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【中国消費洞察メルマガ 第479号】~微信の検索機能「捜一捜」の積極活用がマストに!!~

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2021年7月21日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第479号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 日本ではいよいよオリンピックですね。賛否両論あるとは思いますが、とにかく安全対策を徹底して、アスリートファーストのオリンピックになることを願っています。日本選手の活躍と安全を心より祈っています。

 昨年10月に上海に戻り、9ヶ月。これほど日本に長く戻らないと困ることの1つが服です。私はよくユニクロの服を購入するのですが、日中間の価格差もあり、コロナ前までは割安の日本で購入していました。しかしそうは言ってられません。そこで、先日、上海南京西路のユニクロ店に行ってきました。

 クールビズ用のポロシャツと下着を選び、レジに行くと、店員さんから「送りましょうか?」と。全部で4枚くらいだし、別にほかの荷物もないし「自分で持って帰ります」というと、「送料無料ですから」と。でもなぁ・・・といった表情をしていると「初回は割引クーポンもありますよ」と、グイグイ来ます。

 であれば、と思い、「じゃ、よろしくお願いします」とQRコードを読み取り、送付先の住所などを記入し、スマホ決済しました。「もう郵送の準備に入りました。今後はミニアプリからほしいときに買えますからね!」と言われ、なるほど、これがつまりリアル店舗から中国版D2Cの「私域」への誘導だったんだと悟りました。

 荷物は無事翌日に届き、たしかに今後は店舗にまでわざわざ出向く必要はなく便利だなと思いながら、一方で、別に自分で持って帰れる荷物をわざわざ宅配してもらうのって、社会資源の無駄遣いにならないのか?それとも経済に貢献していると捉えるべきか?と少し悩んでしまいました。

 今週のコラムは、微信の検索機能「捜一捜」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第479号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第479回)
   ◆これからは「ウィーチャットる」が主流に??
    ~微信の検索機能「捜一捜」の積極活用がマストに!!~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年6月号(vol.85)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第479回)
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【第479回】 これからは「ウィーチャットる」が主流に??
 ~微信の検索機能「捜一捜」の積極活用がマストに!!~

 会報誌6月号で特集した「私域」。消費者にダイレクトで販売するD2C(Direct to Consumer)の中国版ともいえますが、微信や微博(ウェイボー)、抖音(ドウイン・TikTok)に集まったフォロワーをいかに活性化し、販売(コンバージョン)へ結びつけるかが、これからの中国ビジネス成功のカギを握っているといっても過言ではないでしょう。

 これまでも何度かこのメルマガや会報誌で取り上げてきた私域。今回改めて取り上げた理由の1つが、微信の検索機能です。日本では若者を中心にグーグルではなくインスタグラムで検索する人が増えているとよく耳にします。実際に若者の8割がSNSで検索しているとか。特にカフェや旅先など、写真などでビジュアル的に調べたいときに、よく使われているようです。

 私自身は古い人間ですし、中国では長らくグーグルが使えないので、検索はもっぱらヤフー。ヤフーも今や中国では検索できなくなってしまったのですが、色々と駆使して使っており、正直インスタグラムやツイッター、フェイスブックなどでどのように検索するのか、見当がつきません。

 一方、中国での検索といえば、百度(バイドゥ)。グーグルに似たウェブサイトで、中国の検索市場をほぼ牛耳ってきました。それが、今や微信から猛追されているとのこと。微信の検索機能である「捜一捜」の月次アクティブユーザー数はすでに5億人を突破しており、百度の5.44億人に急接近しています。

 本来は主に公式アカウントやモーメンツ内の検索のために用いられていた捜一捜ですが、微信のエコシステム(ビジネス生態系)の広がりとともに、現在は動画、音楽、Q&A、サービスなどにも対象が拡大されています。普段使っている微信でそのまま検索できるのであれば、たしかにあえて百度に切り替える必要はないですもんね。

 この捜一捜の機能で注目すべきが、「品牌官方区」(ブランドオフィシャルコーナー)です。これは企業自らが、自身の検索結果の表示順などをカスタマイズできるようになっており、公式アカウントやミニアプリ、動画アカウント、最寄りの店舗など、検索結果からどのように誘導したいかを考えながら活用しなくてはなりません。

 他のSNSアプリ同様に「#」を使ったハッシュタグ検索や、文章や画像の長押しから出てくるメニュー一覧から「捜一捜」を選んで検索できるなど、利便性も高まっています。日本では「ググる」から「タグる」とも言われているようですが、中国では「ウィーチャットる」となる中、日本企業もこの対策が必要なのではと思う次第です。

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■新着コンテンツ一覧
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◆中国健康産業分析レポート(7)
 ~成長を続ける健康食品市場 Eコマースが主力チャネル

 新型コロナウイルスの爆発的流行は、人々に免疫力を高めることの重要性を再認識させた。その結果、健康食品の市場が急成長している。中国調査会社のiiMedia Research(艾媒諮詢)は、過去6年間、健康食品市場の規模は二桁の成長水準を保ち、2019年の市場規模は2,227億元に達したという......

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◆中国健康産業分析レポート(6)
 ~中国人のスポーツトレンド④ シェアと共感

 スポーツは新たな社交ツールとしての側面も併せ持っている。「国民運動健康トレンド報告」によると、7割の人が自身のスポーツの記録や成果を友人や家族にシェアしていると答えている。微信(ウィーチャット)のモーメンツで自身のデータや画像をシェアするだけでなく、スポーツに関する興味や体験をシェアすることで、仲間を得る人も少なくない......

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◆中国健康産業分析レポート(5)
 ~中国人のスポーツトレンド③ スマート機器の活用

 スポーツの際、スマート機器を活用する人も増えている。テクノロジーの力を借りることでトレーニングをより効果的に楽しく行うことができる。スマート機器と有効なコンテンツを併用すれば、データ測定やフィードバックが容易になり、より科学的なトレーニングが期待できる......

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◆中国健康産業分析レポート(4)
 ~中国人のスポーツトレンド② 仲間とのトレーニング

 「国民運動健康トレンド報告」によると、トレーニングを続けられない理由としては、「1人で孤独」、「コーチの指導や仲間の激励がない」などが多かった。そうした中、新型コロナウイルスの流行期に人気を博したトレーニングのライブ配信が、格好の解決策となった......

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◆中国健康産業分析レポート(3)
 ~中国人のスポーツトレンド① はっきりとした目的意識

 CBNData(第一財経商業数据中心)とトレーニングアプリ・Keepの共同調査レポート「国民運動健康トレンド報告」によると、中国人のスポーツの目的は、体を鍛えるためが最も多く、ダイエット、シェイプアップがこれに続く。ストレス解消や不調緩和、筋肉増強、社交娯楽なども比較的多い......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
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統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年6月号(vol. 85)発行

 会報誌2021年6月号(vol. 85)では、巻頭特集で「私域」を取り上げました。当会報誌でも昨年7&8月合併号で詳しくレポートしましたが、その第2弾ということで、その後の状況について最新のアップデート情報をキャッチアップしました。

 2020年の中国マーケティングトレンドのうち、特に注目を集めたのが、チャット・SNSアプリの微信(ウィーチャット)の「ミニアプリ(小程序)」と「ライブコマース」でしょう。前者はデイリーアクティブユーザー数が4億人を突破。商品取引のGMV(流通取引総額)は前年比で115%増と成長しました。後者は改めてここで説明する必要がないほど、メディア等でも盛況ぶりが報道され、ご存知の方々も多いでしょう。

 この2大トレンドとともに、中国でビジネスを展開する企業の間で、ますます注目度が高まっているのが、中国版D2C(Direct to Consumer)ともいえる「私域」(プライベート・ネットワーク網)です。私域の強みは、いつでもユーザー(フォロワー)を活性化できる点のほか、より能動的かつ精細なマーケティングが可能な点でしょう。

 今や中国でビジネスを展開する企業にとっては、絶対に軽視できない重要なマーケティング領域となった私域。テンセント(騰訊)の統計によると、中国では、微信のエコシステム(ビジネス生態系)や自社運営の公式アプリなど、私域への入口の浸透率が96%に到達。2020年には、消費者の79%が私域で何らかの消費を行ったと伝えています。

 また米ボストンコンサルティンググループとテンセント系調査会社の騰訊営銷洞察(テンセントマーケティングインサイト)が発表した「2021中国私域マーケティング白書」によると、消費者の96%が私域で何らかの商品情報を取得しているようです。私域には商品に関する情報が充実しており、消費者は効率的にほしい情報が取得できます。なかでも微信(ウィーチャット)が最もよく利用されている私域チャネルで、そのシェアは60%を超えています。

 新型コロナウイルスの流行は、オンラインとオフラインの融合を加速させ、私域の価値をさらに増大させた転換点となりました。実際に私域マーケティングを通して、大きな営業成績を実現した企業も少なくありません。

 そこで今号では、現時点における中国の私域の発展状況に再度スポットライトを当て、微信を使った私域トラフィックの活用や、いかに消費者にアクセスするかについて詳しく解説しています。消費者が私域を好んで選ぶ理由から、私域の構造、微信のエコシステムを構成する企業微信やモーメンツ、公式アカウント、ミニアプリ、動画アカウント、捜一捜(検索)などの機能を解説。

 また私域アクティブユーザー層のニーズ、私域ユーザーの典型的な特徴を私域での消費行動分析から5タイプに分類した分析、品目別に適した私域運営モデル4種、そして最後に、私域マーケティング運営の実際の成功事例を4社紹介しています。

 次にトレンドウォッチとして、「他経済」を取り上げました。中国で「他経済」と称されるメンズエコノミー。中国語で彼という意味の「他」。中国では同じ発音の「tā」ながら、彼女(女性)はおんなへんで「她」となります。あえて男性の「他」を強調した他経済(市場)が急成長する中、消費市場における新たな“ブルーオーシャン”として、ますます多くの企業が注目しはじめています。

 消費についての議論や分析は、女性がメインになるのが一般的でしょう。アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏も、2015年にアリババ集団が主催した女性起業家大会で「女性が消費の主力だ。女性を取り込めば、消費を取り込んだも同然だ」と発言するなど、消費のターゲットは常に女性が中心でした。

 しかし最近は、この定説に大きな変化が起きています。中国でも男性の消費意識が覚醒し、メンズ向けの消費が大きく増加。消費市場において無視することのできない存在となりつつあるのです。

 2020年に、9兆7,590億元を突破した中国の実物商品ネット小売総額。その大きな割合を占める男性消費が注目されています。

 本部をニューヨークに置く広告業界団体IAB(Interactive Advertising Bureau)中国支部の統計によると、中国の男性ネット消費者の割合はすでに女性を超え、PCネット消費者の男女比は57%と43%で、モバイルデバイスでも53%と47%だったようです。

 またボストンコンサルティングの統計によると、中国の男性消費者の消費は、品目及び金額の両方で増加傾向にあるとのこと。オンラインでも、男性の年平均消費額は2017年に女性を上回り、10,025元に達しています(女性は9,920元)。

 中国調査会社QuestMobile(クエストモバイル)が公表したレポート「2021男性消費洞察報告」によると、2021年4月時点で、中国のモバイルデバイス男性アクティブユーザー数は6.13億人。月間ネット消費額が1,000元を超える男性消費者の割合は55%で、1.22億人に達したともレポートしています。

 このように、つい数年前までは “ニッチ”として過小評価されていたメンズ向け市場ですが、今やメイン市場として各社も着目しはじめた「他経済」。今号では中国男性の消費力から、見た目(顔面偏差値)に目覚めた彼らのニーズや動向、「他経済」が発展した要因や特徴など、多くの統計データを交えながら解説しています。

 また新たな消費層として急浮上する1995~99年生まれの「95後」世代の若い男性にスポットライトを当て、彼らの特徴や消費行動を分析。さらには中国で「男顔経済」と称されるメンズビューティー市場の実態や、ジェンダーレス化する中国消費にも触れています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年6月号(vol. 85)  もくじ
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【巻頭特集】中国「私域」マーケティング調査分析レポート
微信の検索ユーザー5億人突破で、百度を猛追
中国版D2C「私域」マーケティング最新事情

【トレンドウォッチ】中国「他経済」(メンズ市場)調査分析レポート
男性もコスメやスキンケアが“当たり前”に?
“ニッチ”から脱却か!?中国メンズ市場が熱い!!

【マーケティングレポート】新ブルーカラー①
アプリ発の新興職業層 職場なし、上司なし

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