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【中国消費洞察メルマガ 第480号】~微信の動画アカウント「視頻号」がブルーオーシャンに??~

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2021年7月28日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第480号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先週末に、上海に台風6号が直撃しました。東シナ海から直で上陸した台風は、上海にもうすぐ17年になりますが、記憶にありません。これまでは台湾や浙江省などを経由して来ていたので、ほぼ勢力を失い、熱帯低気圧になっていたのですが…。これも温暖化の影響でしょうか。

 週末を控え、おそらく外出どころか、外売(フードデリバリー)やネットスーパーを頼むのも無理になるだろうと思い、金曜日に買いだめしました。カップラーメンから肉・野菜・果物などの生鮮品、そしてミネラルウォーターも。週末の2~3日は注文しなくてもいいようにという思いからです。

 ネットスーパーの盒馬(フーマー)の配達員が到着し、ドアを開けると、ものすごく大きな買い物袋とミネラルウォーターを抱えて立っています。その瞬間、申し訳ないと思い、「重かったでしょう。ごめんなさい」と謝ると、ニコッと微笑み「今度からは数回に分けて注文すればいいよ。何度でもお届けしますから」と優しく答えてくれました。

 最近は、マンション区(小区)内へのバイク乗り入れも禁止されており、入り口の門から歩いて運んでくれたにもかかわらず、嫌な顔ひとつせずに応対してくれた彼。自分の身勝手さを反省するとともに、アプリからすぐに最高額10元の「打賞」(応援や感謝の意味を込めた投げ銭)をし、せめてもの罪滅ぼしとしました。

 今週のコラムは、微信の動画アカウント「視頻号」についてです。では、中国消費洞察メルマガ第480号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第480回)
   ◆ショート動画の抖音(TikTok)に刺客登場??
    ~微信の動画アカウント「視頻号」がブルーオーシャンに??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年6月号(vol.85)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第480回)
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【第480回】 ショート動画の抖音(TikTok)に刺客登場??
 ~微信の動画アカウント「視頻号」がブルーオーシャンに??~

 中国での顧客接点の媒体として、企業がますます重視するようになっているショート動画とライブ動画。ある調査では、広告主企業の半数以上が、今後1年間に予算を増やす広告媒体として、この2つの新しいオンラインメディアを挙げています。今や中国での広告市場の約8割がネット系と言われており、テレビや屋外広告など従来型の凋落が際立っています。

 ショート・ライブ動画の筆頭格は、言わずとしれた中国版TikTokの抖音(ドウイン)と、地方都市や農村部に強い快手(クアイショウ)でしょう。デイリーアクティブユーザー数も、抖音6億人超、快手2.6億人超と圧倒的な勢力を誇っています。

 私ももちろんこの2つのアプリはインストール済みです。たまに暇つぶしに見ますが、本当にあっという間に30分や1時間が過ぎていることもあり、この中毒性は恐ろしくもあります。しかし一方で、これらアプリは、私が好んで閲覧した履歴を参考にしたAI(人工知能)が、関連動画を次々とオススメしてくれるため、ほぼ同じようなジャンルで固まってしまいます。

 最近ネットニュースでもそうなのですが、このAIによるオススメは便利ではあるのですが、もっと異なるジャンルのコンテンツにも触れたいと思うときには、邪魔になります。それでも勢いが衰えることなく影響力を拡大している抖音と快手ですが、ここに脅威となりうる刺客が登場しました。

 それは微信(ウィーチャット)です。2020年1月に動画アカウント「視頻号」の運営をスタート。すでにお使いの微信アプリからモーメンツ(朋友圏)の下にあるのをご存じの方も多いでしょう。微信の動画アカウントの最大の特徴は、登録されている友達が「いいね!」した動画もオススメされること。「類は友を呼ぶ」じゃないですが、気になるジャンルが類似するのも事実です。また友達がどんな動画を見ているかを“垣間見れる”のも、好奇心をそそります。

 公式アカウントやミニアプリ(小程序)などにも接続でき、微信の「私域」化に誘導することも可能です。デイリーアクティブユーザー数は、まだ2億人超で、抖音と比べたら “これから”の状態ですが、一方で、他社に先んじてこれを活用することで、“ブルーオーシャン”になりうるかもしれません。

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

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■新着コンテンツ一覧
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※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティング会員」のログインIDとパスワードが必要です。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

◆中国健康産業分析レポート(12)
 ~長期服用で身体機能を維持 鍵は消化器、免疫力、心血管

 天猫国際によると、身体機能維持目的の健康食品は、女性消費者が全体の7割以上を占め、「90後」、「95後」世代の若年消費者の消費も増えているもよう。地方都市でも健康に留意する人が増加。その伸びは一線・二線級都市を大きく上回っている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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◆中国健康産業分析レポート(11)
 ~「養生」意識向上 伝統的な滋養食品のニーズ増

 中国で古くから身体の状態を整え、健康を増進すること、病気の自然治癒を促すことなどを指す「養生」意識の高まりに伴い、伝統的な滋養食品の消費が増えている。天猫国際の2018年の関連製品の売上は前年比で95%増。2019年も前年比50%超の成長を記録している......

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◆中国健康産業分析レポート(10)
 ~トレーニングもサプリが補助 スポーツサプリが急成長

 トレーニング人気が高まり続ける中、スポーツサプリの消費も増えている。2019年、天猫国際のスポーツサプリの消費規模は12億元に達し、リピート客は前年比で50%増加した。新規消費者も40%近く増えている。 スポーツサプリは、その機能により骨格サポート、運動後の回復サポート、栄養機能向上の3つに分類できる......

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◆中国健康産業分析レポート(9)
 ~Z世代もアンチエイジング 日本製コラーゲン製品が人気

 機能面で消費者が最も重視するのはホワイトニング、アンチエイジング、補水効果だ。天猫国際の2019年の美白サプリの売上は前年比で65%増、アンチエイジング製品は90%増を記録。アンチエイジングはどの年齢層の中国人女性にとっても大きなテーマといえ、特に若年女性はアンチエイジングを重視する傾向が見られる......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
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◆中国健康産業分析レポート(8)
 ~Z世代の消費潜在力に注目 マイナーブランドも人気に

 天猫国際の販売データによると、女性が特に好むのは、美容サプリとダイエット食品。なかでも「90後(1990〜94年生まれ)」と「95後」世代の若年消費者層の伸びが大きく、地方都市の消費者数も増え続けている......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=3969

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■新着統計データ一覧
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※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3558.pdf

統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年6月号(vol. 85)発行

 会報誌2021年6月号(vol. 85)では、巻頭特集で「私域」を取り上げました。当会報誌でも昨年7&8月合併号で詳しくレポートしましたが、その第2弾ということで、その後の状況について最新のアップデート情報をキャッチアップしました。

 2020年の中国マーケティングトレンドのうち、特に注目を集めたのが、チャット・SNSアプリの微信(ウィーチャット)の「ミニアプリ(小程序)」と「ライブコマース」でしょう。前者はデイリーアクティブユーザー数が4億人を突破。商品取引のGMV(流通取引総額)は前年比で115%増と成長しました。後者は改めてここで説明する必要がないほど、メディア等でも盛況ぶりが報道され、ご存知の方々も多いでしょう。

 この2大トレンドとともに、中国でビジネスを展開する企業の間で、ますます注目度が高まっているのが、中国版D2C(Direct to Consumer)ともいえる「私域」(プライベート・ネットワーク網)です。私域の強みは、いつでもユーザー(フォロワー)を活性化できる点のほか、より能動的かつ精細なマーケティングが可能な点でしょう。

 今や中国でビジネスを展開する企業にとっては、絶対に軽視できない重要なマーケティング領域となった私域。テンセント(騰訊)の統計によると、中国では、微信のエコシステム(ビジネス生態系)や自社運営の公式アプリなど、私域への入口の浸透率が96%に到達。2020年には、消費者の79%が私域で何らかの消費を行ったと伝えています。

 また米ボストンコンサルティンググループとテンセント系調査会社の騰訊営銷洞察(テンセントマーケティングインサイト)が発表した「2021中国私域マーケティング白書」によると、消費者の96%が私域で何らかの商品情報を取得しているようです。私域には商品に関する情報が充実しており、消費者は効率的にほしい情報が取得できます。なかでも微信(ウィーチャット)が最もよく利用されている私域チャネルで、そのシェアは60%を超えています。

 新型コロナウイルスの流行は、オンラインとオフラインの融合を加速させ、私域の価値をさらに増大させた転換点となりました。実際に私域マーケティングを通して、大きな営業成績を実現した企業も少なくありません。

 そこで今号では、現時点における中国の私域の発展状況に再度スポットライトを当て、微信を使った私域トラフィックの活用や、いかに消費者にアクセスするかについて詳しく解説しています。消費者が私域を好んで選ぶ理由から、私域の構造、微信のエコシステムを構成する企業微信やモーメンツ、公式アカウント、ミニアプリ、動画アカウント、捜一捜(検索)などの機能を解説。

 また私域アクティブユーザー層のニーズ、私域ユーザーの典型的な特徴を私域での消費行動分析から5タイプに分類した分析、品目別に適した私域運営モデル4種、そして最後に、私域マーケティング運営の実際の成功事例を4社紹介しています。

 次にトレンドウォッチとして、「他経済」を取り上げました。中国で「他経済」と称されるメンズエコノミー。中国語で彼という意味の「他」。中国では同じ発音の「tā」ながら、彼女(女性)はおんなへんで「她」となります。あえて男性の「他」を強調した他経済(市場)が急成長する中、消費市場における新たな“ブルーオーシャン”として、ますます多くの企業が注目しはじめています。

 消費についての議論や分析は、女性がメインになるのが一般的でしょう。アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏も、2015年にアリババ集団が主催した女性起業家大会で「女性が消費の主力だ。女性を取り込めば、消費を取り込んだも同然だ」と発言するなど、消費のターゲットは常に女性が中心でした。

 しかし最近は、この定説に大きな変化が起きています。中国でも男性の消費意識が覚醒し、メンズ向けの消費が大きく増加。消費市場において無視することのできない存在となりつつあるのです。

 2020年に、9兆7,590億元を突破した中国の実物商品ネット小売総額。その大きな割合を占める男性消費が注目されています。

 本部をニューヨークに置く広告業界団体IAB(Interactive Advertising Bureau)中国支部の統計によると、中国の男性ネット消費者の割合はすでに女性を超え、PCネット消費者の男女比は57%と43%で、モバイルデバイスでも53%と47%だったようです。

 またボストンコンサルティングの統計によると、中国の男性消費者の消費は、品目及び金額の両方で増加傾向にあるとのこと。オンラインでも、男性の年平均消費額は2017年に女性を上回り、10,025元に達しています(女性は9,920元)。

 中国調査会社QuestMobile(クエストモバイル)が公表したレポート「2021男性消費洞察報告」によると、2021年4月時点で、中国のモバイルデバイス男性アクティブユーザー数は6.13億人。月間ネット消費額が1,000元を超える男性消費者の割合は55%で、1.22億人に達したともレポートしています。

 このように、つい数年前までは “ニッチ”として過小評価されていたメンズ向け市場ですが、今やメイン市場として各社も着目しはじめた「他経済」。今号では中国男性の消費力から、見た目(顔面偏差値)に目覚めた彼らのニーズや動向、「他経済」が発展した要因や特徴など、多くの統計データを交えながら解説しています。

 また新たな消費層として急浮上する1995~99年生まれの「95後」世代の若い男性にスポットライトを当て、彼らの特徴や消費行動を分析。さらには中国で「男顔経済」と称されるメンズビューティー市場の実態や、ジェンダーレス化する中国消費にも触れています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年6月号(vol. 85)  もくじ
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【巻頭特集】中国「私域」マーケティング調査分析レポート
微信の検索ユーザー5億人突破で、百度を猛追
中国版D2C「私域」マーケティング最新事情

【トレンドウォッチ】中国「他経済」(メンズ市場)調査分析レポート
男性もコスメやスキンケアが“当たり前”に?
“ニッチ”から脱却か!?中国メンズ市場が熱い!!

【マーケティングレポート】新ブルーカラー①
アプリ発の新興職業層 職場なし、上司なし

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