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【中国消費洞察メルマガ 第470号】~“つながり”をベースとした「仲間消費」とは??~

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2021年5月19日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第470号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 上海の水際対策が強化されました。5月16日から、上海への入境者に対して、14日間のホテルでの隔離の後、さらに7日間の在宅健康観察が実施されることになりました。ますます日本への一時帰国が遠ざかった感が否めませんが、そうなってくると恋しくなるのが日本食。特に本場のラーメンが食べたくなります。本場というと、日本と中国どちらが?となりますが、鶏ガラ、豚骨、煮干し…と、しっかりと出汁がきいたスープの日本のラーメンが食べたくなります。

 蘇州の老舗レストラン「松鶴楼」。その「蘇式湯麺」(蘇州式スープ麺)を専門にしたチェーン店に行きました。スープは紅と白から選択。一般的には別途注文する具をスープ麺の中に入れますが、おすすめは別々で食べる方法。見た目は醤油と塩ラーメンの感じで、味はあっさりとした薄味。もちろんしっかりと出汁がきいています。

 そうめんのような細麺ながら、硬めの茹で加減で、食感も歯応えあり。麺の量は多め・少なめ、またネギのあり・なしも選べます。麺が絡まってお団子状態で出てくることもが多い中、さすが名店。綺麗な盛り付けで、箸で簡単にほぐすこともできます。

 日本で本場のラーメンが食べられない今、ここの醤油と塩ラーメンは本当に助かります。具には薄いトンカツもあり、卵を多めに使った衣はサクサク。ソースも黒酢ではなくウスターソースなのが乙なものです。機会があれば、ぜひ!!

 今週のコラムは、キーワードから読み解く2021年中国消費動向③ということで、「仲間消費」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第470号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第470回)
   ◆キーワードから読み解く2021年中国消費動向③
    ~“つながり”をベースとした「仲間消費」とは??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年4月号(vol.83)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第470回)
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【第470回】 キーワードから読み解く2021年中国消費動向③
 ~“つながり”をベースとした「仲間消費」とは??~

 2021年の中国消費動向を占う3つ目のキーワードは「圏層化消費」。日本語では「仲間消費」と言い換えられるでしょうか。趣味や関心事、嗜好や知識など自らを“標簽(ラベリング)”した中国人同士が、ネット上のコミニュティである「社群」に集まり、仲間内で情報交換したり、オススメされた商品を購入したりなど、“つながり”をベースとした消費トレンドです。

 ますます目が肥え、要求が高くなり、ニーズの多様化が進む中国の消費者。企業側も消費者をひとくくりにして1つの対象として捉えることが難しくなりつつあり、グループ(仲間)ごとに需要を見極めながら、製品のデザインやサービスに反映させていく工夫が必要になってきています。

 そうした中、これまでメジャーではなかった個性あふれる“マイナー”ジャンルが、ビッグデータの後押しもあり、大きく飛躍しています。

 例えば、軽食・スナック類。低カロリーのブラックチョコレートや無糖炭酸飲料、低脂肪ヨーグルト、高級インスタントコーヒーなど、これまで“脇役”的立場だったのが、今や日常の消費現場で存在感を強めています。実際に2020年の双11セールでも、家電量販大手・蘇寧(スニン)の越境EC・蘇寧国際で、「スナック・低脂肪食品」ジャンルの売上が、前年比123%も増加したようです。

 転売やコレクションを目的とした「文玩」の人気も高まっています。文玩とは元々骨董品や美術品を指しますが、近年は「潮玩」(潮流玩具の意味でブラインドボックスなど)やスニーカー、チャイナ服、古着などにまで解釈が拡大。コレクター仲間で自慢し合うといった見栄や一体感も、仲間消費の広がりに一役買っています。

 マイナーといえば、コロナ前まではネット消費と縁の薄かった高齢者層も注目に値します。コロナでデジタル生活を余儀なくされ、ネットショッピングを“初体験”した高齢者。天猫によると、2020年の双11セール期間中に、シニア層の消費が前年比300%も増加。なかでも孫への出費、健康関連、医療ケア、レジャー・サービス、飲食などが多かったようです。

 また中国で「他経済」と呼ばれる男性の消費力アップとニーズの多様化も無視できません。 ハイテク製品、5G対応スマホ、ゲーム機などの人気が依然として高い一方で、家庭用トレーニング器具のほか、コスメやビューティーなどのジャンルでも売上を伸ばしています。

 MAKE ESSENSE(理然)、DearBoyFriend(親愛男友)、MARTIN(馬丁)、REFRESH(珂岸)などメンズ向けコスメ・スキンケアブランドも続々と登場。2020年の双11セールでは、蘇寧易購の男性ユーザーのコスメ消費が前年比618%も増加するなど、「她(彼女)」ではなく「他(彼)」エコノミーも、企業としては取り組みを強化しなければなりません。

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(10)
 ~企業の私域マーケティングを支援「企業微信」 個人アカウントと紐づけてエコシステムを構築

 微信の公式データによると、現在、企業微信を通してユーザーにサービスを提供している企業はすでに数百万社に上り、接続している微信ユーザーの数は2.5億人に達しているという。企業微信は今後、私域トラフィック運営の最も重要なツールになると期待されている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(9)
 ~私域トラフィックの“主戦場”は微信 微信をいかに活用して私域網を構築?

 中国版D2Cである「私域」で、圧倒的な存在感と影響力を誇るのは微信(ウィーチャット)だ。膨大なユーザー数だけでなく、中国人の日常生活にもはや“なくてはならない”ツールとして、中国全土隅々にまで広がっている。チャットからSNS、EC、決済に至る「スーパーアプリ」となった微信が、私域トラフィックの主戦場となって久しい......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3902

◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(8)
 ~アンケート調査から見える私域の受容度

 アンケート対象者の30.8%が私域トラフィックを支持。どちらでもないと回答した人は61.6%で、反感を感じている人はわずか7.6%にとどまった。コンテンツマーケティングは、広告・宣伝よりもユーザー側の情報リテラシーを緩和することができる。これが、コンテンツマーケティングをより重視する私域トラフィックの受容度が高い所以の一つだろう......

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◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(7)
 ~私域運営エコシステムが成熟 マーケからSaaS、MCNまで

 私域トラフィックがますます注目を集めるにつれ、その運営を支えるビジネス生態系(エコシステム)が成熟しつつある。微信などの運営プラットフォームのほか、マーケティングやSaaS(Software as a Service)サービスプロバイダー、MCN(マルチチャネルネットワーク)、運営代理、さらには物流、クラウドサービス領域のデータ分析企業など、多くの業界が係わっている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3900

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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3558.pdf

統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年4月号(vol. 83)発行

 会報誌2021年4月号(vol. 83)では、巻頭特集で中国の酒類市場を取り上げました。コロナで健康志向を強める中国人の消費行動や価値観の変化を反映して、飲酒文化や習慣も以前とはガラリと変わっているようです。

 酒類消費大国の中国。中国酒業協会が公表したデータによると、2020年の酒類市場の売上は1兆元を超えました。そのうち、中国を代表する蒸留酒の白酒(パイチュウ)が50%と、最大のシェアを占めています。

 近年中国全土で広がる、より良いモノやサービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンド。中国消費者の消費観も、ブランド重視から品質重視へとシフトする中、精神面の喜びや快楽を重視するようになっています。酒類の消費にもこうした傾向が反映され、以前のように浴びるように飲むのではなく、質の良い酒を楽しみながら飲む人が増えています。

 また同時に、酒類の消費市場でも若年化が進んでいます。1990年代生まれの「90後」世代の消費者が、すでに酒類消費の中堅層となり、市場も多様化。個性や新しさが求められている中、ミニボトルの白酒やカクテル類の人気が高まり、消費シーンも多様化が進んでいます。

 2020年に流行した新型コロナウイルスは、酒類業界にとっても大きな打撃となりました。贈答品や宴会などの需要が激減。従来型の販売チャネルでの販売もほぼ皆無となりました。多くの酒造メーカーが、販売チャネルの主軸をオンラインへと移行。消費者サイドでも、自宅での晩酌が新たなライフスタイルとして定着しました。

 2020年の酒類EC(電子商取引)の取引規模は、1,000億元の大台を突破。Eコマースは酒類市場においても重要な販売チャネルとなりつつあります。

 アフターコロナの時代に突入した中国で、若い消費者が存在感を増していく中、中国の酒類消費の市場トレンドはどのようになっていくのか。販売チャネルや消費シーンにはどのような変化が起きるのか・・・。今号では、中国の酒類市場の全体像から、白酒、ワイン、ビールの各業界の状況、ECやライブコマースなどオンライン化が進む販売チャネルなどを徹底調査。

 またネット通販や家飲みなどお酒の買い方の変化、存在感を増す若者と女性消費者、クラフトビールや低アルコール酒人気、多様化するお酒消費シーン、お酒を味わいはじめた若者、良質なお酒を適量嗜む風潮、一人飲みトレンドなど、消費者目線からも、中国のお酒事情を詳しく分析・洞察しています。

 次にトレンドウォッチとして取り上げたのが、中国で「内容営銷」と称されるコンテンツマーケティングについてです。

 SNS(ソーシャルメディア)やショート動画、ライブ動画などのプラットフォームが発展したことで、誰もがコンテンツの“制作者”となって情報を発信できるようになった中国。コンテンツ消費が激増している中、消費者との接点は増え続け、マーケティングの可能性も拡がり続けています。そのため企業の宣伝広告活動にとっても、多くの新しい機会が生まれています。

 その一方で、時間や場所が“断片化”されたマーケティング環境は、企業側にとって頭の痛い問題でもあるでしょう。消費者にアプローチする方法や接点が無限に増えてはいながら、同時にユーザーの時間や情報収集方法、消費習慣自体も多様化が進んでいるためです。

 消費者と真に心を通わせ、企業側の情報をいかに効率よく伝えるかは、従来のように大量のテレビ広告に頼るだけでは難しくなってきています。ソーシャルマーケティングとデジタルマーケティングが時代の趨勢となる中、ブランドの価値観や思想などを消費者に共鳴してもらうためには、良質なコンテンツを通して、各種情報や考えを伝える必要があるでしょう。

 近年の中国で、ますます多くの企業が重視している、微信(ウィーチャット)を中心とした「私域」(プライベート・ネットワーク網)。ここでもコンテンツマーケティングは欠かすことのできない重要課題の一つとなっています。

 ユニークで話題性豊富なコンテンツでユーザーを惹きつけ、インタラクティブ(双方向)での交流を継続しなければ、ユーザーをブランドの私域ネットワーク網に引き止めるだけでなく、リピート率や販売転換(コンバージョン)も難しくなります。

 15秒程度のショート動画(中国語で「短視頻」)は、すでに多くの企業から最も注目を集める人気メディアとなっています。KOL(キー・オピニオン・リーダー)やKOC(キー・オピニオン・コンシューマー)を中心に、中国で「種草」(ジョンツァオ)と呼ばれる、好みの商品を“推す”行為を促すコンテンツは、消費者に商品を知ってもらうための大切な手法になっています。

 コンテンツの価値や重要性がますます高まる中、多くの企業にとって、コンテンツマーケティングがマーケティング戦略の中心となりつつあります。そこで今号では、スマホ社会や経済が浸透する中国で、近年特に重要さが増す「内容営銷」について、コンテンツマーケティングを構成するブランド(企業)、プラットフォーム、コンテンツ制作者の3つの視点から、詳しく調査・分析しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年4月号(vol. 83)  もくじ
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【巻頭特集】中国酒類市場調査分析レポート
コロナで中国人の「飲酒」文化・生活が激変!
若者が消費の主流となる中国“お酒”市場のいま

【トレンドウォッチ】中国コンテンツマーケティング市場研究レポート
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中国「内容営銷」(コンテンツマーケティング)とは?

【マーケティングレポート】オンライン医療③
バックグラウンド生かし打ち出す強み

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