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「キャスト中国ビジネス」中国マーケティング&データ会員コース
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2020年3月18日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第411号】
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こんにちは。キャストの大亀です。
新型コロナウイルスが世界各国へと拡大する中、暦は気づいたら春を迎えようとしています。この時期になると思い浮かぶのは花粉症と桜。今年は日本に当面行けそうにないので、花粉症に悩まされることはなさそうですが、残念なのが花見です。
中国で桜といえば、武漢大学が一番有名でしょう。思えばちょうど4年前の今ごろ、出張が重なり武漢大学の桜鑑賞に行きました。(※視察レポートは下記リンク先をご参照)
現地視察レポート ~武漢大学
桜の名所、鑑賞するにはスマホが必須
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=1626
1972年の日中国交正常化を祝い、田中角栄首相が周恩来首相に贈呈した苗木の一部が植えられたのが始まりで、現在キャンパス内の桜は1000株を超えています。たまたま訪れた日が満開のタイミングで、大勢の来場客とともに、咲き乱れた桜の艶やかさに感動したことが、まるで昨日のごとく思い返されます。
今年はもちろん誰一人としていないでしょうが、武漢大学の微信公式アカウントで現地からのライブ中継が5G通信で配信されています。ウイルスの猛威に負けじと懸命に咲き誇る桜を画面越しに眺めていると、“バーチャル”ながら心にジーンと来るものがありました。
今週のコラムは新型コロナで加速する「精神」消費についてです。では、中国消費洞察メルマガ第411号をお送りいたします。
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【目次】
1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第411回)
◆新型コロナが変える中国消費!!
~「モノ」「コト」の次は「精神」消費?? ~
2. 新着コンテンツ一覧
3. 新着統計データ一覧
4. お知らせ
会報誌「中国消費洞察」2020年1&2月合併号(vol.71)発行
(詳細)http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Periodical
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コラム
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「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第411回)
◆新型コロナが変える中国消費!!
~「モノ」「コト」の次は「精神」消費?? ~
昨年ごろから中国消費の新しいトレンドの1つとして注目されつつある「精神」消費。1979年の改革開放政策を機に、中国経済の急成長を支えた大量生産・大量消費を背景とする「モノ(商品)」消費。
人々が豊かになりモノがあふれる時代になると、今度は「コト(体験)」消費がクローズアップされ、中国全土でアイススケートリンクやテーマパーク(遊園地)などが増えました。
近年は「消費昇級(アップグレード)」という、少し値段が高くともより良いモノ・コトを求める風潮が続いていますが、こうした枠組みを超えるジャンルとして、精神を満たす消費にスポットライトが当たっています。
では、そもそも精神消費とは具体的に何なのか?中国では、美術展や舞台演出、展示会などカルチャーや教養関連の消費を指すようです。その担い手として、中心的存在なのが、1995年以降生まれの若い「Z世代」です。
中国国営通信社の新華社とソーシャルECの小紅書(RED)とが共同で発表した「Z世代ライフスタイル新知識」で、中国Z世代の若者は物質面より精神面の消費を好むと主張しています。最近半年間で「看展」(※美術展・展示会に行くという意)というワードの検索回数が、前期比4割増で、関連記事の投稿件数も2割増だったと伝えています。
精神消費は書籍にも目が向けられています。京東(JDドットコム)の統計で、2019年には思想やハウツー本のほか、経営管理、政治・軍事、外国語学習、歴史などのジャンルで人気が高まったようです。
またこの流れはオンラインブックにも波及。大手の「喜馬拉雅(シマラヤ)」のユーザー数(19年10月時点)は6億人を突破。「90後」や「00後」世代の若いユーザーが増えているようで、毎年12月3日に開かれる「喜馬拉雅123狂歓節」イベントで、売上8.28億元と業績も好調です。
これまでの世代とは異なる思考や価値観を持つZ世代ですが、今回の新型コロナは彼らにどのような影響を及ぼすのか?将来に対する不確実性が高まり、物質的な価値に対しては儚さのようなものも感じたかもしれません。
もはや若者だけでなく、すべての中国人が同じように感じたことでしょう。モノでもコトでもない、「精神」の充足を求めて、どんな消費行動を取るのか?新型コロナ後の経営戦略を練る上で、念頭に置いておくべきでしょう。
文責:コンサルタント 大亀浩介
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新着コンテンツ一覧
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◆中国百貨店業界の現状を徹底分析 (5)
~自営店舗で差別化図る
出店ブランドの同質化を避けるべく、特色あるブランドやセレクトショップを誘致したり、自社ブランドの開発などに取り組む百貨店も増えている。中国百貨商業協会の調査によると、会員企業の78.7%が自営の店舗を運営......
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◆中国百貨店業界の現状を徹底分析 (4)
~ビッグデータを収集・分析 データ・ドリブン・マーケ実施
中国百貨商業協会の調査では、百貨店の9割が消費者データを収集していると回答。うち、95.3%は会員カード・会員プランなどからデータを収集。41.4%が店内のWIFI(無線通信)を通し、23.8%がネットショッピングの購入履歴を参考。ビーコンを利用している百貨店も12.5%に上ったもよう......
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◆中国百貨店業界の現状を徹底分析 (3)
~ハイテク技術を導入 消費体験をアップグレード
中国百貨商業協会の調査によると、すでにハイテク技術を導入している百貨店のうち、87.9%が店内でWIFI(無線通信)が使用でき、46.2%がセルフ決済システムを導入。37.9%は商品にバーコードを貼付、ビーコンで客の流れを分析している百貨店も31.9%に達しているもよう......
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◆中国百貨店業界の現状を徹底分析 (2)
~ネット・EC大手と提携 デジタル・スマート化を実現
オンラインとオフラインの融合(OMO:Online Merged with Offline)は、百貨店業態の主流となりつつある。王府井百貨、茂業百貨、重慶百貨、銀泰百貨などは数年前から自社のECプラットフォームの運営を開始。中国百貨商業協会の調査では、会員企業の59.6%がすでにECに参入......
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新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。
◆中国の茶飲料市場規模(2018年)
2018年、ソフトドリンクの累計生産量は15,679.2万トンで、前年比13.1%減少した......
(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >>
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お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2020年1&2月合併号(vol.71)発行
会報誌2020年1&2月合併号(vol.71)では、巻頭特集で中国の「養老」産業の現状と今後の動向について洞察しました。
中国国家統計局は、2018年に中国国内の60歳以上の人口は2.5億人で全体の17.9%を、また65歳以上の人口は1.6億人で全体の11.9%を占めたと発表しました。
また国連のWHO(世界保健機関)は、2050年に中国の人口の35%が65歳超となり、世界で最も高齢化が深刻な国の1つになると予測しています。
ちなみに60歳以上の戸籍人口のランキング(2017年末)を省別に見ると、トップは北京市で老齢化率は24.5%。天津市(22.43%)と遼寧省(22.65%)がこれに続き、全体で8つの省及び直轄市が高齢化率20%以上となっています。
こうした高齢化の深刻化に伴い、中国で高齢者向けの医療・介護から関連施設、製品、サービス、人材育成など業界全般を広義に称する「養老」産業が急成長しています。中国調査会社の前瞻産業研究院によると、2018年の中国の養老産業の市場規模は6.6兆元(約105兆円)、24年には10兆元(約160兆円)に達すると見込まれています。
(※日本の高齢者向け市場規模は、みずほコーポレート銀行の調査によると、2007年の62.9兆円から、2025年には101.3兆円にまで伸びると予測されています。)
中国民政部の統計によると、2019年6月末時点で、中国国内の各種養老専門の施設の数は約3万ヶ所。「社区」(※中国独自の行政単位をベースとした地域コミュニティ)に付設している養老サービス施設は14.34万ヶ所に達しているもよう。
一方、ベッド数は合計735.3万床で、高齢者100人あたりで換算すると3床となりますが、これは国際基準である100人あたり5床を大きく下回っている状況です。高齢化が急速に進むなか、養老施設の新規設立やベッド数が大きく増加する潜在性を秘めているといえるでしょう。
こうした状況を背景に、中国では官民挙げての「養老」産業振興が活発化しています。そこで今号では、中国政府の奨励策から中国人の介護に対する意識の変化、在宅ケアや遠隔「見守り」市場の現状、養老施設の収益モデルについて調査。また高齢者向け産業の構造や主要企業、政府主導の「社区」型養老のほか、同市場への参入に積極的な不動産大手や保険会社の動向も掘り下げています。
さらには、巨大な潜在性を秘めた中国高齢者向け市場を前に、虎視眈々と事業展開を進める外資系、特にアメリカ、フランス、日本、韓国系各社の取り組みについても詳しく分析しています。
次のテーマは、2020年の中国消費トレンド予測についてです。前号で発表した2019年の「中国消費トレンド番付」を参考にしながら、特に日本企業が中国事業の中長期計画を練る上で“知っておくべき”という視点から15個のトレンドをピックアップしています。
中国国家統計局は、2019年1月から11月の社会消費品小売総額(小売全体)が前年比8%増の37兆2,872億元に達した。また同年第1~第3四半期に、消費が経済成長に貢献した割合は60.5%に達したと公表。中国消費は依然高いレベルで成長を持続している傾向が明らかとなりました。
また米コンサルティング大手のマッキンゼーも、中国の消費者信心(自信)指数(CCI)が10年来で最高値を更新。19年の年初から上昇傾向が続いていると発表しています。
お馴染みの毎年11月11日の「双11(独身の日)」ネットセールの取引高も19年に新記録を更新。電子商取引(EC)プラットフォーム全体の取引総額も前年比31%増の4,100億元に達したこともご存知かと思います。
2018年の中国とアメリカの消費規模の差は既に2,800億米ドルにまで縮小。これは中国の消費が、アメリカの95.36%相当にまで達していることを意味する統計もあります。保守的に見積もっても、2020年にはアメリカを追い抜き、世界一の消費市場になると見込まれています。
このように力強く成長を続ける中国消費市場で、より良いモノを求める「消費昇級(アップグレード)」がここ数年大きなトレンドとなっていることは、この会報誌でも繰り返し紹介しています。
注目すべきは、四線・五線級と称される地方都市の消費が特に成長著しい点と、「95後(1995年〜99年生まれ)」及び「00後(2000年以降生まれ)」世代が消費の主力となりつつあること。
また単身者とシルバー層(高齢者)が消費のブルーオーシャンとして注目を集め、テレビショッピングのスマートフォン(スマホ)版であるライブコマースなどの新たな消費モデルも成長している点は見逃せません。
2020年の中国消費市場にはどんな新しいトレンドが生まれるのか?中国の消費者はどのように変化するのか?中国事業で消費動向を「マーケティング」することがますます重要になる中、今号では中長期計画策定に不可欠の消費トレンドについて、19年の消費データを元に分析と予測をしています。
(※新型肺炎が中国消費に与える影響の考察については、このコンテンツには含まれていません。)
そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。
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会報誌『中国消費洞察』
2020年1&2月合併号(vol.71) もくじ
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【巻頭特集】中国高齢者介護・養老市場
高齢化待ったなし!!官民挙げて環境整備
中国高齢者向け「養老」産業を徹底分析
高齢化が急ピッチで進む中国で、高齢者向けの「養老」市場が急成長。巨大な市場を前に外資系含む各企業の取り組みは???
【トレンドウォッチ】2020年中国消費トレンド分析
「消費分級」で消費の“メリハリ”が鮮明に
中長期計画に知っておくべき中国消費トレンド15選
力強い成長を持続する中国消費だが、その中身は多様化するニーズにより複雑さを増している。中国事業の中長期戦略を練る上で、知っておくべき消費トレンドを15個厳選!!!
【マーケティングレポート】
ナマケモノたちの家④
語弊を恐れず言えば「母ちゃん」代用品
「ナマケモノ経済」が隆盛する背景には、ペットブームと、スマートスピーカーの語り掛け機能があった…
西部開拓は鉄道から①
ビッグデータの貴陽、物流・貿易のウルムチ
中国で最貧の地とされてきた貴州と、ミステリアスな辺境の街とされたウルムチ。両地の発展に共通するパワーとは…
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【中国マーケティング・EC会員コース クイックリンク】
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