中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【中国消費洞察メルマガ 第466号】~中国で医療・健康を広く捉える「大健康」産業が活況に!!~

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティング&データ会員コース
http://www.cast-marketing.com/

================================
2021年4月21日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第466号】
================================

 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 会報誌3月号で取り上げた中国のオンライン医療について調査している際に、中国の医療や健康についてのサイトをよく閲覧しました。その際に、見かけたのが、目の疲労やシミ・シワなどの肌のトラブル、口臭、頭皮のベタつきなど、実は肝臓が疲れているからという情報でした。

 実際に、お酒はほぼ毎日飲んでいますし、肝臓にいい生活をしているとも思えません。その改善策として紹介されていたのが「養生茶」。中薬(漢方薬)として使われる生薬を原料にした代用茶です。特に肝臓には、「桂花菊花決明子茶」がいいと…。

 アリババ系のオンライン薬局「阿里健康大薬房」で、漢方薬の老舗・北京同仁堂が販売していました。桂花や菊、決明子(エビスグサの種子)のほかに、目にいいとされる枸杞子(クコの実)や、ごぼうの根も原材料に含まれています。5グラムのティーバッグ30袋入りで54元。スマホから注文し、翌日、自宅に到着しました。

 早速、熱湯で煎じたところ、茶葉は入っていないのですが、色は紅茶のような茶色。香りはごぼうとクコの甘さが際立ちます。味は、ほぼ「ごぼう茶?」というくらいごぼうの主張が強いですが、苦手でなければ苦にならないでしょう。その後、数日飲み続けていますが、肝臓は正直まだしも、お通じのほうが改善されたような気が…。

 今週のコラムは、中国で最近話題の「大健康」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第466号をお送りいたします。

────────────────────────────────
■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
────────────────────────────────
上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第466回)
   ◆クロスボーダーで日本の医療を求める時代が??
    ~中国で医療・健康を広く捉える「大健康」産業が活況に!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年3月号(vol.82)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第466回)
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【第466回】 クロスボーダーで日本の医療を求める時代が??
 ~中国で医療・健康を広く捉える「大健康」産業が活況に!!~

 最近、上海の街角でよく見かける広告の一つに、医薬品のデリバリーが挙げられます。特にフードデリバリー大手の美団(メイトゥアン)が、人気俳優でバラエティでも活躍する鄧超(ダン・チャオ)をイメージキャラクターに起用し、企業カラーの黄色で目立ちます。アリババ系の天猫(Tモール)や、2020年12月に香港で上場した京東健康(JDヘルス)もよく目にします。

 先週のメルマガでもお伝えした通り、中国でのオンライン医療の普及に伴い、医者にスマホから気軽にアドバイスを求めることが容易になりました。医者から処方された薬は、やはり安心感もあり、なおかつ、それが自宅まで届けてもらえるとなると、特に体調を崩した時などは本当に助かります。

 中国では、このようにスマホから医薬品の注文を受け、オフラインの薬局から配送するO2O(Online to Offline)方式が普及。自営プラットフォーム形式の叮当快薬(ディンダン)、第三者プラットフォーム形式の阿里健康(アリヘルス)や京東健康、そして美団や餓了麼などフードデリバリーと提携した3パターンがあります。

 新型コロナウイルスの流行で、医薬品デリバリーの成長が加速しました。中国調査会社のiiMedia Research(艾媒諮詢)によると、2020年の中国医薬品EC(電子商取引)の取引規模は1,956億元で、21年には2,260億元に達すると見込まれています。

 中国で最近注目を集める「大健康」というキーワード。中国人の健康意識の高まりを背景に、ヒトの生から老い、病、そして死に至るまでの健康について、単に病気の治療や薬だけでなく、その予防から体力・免疫力の増長、さらには衣食住から生活習慣に至る自己健康管理を促す概念です。これら広い意味での「大健康」産業の発展が、中国で広く議論されるようになっています。

 艾媒諮詢によると、中国「大健康」市場の規模は、2020年に7.4兆元に達し、特に普及と発展が進むオンライン医療分野では、モバイル医療・健康の市場規模が、前年比7割近く増で544.7億元になったとレポートしています。

 中国インターネット情報センター(中国互聯網絡信息中心:CNNIC)の第46回「中国インターネット発展状況統計報告」でも、2020年6月時点の中国オンライン医療サービスユーザー数は2.76億人で、ネットユーザー全体の29.4%を占めているとのこと。

 健康や医療に対する意識とニーズを高める中国。ネットでの診察に抵抗感どころか、当たり前のように慣れ親しみつつある中国人が、クロスボーダーで日本の医療を求める日が来るのも、そう遠くないかもしれません。

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■新着コンテンツ一覧
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティング会員」のログインIDとパスワードが必要です。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

◆中国「直播(ライブ配信)」市場調査分析レポート(1)
 ~ライブコマース人気爆発で大盛況!!

 直播は「ジーボー」と読み、日本でいうユーチューブのライブ配信やニコニコ生放送での生配信を指す。欧米などでは「ライブストーリーミング」と称され、ゲームやエンタメ性のあるコンテンツの配信が主流だ。中国でも元々は単にライブで動画を配信するだけだったが、ここにEコマースの機能を合体。あたかもスマホ版のテレビショッピングがごとく、「ライブ動画+EC」である「ライブコマース」の人気が一気に爆発した......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3876

◆中国「Z世代」研究レポート(10)
 ~Z世代を知り、彼らが好むマーケティングが大事に

 デジタルだけでなく、ソーシャルもネイティブとされているZ世代は、幼いころからネット上で投稿された動画や、個人が発信主体となる「自媒体(セルフメディア)」などのソーシャルメディアに慣れ親しんで成長した。最新のトレンドや消費情報にも早くから接触する機会も多く、幅広い情報源を持っている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3875

◆中国「Z世代」研究レポート(9)
 ~Z世代の情報ソース

 Z世代の情報源は、淘宝(タオバオ)や天猫(Tモール)、京東(JDドットコム)などのECアプリのほか、小紅書(RED)などのソーシャルECアプリがメインだ。もちろん微博(ウェイボ)や微信(ウィーチャット)などのSNS、動画投稿アプリの抖音(ドウイン)や快手(クァイショウ)も重宝されている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3874

◆中国「Z世代」研究レポート(8)
 ~中国Z世代特有の特徴

 Z世代はY世代に比べて、両親との関係が親密な世代でもある 。彼らは家庭内でのセレモニーを重視し、両親と高級レストランで食事をしたり、一緒に映画を観に行ったりもする。Z世代の親世代は「70後(1970年代生まれ)」世代が多く、前の世代の親と比べてそれほど厳格でなく、自由にのびのびと育てられた......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3873

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■新着統計データ一覧
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3558.pdf

統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■お知らせ
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆会報誌「中国消費洞察」2021年3月号(vol. 82)発行

 会報誌2021年3月号(vol. 82)では、巻頭特集に、アフターコロナでも急成長が続く中国のヘルステック(オンライン医療)業界を取り上げました。

 2020年に新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が世界的に大流行するなか、中国では「互聯網+(インターネットプラス)」医療に大きな注目が集まりました。「インターネット+」とは、インターネットを活用して既存産業の競争力強化を図ろうとする中国政府による国家戦略のことです。

 スマートフォン(スマホ)を介してネット上で気軽に医師とのやり取りや問診サービスを受けられるだけでなく、医療機関でのヒト混みを回避したり、殺到する患者を効率的に減らしたりできるのが大きなメリットでしょう。また慢性疾患患者や軽症患者にとっては、外出しなくとも自宅で療養できるのは、コロナ禍でも大きな安心感に繋がりました。

 新型コロナの流行期には、阿里健康、平安好医生、微医、丁香園、春雨医生などのオンライン医療プラットフォームが、無料のオンライン問診サービスや医薬品のEC(電子商取引)、コロナ防疫対策に関わるコンテンツや感染状況などの情報を提供。短期間でユーザー数を大きく伸ばしました。

 同時に、オンライン医療機関の設立も急増。2020年の第1四半期には、国家衛生健康委員会が管轄する医療機関のオンライン診療室の数が、前年同期比17倍と増加。浙江省では省主導のオンライン医療プラットフォームが設置され、50を超える医療機関がネットワークで結ばれました。

 衛寧健康、創業惠康、東華軟件など医療関連のソフトウェア企業は、医療機関のオンライン業務システムの構築をアシスト。オンライン問診や遠隔回診などの業務に貢献しました。

 新型コロナの流行は、オンライン医療業界にとって大きな発展の契機となりました。中国政府も関連政策を公布して業界の発展を推進。当会報誌でも2020年5月号で、当時のオンライン医療の発展状況をレポートしましたが、その後も業界は急成長が続いています。

 中国EC大手の京東(JDドットコム)傘下の京東健康(JDヘルス)が香港で上場。アリババ系の阿里健康(アリヘルス)は、公式アプリ「医鹿」の運営を開始。中国保険大手の平安保険傘下の平安好医生(Ping An Good Doctor)は、サービスを「大健康」(医療を含む健康関連全般)領域へと拡大。名称も「平安健康」に変更しました。

 アフターコロナの時代を迎え、ウイルス防疫が新たなライフスタイルの1つとして定着するなか、中国のオンライン医療業界は今後どのような発展を遂げるのか?今号では20年5月号に続いて、中国政府の政策支援、市場規模、ベンチャー投資の状況、産業チェーンを紹介。またセグメント別に、医療機器、オンライン問診、医薬品EC、オンライン健康診断について、各代表企業とともに調査しました。

 さらに中国ネット大手のBATの取り組み、特に百度(バイドゥ)とテンセントについて詳しく解説。7割を超える中国のネットユーザーが、新型コロナの流行期にオンライン問診や健康コンサル、医薬品ECを利用した中、官民挙げてのオンライン医療産業の振興を目指す中国の現状を調査・分析しています。

 次に業界分析として取り組んだのが、人工知能(AI)技術の発展により、急成長が続く中国の音声認識市場です。音声認識技術は、AI領域で最も早くから発展が始まった分野で、商業化も進みました。ここ数年は、ディープラーニング技術の進歩に伴い、識別の正確性も大幅に上昇し、実用化がさらに進んでいます。

 この業界を代表する科大訊飛(iFLYTEK)、捷通華声(SinoVoice)などのほか、思必馳(AISpeech)、雲知声(Unisound)、出門問問(Mobvoi)などの新興スタートアップ企業も躍進。もちろんインターネット大手の百度(バイドゥ)やアリババなども、同分野に積極的に参入しています。

 教育、カスタマーサービス、通信などの業界のみならず、自動車業界ではテレマティクス、また住宅、医療、スマートハードウェアなど様々な領域で応用が進むAI音声認識。スマート化が進む昨今、音声によるオペレーションをメインとしたツールも増えつつあります。

 ここ数年、中国のAIによる音声認識機能の需要は、消費市場を中心に急拡大を続けています。ネット企業やスマートデバイスメーカーは、音声認識領域への投資を増やし、スマートスピーカーメーカーもスマートホーム市場でのシェアを獲得すべく、大幅に価格をディスカウントするなどして熾烈な争奪戦を繰り広げています。

 IT専門の調査会社・IDC中国によると、中国の音声認識技術応用の市場規模は2019年に12億2,490万米ドルと試算。スマートホーム分野での製品市場のほか、カスタマーサービス、法廷審理の際の音声文字自動変換などの分野で幅広く普及が進んでいるとレポートしています。

 一方、中国政府系シンクタンクである賽迪智庫の統計では、2019年の中国の音声認識の市場規模は121.7億元と算出。AI技術の成熟と応用の進化に伴い、今後も同市場は年間約25%の成長を保ち、市場規模が21年には195億元に達すると見込んでいます。

 今後、音声認識技術やスマートフォン(スマホ)、タブレットなどのIT・電子機器の進化がさらに進めば、誤認識などのトラブルも減少して、使い勝手はより改善していくでしょう。中国の音声認識市場は、今後もさらなる拡大が予想されています。

 そこで、今号では世界に先駆けて応用が進む中国のAI音声認識について、市場規模から産業チェーンを調査。またネット系と専業系との熾烈な主導権争いが続く中、アリババ、科大訊飛、百度、テンセント各社の取り組みを紹介。音声認識技術の応用分野として、モバイルデバイス、自動車(テレマティクス)、スマートホーム、家電、教育、医療、カスタマーサービス、警察・司法などでの活用事例を紹介。

 さらには2018年7&8月号で取り上げたスマート(AI)スピーカーについて、その後の状況を網羅するとともに、ビッグスリーとなったアリババの天猫精霊、百度の小度、小米(シャオミ)の小愛同学について解説。さらに若干存在感が薄いイメージのある微信(ウィーチャット)の取り組みもレポートしています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

================
会報誌『中国消費洞察』 
2021年3月号(vol. 82)  もくじ
================

【巻頭特集】中国ヘルステック市場調査レポート
中国「大健康」市場規模は20年7兆元超に!!
アフターコロナも急成長の中国オンライン医療市場

【業界研究】中国AI音声認識市場調査レポート
家電、教育、医療から警察、司法まで応用広がる
アリババ、百度、科大訊飛が牽引する中国AI音声認識

【マーケティングレポート】オンライン医療②
医師との連携、AI開発 多機能高度化するアプリ

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/newsletter/

────────────────────────────────
【中国マーケティング会員コース クイックリンク】
────────────────────────────────
■ サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■ お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■ お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■ メルマガバックナンバー >> http://www.cast-marketing.com/e-zine/
■ 会報誌バックナンバー >> http://www.cast-marketing.com/newsletter/

pageTop