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【中国消費洞察メルマガ 第472号】~中国健康消費、高齢者だけでなく若者にも注目すべし!!~

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2021年6月2日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第472号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 会報誌5月号で、久々に中国のコンビニ事情を取り上げました。以前「月刊コンビニ」で連載していた際は、常に最新情報を追っかけていたのですが、最近はすっかりご無沙汰です。執筆どころか、そもそもコンビニを利用することも、盒馬(フーマー)などネットスーパーの普及でほぼ皆無に。コンビニは夏にアイスを買いに行くくらいと、冗談で言っているほどです。

 先日、隔離明けのクライアントと、隔離生活の話題になりました。意外と中華の弁当が美味しかったとか、思ったよりもお酒が進み、持ち込んだ1本があっという間に空っぽになったとか…。しかし一番困ったのが、冷蔵庫がなく、冷たい飲み物が飲めなかったことだと。

 そこで盒馬から袋入りの氷をアプリから注文。私が昨年10月に泊まった隔離ホテルでは、デリバリー商品は毎日18時のみしか対応していなかったのですが、そこでは、届いたらすぐに部屋まで運んでくれたらしく、おまけにフロントから「氷だから早く取って」と念押しの電話が入ったとか。

 しかし一番驚いたのが、氷とともに保冷剤が入っていたこと。一昔前でれば、「氷だからまあいっか!」とそのままになりそうなところ、氷という“商品”として、完全な状態で送り届けようとしてくれた盒馬の気配りに感動されたようです。私も近々アイスクリームの宅配に挑戦してみますかね。

 今週のコラムは、会報誌5月号で取り上げた中国の若者健康消費トレンドについてです。では、中国消費洞察メルマガ第472号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第472回)
   ◆中国の若者が引っ張る健康消費トレンドとは??
    ~中国健康消費、高齢者だけでなく若者にも注目すべし!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol.84)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第472回)
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【第472回】 中国の若者が引っ張る健康消費トレンドとは??
 ~中国健康消費、高齢者だけでなく若者にも注目すべし!!~

 会報誌5月号では、中国の若者の健康消費トレンドについて特集しました。新型コロナウイルスで一気に高まった中国人の健康志向ですが、実はそれ以前からすでにこの傾向は始まっていました。経済発展を経て、衣食住に関わる物質的な欲求は満たされ、次に向かったのがコト(体験)や精神といった“目に見えない”価値の追求。その最たるものが、自らや家族の健康でしょう。

 日本で健康消費というと、イメージ的には中高年やシニア層を思い浮かべるのではないでしょうか。元気に自立して過ごせる健康寿命をいかに伸ばすかが問われる中、健康食品にしろ、運動器具にしろ、シニア層向けの成分や効能をアピールする商品や広告が多いように思えます。

 実際に、中国での販売に取り組む日本の健康関連メーカーも、どちらかという高齢者向けの市場を志向しているようです。医療から介護まで、急ピッチで進む中国の高齢化社会を目の前に、市場は無限大に広がっているようにも思えます。

 しかし、実際にはどうなのでしょう?確かにこうした高齢者向けの健康市場は人口も多い分、巨大であることは否めません。しかし今のシニア層が、どれだけ自らの健康にお金を費やしている、もしくは費やす意欲があるかについては、若干疑問視してしまいます。

 よく中国の高齢者向けには、その子供世代をターゲットにすべきだといった議論もされます。が、実はそれよりもさらに下の若い世代にスポットライトを当てるべきかもしれません。今の若者のほうが、より健康に関する予備知識が豊富で、かつ今から対策を立てて、お金を意欲的に使っているように思えます。

 特に近年はSNSやショート動画など、美容や健康に関する情報が氾濫しており、テレビの時代ではマイナーだった細かい成分や効能などにも詳しくなっています。また日々の生活や運動なども、より目的意識を持って取り組んでいるようにも見えます。

 単なる外見からの「美」ではなく、内面・外面・心の面から醸し出す「健康美」を追求するようになった中国の若者。トレーニングジムで筋トレ動画を投稿する若い女性も急増する中、日本企業もこの若年層向けの健康市場開拓も視野に入れるべきではないのかという思いから、中国若者の健康消費の実態と動向について調査・分析しました。

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◆中国ソーシャルEC市場調査レポート (1)
 ~中国ECの“影の主役”として急成長

 ソーシャルECとはその名の通り、SNSなど社交の場から商品ページに誘導し、販売転換(コンバージョン)するシステムを備えたEコマースのことだ。中国の社交電商(ソーシャルEC)とは、チャットアプリの微信(ウィーチャット)、ミニブログの微博(ウェイボ)、動画投稿の抖音(ドウイン・TikTok)や快手(クアイショウ)といったSNSのツール上で、ユーザーのネットワークや彼らが発信するコンテンツを利用して、ブランドや商品の情報を拡散し、販売へと落とし込む手法だ......

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◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(17)
 ~ベビー・マタニティ用品販売「孩子王」 従業員をIP化、実店舗とのセット運用

 中国版D2Cである私域。この私域トラフィックの運営には、微信を中核としたビジネス生態系(エコシステム)が必要不可欠だが、必ずしも微信に頼らずとも成り立つ好例がある。それはベビー・マタニティ用品販売の「孩子王(Kidswant)」だ。孩子王は全国に300店を超えるリアル店舗を運営。2018年の売上は100億元を超えている。 現在、販売チャネル全体の総会員数は2,700万人を突破。有料の「黒金会員」だけでも50万人に達している......

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◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(16)
 ~中国西北料理チェーン店「西貝」 人物設定は「店長」に、企業微信をフル活用

 今回の新型コロナウイルス危機で大きな打撃を受けた中国西北料理レストランチェーンの「西貝蓧麺村」 も、企業微信を使った私域トラフィック戦略により、出前(フードデリバリー)やネットショップでの売上を8割もアップさせた成功例だ。西貝が私域トラフィック運営に正式に着手したのは2016年10月と早い。当初、運営に使用していた個人アカウントは17に過ぎず、アイコンは全て「店長」に設定されていた ......

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◆中国版D2C「私域」調査研究レポート(15)
 ~アロマオイル「阿芙精油(AFU)」 オンとオフライン融合のコミュニティ運営

 アロマオイルの中国ブランド「阿芙精油(AFU)」は、かつて天猫双11セールで、2年連続コスメ分野でトップに輝いた過去を誇るが、その後業績が落ち込んでいた。2019年に「私域トラフィック+ソーシャルEC」のニューモデルによる運営を開始。見事復活を遂げた。トラフィックの窓口として、動画投稿アプリの抖音(ドウイン・TikTok)や多くのKOL(キーオピニオンリーダー)と提携。商品情報の発信を積極化した......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年5月号(vol. 84)発行

 会報誌2021年5月号(vol. 84)では、巻頭特集で中国の健康消費トレンドを取り上げました。新型コロナウイルスの流行で、健康意識の高まりが以前にも増して加速した中国。これまでは、病気になってはじめて意識した健康でしたが、今や病気にならないためにどうすべきかといった予防的要素も強まっています。

 日々の生活から飲食、スポーツなど、健康的かつ若々しく日々を送るためにどうすべきかといった意識が芽生える中、これまで健康生活に対して受け身だった態度も、より積極的に追求していこうというムードへと変化しています。

 飲食面では、機能性食品の人気が高まる一方で、中国(漢方)医学に基づいた、中国で「養生」と称される健康改善や促進にも注目が集まっています。中高年だけでなく若者も、低カロリーや低脂肪を心掛けるなど、目的意識を持った食生活を通して、健康促進に努める風潮が広がりつつあります。

 日常生活においても、スマートウォッチをつけたり、仲間とランニングをしたり、トレーニングやヨガなどで健康でバランスの取れたライフスタイルを目指す若者が増加中。オンライン診療や処方など、新しい医療チャネルを普及し、利用者の数も上昇しています。また自身や家族の生活を保障するために、保険の購入などにも注目が集まっています。

 消費に関しては、特に若年層で、主要な消費チャネルとなったネット通販が、健康消費でも存在感を増しつつあります。ここ数年絶大な人気を誇るライブコマースが、専門知識や商品の特徴などを直接かつ視覚的に消費者に伝えることができるといった理由から、健康関連消費においても重要なチャネルと目されています。

 そこで今号では、アフターコロナ時代を迎えた中国で、若年消費者の健康意識や関連消費がどのように変化したか、そして今後どのようなトレンドが予想されるかについて考察しました。健康のためなら出費を厭(いと)わない人が6割を超える中国の若者の健康意識から、低カロリーからバランス重視へとシフトする若年層の食事観、さらには運動したいが実行が伴わない若年層のスポーツ・トレーニング観などを深堀りします。

 そして、保険の購入やライブコマースなど若年層の健康関連消費の実態から、若い“新健康消費者”を5つ類型に分けて健康消費や関連商品を分析。またニーズを捉えた新商品・ブランドが続々登場する中国健康消費のニュートレンドについて、ケーススタディを交えながら調査・レポートしています。

 次に業界分析として取り上げたのが、中国のコンビニ市場です。少々割高でも、より良いモノやサービスを求める「消費昇級」(消費アップグレード)トレンドを背景に、市場を急拡大してきた、中国で「便利店」と称されるコンビニエンスストア(以下、コンビニ)業界。百貨店やスーパーの低迷を尻目に、モールとともにコト(体験)や便利さを求める中国の消費者から支持を集めていました。

 しかしネットスーパーやフードデリバリーが普及するに伴い、特に都市部では以前のような勢いに陰りが見え始めていた矢先、新型コロナウイルスが追い打ちをかけました。美団(メイトゥアン)や餓了么(ウーラマ)、京東到家など宅配代行プラットフォームを利用してデリバリー業務を始めたコンビニ店も数多くありますが、それでもコロナ禍の外出制限は大きな打撃となりました。

 そうした中、確かに新型コロナの影響を受けながらも、2020年の中国コンビニチェーンの売上は、前年比6%成長し、店舗数は20万店近くにまで増加しました。成長のボトルネックに達した側面も垣間見える中国コンビニ業界。コロナによる来客数の減少や閉店の増加、単位面積当たりの売上減などマイナスの影響が続く中、小売業界の中では比較的高い成長を保ったようです。

 上海など大都市では、ネットスーパーがコンビニの市場パイを奪った感が拭えませんが、中国全土で見ると、まだ潜在的な成長余地は大きいのかもしれません。実際に、中国で「下沈」と称される、三線級以下の地方都市や農村地区での出店攻勢も盛んとなっており、地理的な拡大傾向も続いています。

 さらには店舗経営のデジタル化も進み、7割以上のコンビニチェーンが会員システムを導入するなど、オンライン業務の拡大に取り組んでいます。

 アフターコロナの時代となり、また「十四五」(第十四次五ヵ年計画)の初年度となる今年、中国政府が国内消費の喚起を積極的に推進する中、中国のコンビニ業界はどのような発展を遂げるのか?中国消費者の消費意識の変化が、コンビニ業界にどのような影響をもたらすのか?について、調査・分析しています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年5月号(vol. 84)  もくじ
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【巻頭特集】中国健康消費トレンド調査分析レポート
健康市場も若者を意識した戦略が必須に
存在感増す中国若者の健康消費トレンドを斬る

【業界研究】中国コンビニ業界調査レポート
ネットスーパーやフードデリバリーとの競争に直面
「下沈」市場開拓進む中国コンビニ市場のいまに迫る

【マーケティングレポート】オンライン医療 完
海外進出、次のBAT 5Gで更なる可能性も

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