なくありません。企業規模の大小を問わず、企画力やアイデア一つで「網紅(ワンホン)」になる可能性を秘めた抖音。日本からでも投稿できるわけですから、ぜひともチャレンジしていただきたいと思います。

文責:コンサルタント 大亀浩介

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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新着コンテンツ一覧
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◆2018年中国チェーン店トップ100 (5)
 ~2018年中国チェーン店ランキングトップ100一覧

 2018年中国チェーン店ランキングトップ100一覧は下記の通り......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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◆2018年中国チェーン店トップ100 (4)
 ~百貨店が苦境、コンビニの快進撃

 2018年に売上及び店舗数が減少したトップ100企業のうち、百貨店を主力業態とする企業がほぼ半数を占めた。18年、トップ100に君臨する百貨店企業の売上は前年比3.5%増、店舗数も3.9%増を記録。オンライン売上は46.1%増だったが、どれも100社平均を下回った。粗利率は17.4%で、前年比0.2%の減少となった......

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◆2018年中国チェーン店トップ100 (3)
 ~ドミナント企業が受ける挑戦

 地域性のドミナント企業は、その多くが多業態経営で、各地元で高い市場シェアとリーダーシップを誇っているケースが多い。省級のドミナント企業の多くは国有企業のバックグランドを有し、主力業態は百貨店の場合が多い。近年、外資や全国区の小売企業からの競争だけでなく、興隆するネット通販の影響も少なからず受けている......

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◆2018年中国チェーン店トップ100 (2)
 ~オンライン販売が成長の原動力

 実店舗チャネルの衰退に伴い、オンライン業務に力を入れるチェーン店が増えている。2018年、トップ100社のオンライン売上は55.5%の成長を記録。その伸びは中国全体のオンライン商品小売総額の伸びの倍以上となっている。 超市発、卜蜂蓮花、五星電器、永輝、美宜佳、百果園、中石化易捷などはオンラインの売上が3桁の成長を記録......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆中国における健康食品のオンラインチャネル売上及びシェア(2018年)

 2018年、中国における健康食品のオンラインチャネル売上は約821億元で、前年比32.8%の成長を記録した......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_2977.pdf

◆中国の健康食品市場の品目別シェア(2018年)

 ユーロモニターの統計によると、2018年にはビタミン及び栄養補助食品の市場シェアが54.3%で、健康食品市場最大となった......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_2976.pdf

◆中国の健康食品市場規模(2018年)

 ユーロモニターの統計によると、2018年の中国の健康食品市場の規模は2,575億元で、前年比8.4%の成長を記録した......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_2975.pdf

統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

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お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2019年11月号(vol.69)発行

 会報誌11月号(vol.69)では、巻頭特集で「抖音(ドウイン)」を取り上げました。2018年頃から中国を席巻しているショート動画(短視頻)ブーム。なかでも日本では「TikTok(ティックトック)」で知られる抖音は、圧倒的な人気を誇るアプリです。

 これまでにも大量の流行語や流行音楽、さらには多くの「網紅」(ワンホン ※ネットで人気の)商品を生み出してきた抖音。同社のデータによれば、18年12月時点の中国国内のデイリーアクティブユーザー数は2.5億人を突破。月間アクティブユーザー数は5億人に達したとのこと。19年7月の最新データでは、デイリーアクティブユーザーが3.2億人と、利用者は今も増え続けています。

 この大流行に便乗し、抖音をマーケティングに利用する企業も増えています。大手ではスポーツブランドのアディダス、国産スマートフォン(スマホ)の小米(シャオミ)、人気火鍋チェーンの海底撈など。マイナーなところでは十数元の香水から、ミルクティー、アイスクリームブランドまで様々。

 その影響力は微信(ウィーチャット)や微博(ウェイボ)を凌ぐほどに。中国で最近「二微一抖」と称される微信、微博、抖音の3アプリは、今や中国のニューメディアマーケティングの常識と目されるようになりつつあります。

 文字や静止画像を利用する従来型の方式に比べ、ショート動画を用いたSNS(ソーシャルサイト)形式の抖音は、若者の今を反映しやすいというメリットがあります。

 微信のオフィシャルアカウント同様に、抖音でも企業の公式アカウントの制度「企業藍V認証」を18年6月からスタート。ショート動画を通じて、よりダイレクトにブランドイメージや商品の良さをアピールするだけでなく、ショッピングカートや微信上で動く小程序(ミニプログラム)との連動のほか、ユーザーやトラフィックの分析などもできるようになりました。

 18年4月号ですでに特集を組んだ抖音ですが、今号では、企業としていかに活用するかという観点から再度調査・分析しています。今や中国での成功に欠かせない「網紅」の“製造マシン”として抜群の威力を持つ抖音について、まずは人気コンテンツの作成法として、数ある成功例から7つの法則を編み出しました。

 次に、インストリーム広告、オープンスクリーン広告、ステッカー広告、BGM広告、挑戦コンペ企画、網紅・達人との提携などの広告・宣伝方法。そして企業公認アカウント「企業藍V認証」の特典と申請方法(条件)。さらには活用法として、POI(Point of Interest)、ポップアップストア、ショッピングカート、抖音版ミニプログラムについて、抖音の運営代行会社の業務内容とともにまとめています。

 業界研究では、物流業界の新しい分野として最近注目度アップの「市内即時配送」について。ネット通販から出前、生鮮品などの「モノ」から、家事代行やネイルなど「コト」へと配送のカバー範囲を拡大している中国の宅配業。スマートフォン(スマホ)一つで「いつでも、どこでも」消費できるライフスタイルが日常に深く浸透し、そのニーズはさらに高まり続けています。

 そうした中、近年特に同一市内に限定したピアツーピア(P2P:個人間)タイプの市内即時配送が急拡大中。経済が発展した都市部で慌ただしい生活リズムを強いられ、お金よりも時間を優先する社会風潮が広まる中、多少お金を余分に払ってでも時間を節約したい——という人たちが増えています。

 こうした中国人のライフスタイルの変化を背景に、物流業界のニッチなニーズを見事にとらえた市内即時配送。今すぐ何かを届けたい・届けてほしいというニーズを、集配センターを通さず、かつ他のオーダーとの重複なしで「一対一」で対応。ビジネス関連の文書や証明書類、食品、生花、ギフト類の宅配のほかに、イヌの散歩やネコの世話など変わった依頼も出てきているようです。

 この分野のリーディング企業である「閃送(FlashEx)」。2014年に北京で設立されて以来、サービスの提供カバー範囲は全国222都市に拡大。ユーザー数は1.38億人超で、配送スタッフは70万人以上。1日の平均受注件数は60万件超えで、アクティブユーザー数は前期比58.9%増と急成長中の注目企業です。

 今号では、閃送の費用基準やシステム、配送スタッフの管理、給与及びインセンティブ体系などの詳細に触れながら、中国物流業の新しい市内即時配送市場の現状と今後の動向について解説しています。

 トレンドウォッチでは、中国の“白髪”世代について。2018年に65歳以上の人口が1.66億人に達し、高齢化社会が急速に進む中国。2050年には65歳以上の高齢者の割合は26%に達すると予想されています。

 一方で、高齢者人口の増加に伴い、「シニア経済」の潜在性に大きな注目が集まっています。全国老齢工作委員会が公表した「中国老齢産業発展報告」によると、2014~50年の期間、中国における高齢者の消費規模は4兆元から106兆元に激増。GDPに占める割合も33%に達する見込みとのこと。今、中国は高齢者産業の潜在性が最も高い国と言えるでしょう。

 改革開放政策による経済成長の恩恵を最も享受してきたシニア層は、心理的にも身体的にも若々しく、以前の“老人”とは一線を画しています。経済的余裕があり、価値観もよりオープンなのが特徴。消費の面でもより高いクオリティ、より良い消費体験やサービスを求め、スマート化、デジタル化した製品にも興味津々。ネット通販やスマホ決済を使いこなす高齢者も増え続けています。

 高齢者向けのアプリも多様化が進み、ソーシャルメディアの影響力も高まっています。シニア層のモバイル利用状況の把握は、シニア向けマーケティングにとって欠かすことのできない重要なステップになりつつあります。

 そこで、今号では中国のモバイル関連ビッグデータ研究のMob TechとQuest Mobileの両社が発表した「銀髪族」(※中国語で「銀髪」は「白髪」の意)と称される45歳以上のミドル及びシニア層のスマホユーザーを対象にした調査レポートをピックアップ。この両社の報告書をもとに、中国の45歳以上の“白髪”世代のスマホ利用状況と彼らの好むアプリについて詳細に分析しました。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2019年11月号(vol.69)  もくじ
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【巻頭特集】人気ショート動画アプリ「抖音(TikTok)」
毎日3億人が閲覧する巨大メディア
「抖音」の作成から活用、広告まで徹底解説
 ~今や中国での成功はいかに“網紅(ワンホン)”になるかにかかっているが、その“生みの親”として圧倒的な影響力を誇る「抖音」の活用方法とは???

【業界研究】中国物流の新潮流「市内即時配送」
食品や生花からゴミ捨て、犬の散歩まで
1対1の同一市内個別宅配で急成長の「閃送」
 ~何でもかんでも「宅配」が当たり前となった中国で、今新しい物流サービスが人気となっている。その正体とは???

【トレンドウォッチ】中国ミドルシニア層の消費実態
モーメンツやTikTokも大好き!!
中国“白髪”世代のスマホ利用状況大調査
 ~中国で「銀髪(白髪)」世代とされる45歳以上のミドルシニア層のスマホ利用状況と彼らの好むアプリとは??? 

【マーケティングレポート】ナマケモノたちの家②
スマピ、出前、ペット それ本当にモノ消費?
 ~スマピ=コト、宅配=モノ、ペット=コト消費?と一見無関係な3分野だが、果たしてどこに共通点が…。

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical

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