中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!

【中国消費洞察メルマガ 第481号】~中国で密かに日本酒ブーム到来か??~

中国ビジネスをマーケティング視点から再構築しよう!
「キャスト中国ビジネス」中国マーケティング&データ会員コース
http://www.cast-marketing.com/

================================
2021年8月4日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第481号】
================================

 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 東京オリンピックもいよいよ佳境を迎えようとしていますね。メダルラッシュで、金メダルも現時点で過去最高の19個。1年延期で、なおかつコロナ禍で無観客という前代未聞の状況下ながら、結果を残した選手、また残念ながら思い描いたプレーができなかった選手、どちらにも感動の拍手を送りたいと思います。

 上海の自宅には、日本のテレビ放送が見られる契約をしておらず、また現地のケーブルテレビも映らない状態。頼みの綱はユーチューブ!ですが、そちらも放映著作権の問題で、全く出てきません。今回のオリンピックはネットで結果のみを見るだけかと思っていたのですが、ありました。スマホアプリが!!

 「咪咕視頻」という動画再生アプリで、CCTV(中国中央電視台)が中継する、オリンピック全競技の試合をライブ配信しています。中国チームとは関係のない、サッカーや野球、スケートボードなども放映。録画も配信しており、日本選手のメダル獲得シーンをすべてアップデートできました。

 ただ一点、問題が…。解説はもちろん中国語で、特に体操やフェンシング、スケートボードなど、普段見慣れない競技は、細かいルールやどの技で得点を稼いでいるのかがさっぱり。演技の後のガッツポーズで勝ったことがわかるという状況でしたが、それでも大いに盛り上がりました。

 今週のコラムは、中国で密かなブーム(?)の日本酒についてです。では、中国消費洞察メルマガ第481号をお送りいたします。

────────────────────────────────
■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
────────────────────────────────
上海を中心に現地から中国消費&マーケティング情報を随時アップデート。
2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

================================

【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第481回)
   ◆白酒の代わりに日本酒が好まれる??
    ~中国で密かに日本酒ブーム到来か??~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年6月号(vol.85)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第481回)
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

【第481回】 白酒の代わりに日本酒が好まれる??
 ~中国で密かに日本酒ブーム到来か??~

 会報誌4月号で特集した中国の“お酒”市場。このテーマを取り上げた理由として、コロナ禍を経て、家飲み文化が広まったのか。また10年ごろ前には、よく夜の会食のレストランで漂っていた白酒の香りが、近年はほとんど消え去ったにもかかわらず、白酒メーカーの売上と利益が成長を続けているのはどうして?といった疑問からでした。

 実はもう一つ、気になる事象がありました。それは日本酒についてです。最近、色んな場面で、日本酒の人気が高まっているといった噂(?)をよく耳にするようになりました。中国で圧倒的な人気を誇る「獺祭」ですが、それ以外にも「十四代」や「黒龍」などの知名度も徐々に高まっているようです。

 実際に中国での日本酒人気はどうなのか?残念ながら、ネット上ではほぼ皆無と言っていいほど、何ら価値ある情報は得られませんでした。日本から中国への輸出についても、日本のサイトからデータ等が出ている程度で、中国ではさっぱり。日本側での情報をまとめるのは面白くない。泣く泣く、日本酒の情報は特集から割愛しました。

 一方で、周りからは日本酒を好む人が増えているという話を頻繁に聞きます。富裕層の間では、これまで白酒を飲んでいたが、やはり高アルコールは身体によくない。これに対して、日本酒は香りや味わいもよく、かつ低アルコール。ラベルや瓶など多種多様で、デザインも洗練されており、高級感もある。増値税や関税だけでなく、消費税(ぜいたく税)もかかる日本酒は、日本の売価の2~3倍はざらで、逆にこの高価格が高級酒の位置づけにもなっているようです。

 国有企業系の食品貿易会社の方も、日本酒の将来性を高く評価。まず東日本大震災後の輸入規制の問題にもそれほど大きな影響がない(日本全国に酒蔵があるという意味で)。また賞味期限も比較的長い。さらに、これまでオーストラリアワインを仕入れていたワイン流通業者が、次のターゲットとして日本酒に期待しているとも言っていました。

 日中韓と東南アジア諸国連合など16カ国による「東アジア地域包括的経済連携」(RCEP)の関税交渉で、中国への日本酒の関税が段階的(21年目)に撤廃されることが合意されました。今後ますます市場拡大が見込める中国の日本酒市場の動向にも、要注目です。

バックナンバー一覧はこちら >> http://www.cast-marketing.com/okamekosuke/

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■新着コンテンツ一覧
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記コンテンツの全文を閲覧するには「中国マーケティング会員」のログインIDとパスワードが必要です。「フル/法令/Q&A会員」のログインIDとパスワードではログインできません。(お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/)

◆私域運営の要「ミニアプリ」調査レポート(2)
 ~第三者サービスベンダー 多くがSaaSモデル採用

 ミニアプリの第三者サービスベンダーは、ミニアプリのエコシステム(ビジネス生態系)の下、技術開発やドメイン登録、運営代行などのトータルサービスを提供している。オンライン業務のノウハウを持たない企業でも、彼らに委託することで、低コストかつスピーディにミニアプリの運営を始められる......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=4043

◆私域運営の要「ミニアプリ」調査レポート(1)
 ~SaaS専業ベンダー活用がカギに 急成長するミニアプリ(小程序)市場

 2017年にチャット・SNSアプリの微信(ウィーチャット)が、世界初のミニアプリである「小程序(ミニアプリ)」の運営を開始した。 ミニアプリは、いわゆる一般的なアプリとは異なり、別途ダウンロードが不要。誰でも簡単かつスムーズに使えるのが最大の特徴といえる。

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=4042

◆中国健康産業分析レポート(15)
 ~コロナでさらに高まる健康需要 中高年から若年層へ広がる

 健康需要は中高年主体から若年層へと広がりを見せている。若年層は仕事や生活に強いストレスを感じており、仕事と休暇のアンバランスから健康不安を抱えている人も少なくない。世代を跨いだ健康ブームは、健康関連市場をさらに拡大させるだろう......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=4041

◆中国健康産業分析レポート(14)
 ~健康食品は機能を最重視 国潮ブームで漢方薬材が人気

 以前は海外ブランドが品質やサービスの面で高い支持を得ていたが、ここ数年は中国製の製品やブランドを好む「国潮(愛国消費)」ブームの影響もあり、中国ブランドの人気が上昇。中国(漢方)医学、医食同源などの考えが見直され、漢方薬を主原料にした中国製品を選ぶ人が増えつつある......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=4040

◆中国健康産業分析レポート(13)
 ~新型コロナウイルスが 医療器械や健康食品の成長を後押し

 新型コロナウイルスの流行は、国民のウイルス予防や健康に対する意識を大きく向上させた。2020年2月には天猫国際で、医療器械や健康食品関連の閲覧回数は前期比40%増の伸びを記録。なかでもOTC薬品・医療器械の閲覧回数の伸びは目覚ましく、健康食品、栄養補助食品、伝統的な滋養食品などがこれに続いた......

(全文はこちら) ※『中国マーケティング・EC会員』IDにてログインの上ご覧ください。
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=Detail&MRid=4039

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■新着統計データ一覧
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

※下記の統計データを閲覧するには「中国マーケティングEC会員」のログインIDとパスワードが必要ですが、現在は「無料」で公開しています。

◆オンライン教育のユーザー規模及び利用者の割合(2020年6月時点)

 CNNIC(中国互聯網絡信息中心)が公表した第46回インターネット発展報告によると、2020年6月時点における、中国のオンライン教育ユーザー数は3.81億人......

(詳細はこちら)
http://www.cast-marketing.com/_file/MarketingReport/PDF_File_3558.pdf

統計データ一覧はこちら >> 
http://www.cast-marketing.com/index.php?Mod=Marketing&Cmd=DataList&Action=NewAll&Class2=29

■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
■お知らせ
■■■■■■■■□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

◆会報誌「中国消費洞察」2021年6月号(vol. 85)発行

 会報誌2021年6月号(vol. 85)では、巻頭特集で「私域」を取り上げました。当会報誌でも昨年7&8月合併号で詳しくレポートしましたが、その第2弾ということで、その後の状況について最新のアップデート情報をキャッチアップしました。

 2020年の中国マーケティングトレンドのうち、特に注目を集めたのが、チャット・SNSアプリの微信(ウィーチャット)の「ミニアプリ(小程序)」と「ライブコマース」でしょう。前者はデイリーアクティブユーザー数が4億人を突破。商品取引のGMV(流通取引総額)は前年比で115%増と成長しました。後者は改めてここで説明する必要がないほど、メディア等でも盛況ぶりが報道され、ご存知の方々も多いでしょう。

 この2大トレンドとともに、中国でビジネスを展開する企業の間で、ますます注目度が高まっているのが、中国版D2C(Direct to Consumer)ともいえる「私域」(プライベート・ネットワーク網)です。私域の強みは、いつでもユーザー(フォロワー)を活性化できる点のほか、より能動的かつ精細なマーケティングが可能な点でしょう。

 今や中国でビジネスを展開する企業にとっては、絶対に軽視できない重要なマーケティング領域となった私域。テンセント(騰訊)の統計によると、中国では、微信のエコシステム(ビジネス生態系)や自社運営の公式アプリなど、私域への入口の浸透率が96%に到達。2020年には、消費者の79%が私域で何らかの消費を行ったと伝えています。

 また米ボストンコンサルティンググループとテンセント系調査会社の騰訊営銷洞察(テンセントマーケティングインサイト)が発表した「2021中国私域マーケティング白書」によると、消費者の96%が私域で何らかの商品情報を取得しているようです。私域には商品に関する情報が充実しており、消費者は効率的にほしい情報が取得できます。なかでも微信(ウィーチャット)が最もよく利用されている私域チャネルで、そのシェアは60%を超えています。

 新型コロナウイルスの流行は、オンラインとオフラインの融合を加速させ、私域の価値をさらに増大させた転換点となりました。実際に私域マーケティングを通して、大きな営業成績を実現した企業も少なくありません。

 そこで今号では、現時点における中国の私域の発展状況に再度スポットライトを当て、微信を使った私域トラフィックの活用や、いかに消費者にアクセスするかについて詳しく解説しています。消費者が私域を好んで選ぶ理由から、私域の構造、微信のエコシステムを構成する企業微信やモーメンツ、公式アカウント、ミニアプリ、動画アカウント、捜一捜(検索)などの機能を解説。

 また私域アクティブユーザー層のニーズ、私域ユーザーの典型的な特徴を私域での消費行動分析から5タイプに分類した分析、品目別に適した私域運営モデル4種、そして最後に、私域マーケティング運営の実際の成功事例を4社紹介しています。

 次にトレンドウォッチとして、「他経済」を取り上げました。中国で「他経済」と称されるメンズエコノミー。中国語で彼という意味の「他」。中国では同じ発音の「tā」ながら、彼女(女性)はおんなへんで「她」となります。あえて男性の「他」を強調した他経済(市場)が急成長する中、消費市場における新たな“ブルーオーシャン”として、ますます多くの企業が注目しはじめています。

 消費についての議論や分析は、女性がメインになるのが一般的でしょう。アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)氏も、2015年にアリババ集団が主催した女性起業家大会で「女性が消費の主力だ。女性を取り込めば、消費を取り込んだも同然だ」と発言するなど、消費のターゲットは常に女性が中心でした。

 しかし最近は、この定説に大きな変化が起きています。中国でも男性の消費意識が覚醒し、メンズ向けの消費が大きく増加。消費市場において無視することのできない存在となりつつあるのです。

 2020年に、9兆7,590億元を突破した中国の実物商品ネット小売総額。その大きな割合を占める男性消費が注目されています。

 本部をニューヨークに置く広告業界団体IAB(Interactive Advertising Bureau)中国支部の統計によると、中国の男性ネット消費者の割合はすでに女性を超え、PCネット消費者の男女比は57%と43%で、モバイルデバイスでも53%と47%だったようです。

 またボストンコンサルティングの統計によると、中国の男性消費者の消費は、品目及び金額の両方で増加傾向にあるとのこと。オンラインでも、男性の年平均消費額は2017年に女性を上回り、10,025元に達しています(女性は9,920元)。

 中国調査会社QuestMobile(クエストモバイル)が公表したレポート「2021男性消費洞察報告」によると、2021年4月時点で、中国のモバイルデバイス男性アクティブユーザー数は6.13億人。月間ネット消費額が1,000元を超える男性消費者の割合は55%で、1.22億人に達したともレポートしています。

 このように、つい数年前までは “ニッチ”として過小評価されていたメンズ向け市場ですが、今やメイン市場として各社も着目しはじめた「他経済」。今号では中国男性の消費力から、見た目(顔面偏差値)に目覚めた彼らのニーズや動向、「他経済」が発展した要因や特徴など、多くの統計データを交えながら解説しています。

 また新たな消費層として急浮上する1995~99年生まれの「95後」世代の若い男性にスポットライトを当て、彼らの特徴や消費行動を分析。さらには中国で「男顔経済」と称されるメンズビューティー市場の実態や、ジェンダーレス化する中国消費にも触れています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

================
会報誌『中国消費洞察』 
2021年6月号(vol. 85)  もくじ
================

【巻頭特集】中国「私域」マーケティング調査分析レポート
微信の検索ユーザー5億人突破で、百度を猛追
中国版D2C「私域」マーケティング最新事情

【トレンドウォッチ】中国「他経済」(メンズ市場)調査分析レポート
男性もコスメやスキンケアが“当たり前”に?
“ニッチ”から脱却か!?中国メンズ市場が熱い!!

【マーケティングレポート】新ブルーカラー①
アプリ発の新興職業層 職場なし、上司なし

※詳細はこちら:http://www.cast-marketing.com/newsletter/

────────────────────────────────
【中国マーケティング会員コース クイックリンク】
────────────────────────────────
■ サービス詳細 >> http://www.cast-marketing.com/service/
■ お試しID発行 >> http://www.cast-marketing.com/trial/
■ お問い合わせ >> http://www.cast-marketing.com/inquiry/
■ メルマガバックナンバー >> http://www.cast-marketing.com/e-zine/
■ 会報誌バックナンバー >> http://www.cast-marketing.com/newsletter/

pageTop