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2020年2月19日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第407号】
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こんにちは。キャストの大亀です。
新型肺炎の影響で、これまでの生活スタイルを余儀なく変更せざるをえない状況が続いています。スマホ1つで、ほぼ何でも“解決”できた中国社会ですが、今回特に多くの人が困っているのが、「外売(出前)」でしょう。
これまでほとんど外食と出前で済ませていた友人。多忙な仕事環境で同僚のほとんどが同じ状況だったそうですが、微信のグループチャットで「手料理コンテスト」なるものを開催。毎回テーマを決め、チャーハンやラーメンなど、各自が創意工夫しながら自宅で手作りの料理を披露し合っているそうです。
即席麺を使ったシンプルなものから、小麦粉から麺を作るなど手の込んだものまで。中にはネットスーパーでロブスターを注文して作ったツワモノもおり、いずれも家庭料理ながら、「プロ級」の腕前です。
ちなみに次回のテーマは「カレー」とのこと。インド人の感染者が少ないことから、カレーが抗ウイルスに効くという、まことしやかな噂が流れていますが…。これまでほとんど料理をしてこなかった人も、今回の件で「厨芸(料理の腕前)」がかなり上達しているようです。
今週のコラムはについてです。では、中国消費洞察メルマガ第407号をお送りいたします。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第407回)
◆昔の生活スタイルや価値観を再評価??
~隔離生活で深まる家族の絆!!~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2019年12月号(vol.70)発行
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第407回)
◆昔の生活スタイルや価値観を再評価??
~隔離生活で深まる家族の絆!!~
新型肺炎の影響で激変した中国での生活。外出制限はもちろんのこと、これまで当たり前のように利用していたネットスーパーや外売(出前)、アイさん(家政婦)の派遣など、正常化にはほど遠い状況です。
これまで慣れ親しんだ生活習慣を変えるのは、誰もが相当な抵抗があるはずですが、今回に関してはどうしようも抗えません。一方で、こうした逆境にもめげない中国人の家庭や友人のたくましさ、またいい意味での“副作用”も興味深いものがあります。
上海のほとんどのマンション(小区)では14日間の自宅待機が課せられています。春節休暇から数えると、実にもうすぐ約1ヶ月となりますが、はたしてこれほど長い期間、かつ限られたスペース内で家族と一緒に過ごしたことはありますでしょうか。
母親ならまだしも、父親がこれほどまで家族と密着して過ごすのは、小さな子供たちにとっても初めての経験かもしれません。ある中国の友人の家庭では、これまで食事から掃除に至る家事のほとんどをアイさんにお願いしていたのですが、小区の出入制限で入ってこれません。
そこで床の雑巾がけは子供が、また食事の後の皿洗いは父親が担当。料理のほうも、現在の状況下では出前に頼ることもほとんど不可能なため、母親が調理を担当。毎日色んな手料理の写真が微信のモーメンツにアップされています。
また別の家庭でも、これまで家族が一緒の時でもそれぞれが自分のスマホをいじり、いわゆる「家族団らん」がほとんどなかったのですが、さすがに今回は子供含めスマホには若干飽き飽きの状態に。家族で色んなゲームをしたり、一緒にテレビの前でインストラクターの動画を見ながら体操したり映画を見たりと、家族のふれあいの時間が増えているようです。
スマホの普及により、中国では飽くなき「便利さ」の追求が、様々な新興ビジネスやサービスを生んできました。一方で、既存のシステムやライフスタイルがガラッと変わったのも事実。あまりの急な変化により、「古き良き時代」を懐かしむ時間もなかったように思います。
このような状況下でいささか不謹慎かもしれませんが、今回の件で、家族の絆やスマホのない生活など、一昔前の生活スタイルや価値観を「立ち止まって」再評価するきっかけにもなるかもしれません。暗いニュースが多い中、前向きにたくましく生活する中国の生活者にも目を向けるべきでしょう。
文責:コンサルタント 大亀浩介
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◆2019年中国消費トレンド番付 (7)
~【関脇】家事代行アプリ vsオーダースーツアプリ 従来型産業をアプリ化 (2)
スマホエコノミーの進展や製造業のスマート化、柔性製造(フレキシブル・プロダクション)などの技術革新に伴い、「セミオーダー」タイプのオーダースーツアプリが相次いで登場している。なかでも2014年設立の「衣邦人(YBREN.COM)」は業界をリードする存在だ。C2M(Customer to Manufacturing)モデルを採用する衣邦人......
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◆2019年中国消費トレンド番付 (6)
~【関脇】家事代行アプリ vsオーダースーツアプリ 従来型産業をアプリ化 (1)
スマホやビッグデータなどの普及に伴い、これまでは知人の紹介や仲介業者に頼っていたこの業界も、オンライン化が進んでいる。代表的なのはe家潔、雲家政、阿姨帮、阿姨来了、小馬管家、嘉佣坊など。京東、58同城、大衆点評、美団などネット大手各社も、続々とこの市場分野へ参入している......
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◆2019年中国消費トレンド番付 (5)
~【大関】アリババの網易考拉買収 vs蘇寧のカルフール買収 19年の中国小売業界「二大事件」(2)
2019年6月、家電量販最大手の蘇寧易購(スニン)がカルフール中国の株式80%を買い取り、カルフール中国の筆頭株主になると発表。小売業界に大きな驚きをもたらした。カルフール中国は1995年に中国進出。中国で最も古くから事業展開している外資系スーパーの1つだ......
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◆2019年中国消費トレンド番付 (4)
~【大関】アリババの網易考拉買収 vs蘇寧のカルフール買収 19年の中国小売業界「二大事件」(1)
2019年9月6日、アリババグループは20億米ドルで網易(ネットイース)傘下の越境ECプラットフォーム「考拉海購(コアラ)」を買収したと発表。中国越境EC市場シェアの半分を占める業界最大手となった。網易の考拉海購は天猫国際と並ぶ中国越境ECの代表的プラットフォームだ......
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◆2018年 コーヒーの主要製品の市場シェア
2018年、中国で販売されたコーヒー製品のうち、最も人気が高かったのはインスタントコーヒー類だった......
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◆中国コーヒー業界の市場規模(2013-2018年)
中国の消費昇級(アップグレード)に伴い、コーヒーの消費も急増している......
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お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2019年12月号(vol.70)発行
会報誌12月号(vol.70)では、巻頭特集で2019年の中国消費トレンド番付を発表しました。2016年から毎年12月号の好例となった「中国消費トレンド番付」。今年も中国の消費現場やトレンド、流行、話題、ニュース、ライフスタイル、価値観など、特に顕著で注目すべき事柄について番付表にまとめました。
今年は米中貿易摩擦などの影響で景気減速がメディア等で騒がれる中、ここ数年見られたように斬新的なビジネスモデルや新サービスの勃興には乏しかった感が否めません。一方で、着実に消費が質的にも量的にも力強く成長している姿が垣間見れました。
中国人としてのアイデンティティの高まりから、「国潮(国産愛)」ブームが各界に波及。一方で、ごみ分別の施行による環境意識の高まりや、室内スキー教室、スマホベースの簡易ジムなど、健康やスポーツ熱の高まりも、モノからコト、さらにはスローライフを求める消費性向の変化が顕著になっています。
スマホエコノミー(経済)の深化も見逃せません。大都市だけでなく、中国全土隅々にまで普及したモバイル通信網と物流網により、「下沈」と称される地方の中小都市や農村部に住むスマホユーザー層が、ついに消費の表舞台に登場。ネット業界をはじめ、大きな注目を集めました。
従来型産業のネット(スマート)化も目立ちました。家事代行からオーダースーツ、さらにはテレビショッピングならぬライブコマースなど、色んなビジネス形態がスマホの画面内に集約。もちろん、広告宣伝の機能として「網紅(ワンホン)」の影響力もさらにパワーアップした感もありました。
このように一見あまり目立ったトピックが少ない中、特に注目すべきトレンドや事柄について、弊社の独断と偏見で番付しています。今後の中国消費の未来を占う上でも、ぜひ参考にしていただければと思います。
次に、取り上げたのが1年に1度、11月11日に開催されるEC(電子商取引)ビッグセール「双11(独身の日)」についてです。
アリババ系の天猫(Tモール)と淘宝網(タオバオ)の取引額は、今年も最高記録を更新。合計で2,684億元に達し、昨年の2,135億元を26%上回りました。1日の取引額がすでに楽天の1年の取引額を上回るのですから、中国の消費力のすごさを思い知らされます。
双11セールを2008年に始めた天猫と淘宝だけでなく、京東(JDドットコム)、拼多多(ピンドウドウ)、蘇寧(スニン)など他のECサイト各社も高い取引額を記録し、これまでの記録を更新。双11セール期間中のネット全体の取引額は4,101億元に達し、前年比30.5%増の成長でした。
今年の双11セールの成長は、主に中国で「下沈市場」と呼ばれる三線級以下の地方都市と農村地区の市場開拓に依るところが大きかったと多くのメディアで分析されています。中国の地方都市・農村の市場成長が、中国ECの新たな牽引役として登場した「元年」とも言えるでしょう。
ECサイト各社が地方都市や農村地区への進出を積極化しながらも、客単価は穏やかな上昇傾向を保っているのは注目に値します。消費は地方へと広がりつつある中、消費レベルは全体的に落ちていないことは、中国人の消費意欲が依然旺盛だと見て取れます。
今号では、今年の双11セールの各サイトの販売状況について分析しながら、売れ筋の商品やブランド、そこから垣間見れる消費トレンドについて解説しています。
そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2019年12月号(vol.70) もくじ
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【巻頭特集】2019年中国消費トレンド番付
「国潮(中国愛)」ブームが広く波及
地方と農村市場がいよいよ表舞台に登場
~2019年中国消費トレンド番付を発表。景気減速感が強まる中、今年最も注目すべき消費トピックは???
【業界研究】天猫「双11(独身の日)」セール
新記録更新の双11セールを徹底解剖
地方・農村とライブコマースの勃興に着目
~今年も1日の取引額が2,684億元で最高記録を更新したアリババ「双11(独身の日)」セールを徹底解説!!!
【マーケティングレポート】ナマケモノたちの家③
「宅配」という名のスマートホーム
~宅配サービスは「モノ消費」なのか?AI機器とスマートスピーカーとペット。一見無関係な3分野の流行に共通の背景を追う…
※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
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