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【中国消費洞察メルマガ 第503号】~2021年に中国で話題となったネット流行語は?~

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2022年1月19日 毎週水曜日配信・無料
【中国消費洞察メルマガ 第503号】
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 こんにちは。キャストグローバルの大亀です。

 先週は北京への出張でした。オリンピックを間近に控え、かつ天津でオミクロン株が見つかり、北京との行き来に不安で一杯でしたが、何とか無事に仕事を終え、上海に戻ってきました。

 北京に入るためには、48時間以内のPCR検査の陰性証明と、北京の健康コードが緑色であることが必須条件となっています。渡航前日にアリペイ(支付宝)から、自宅から一番近い検査所を選び、オンラインで予約、検査料は40元でした。

 空港のカウンターで北京の健康コードを提示しようにも、外国人のためか、QRコードからアクセスできません。困っていると係の人が来て、微信ミニアプリで「Health Kit」と検索し、英語版の「北京健康宝」からパスポートの写真などを登録し、無事緑色のコードが提示されました。

 北京ではオリンピック前で厳重体制になっているのかと思いきや、ホテルからオフィスビル、スタバ、さらにはタクシーまで健康コードの提示を求められましたが、それ以外は至って普通でした。とにかく無事にオリンピックが開催されることを心より祈っています。

 今週のコラムは、2021年に中国で話題となったネット流行語についてです。では、中国消費洞察メルマガ第503号をお送りいたします。

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■大亀浩介の中国消費洞察ブログ >> http://okamekosuke.jugem.jp
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2011年末からの週刊メルマガも収録。中国市場攻略にぜひお役立て下さい。

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【目次】
 1. コラム「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第503回)
   ◆社会や若者の価値観、トレンドを反映!
    ~2021年に中国で話題となったネット流行語は?~

 2. 新着コンテンツ一覧

 3. 新着統計データ一覧

 4. お知らせ
     会報誌「中国消費洞察」2021年12月号(vol. 90)発行
     (詳細)http://www.cast-marketing.com/newsletter/

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■コラム 「大亀浩介の中国Bizコンサルタントの眼」(第503回)
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【第503回】 社会や若者の価値観、トレンドを反映!
 ~2021年に中国で話題となったネット流行語は?~

 会報誌「中国消費洞察」12月号で発表した2021年の中国消費トレンド番付で、「技能賞」に選んだネット流行語を紹介します。中国のネットを中心に、若者の間で話題となった流行語は、社会や若者の価値観、トレンドを見事に反映しているともいえるでしょう。

 まずは「yyds」。これは「永遠滴神」(永遠の神)という言葉のピンイン(Yong Yuan Di Shen)を短縮した言葉です。eスポーツの「リーグ・オフ・レジェンド(英雄聯盟)」で初登場。ライブ中継の配信者が、プロ選手「uzi」のファンで、彼を賞賛した言葉がこの「永遠滴神」でした。一般に何かに対する高い崇拝の気持ちを表現し、特にファンが自身のアイドルに対して使うことが多いようです。

 次は「凡尓賽」(ベルサイユ)。これは「控え目に自慢する」ことを揶揄するような意味合いです。最初は控え目と思いきや、後からはっきりと自慢したり、表面上は自己否定しているフリをしながら、実は結局のところ自慢だったという具合です。

 うっかり自慢してしまい、そんな自分に苦悩してみせるというパターンもあります。例えば、「そんなに簡単に太れるなんてうらやましい。私は1か月沢山食べたから45キロを絶対超えると思ったのに、まだ44キロしかないの…」や、「主人がシャネルのバッグを買ってくれたんだけど、可愛くなくて全然好きじゃないの…」といった調子で、「結局自慢かよ!」といった行為を指すようです。

 3つ目は「内巻」(ネイジュエン)。効率の悪い内部闘争で、お互い消耗し合うことを意味します。例えば同業者間で必死に競争し、限りあるリソースを奪い合った結果、それぞれの収益が対努力比で減少している状態など。つまり努力のデフレを意味しているようです。

 4つ目は「躺平」(タンピン)。これは日本のメディア等でもよく取り上げられていましたが、努力することを諦め、競争を避け、欲のない生活を送る若者のことを指します。仕事をする気が起きず、家で無気力に時間をやり過ごす。現代の就職難や結婚難、不動産価格の高騰などにより、一部の若者は成功のために努力する意欲を喪失、消極的な態度や思想が問題視されています。

 最後に「絶絶子」(ジュエジュエヅ)。「最高」のことで、良い意味でも悪い意味でも使われます。例えば誰かが非常に優れていれば、非常に素晴らしいことを意味し、逆に誰かのしたことが非常に悪ければ、それを風刺的に評するのにも用いられるようです。

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■新着コンテンツ一覧
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◆2021年中国消費トレンド番付(3)
 ~【横綱】経済の国内大循環促進により、中国で「新消費」ブームが到来 <西>新消費

 中国で最近ネットやメディア等でよく目にする「新消費」とは、デジタル技術などの新しいテクノロジーを活用しながら、オンラインとオフラインを融合した新しいビジネスモデルやSNS、ニューメディアなど新たな消費(販売)システムから生まれた消費行動のことをいう。つまり既存の小売・流通構造からネット、特にスマホをベースとした新しい“売り方”へと変革を遂げた......

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◆2021年中国消費トレンド番付(2)
 ~【横綱】経済の国内大循環促進により、中国で「新消費」ブームが到来 <東>内循環(国内大循環)

 2020年に、中国政府が経済の「内循環」(国内大循環)という概念を打ち出して以降、この内循環が中国の経済政策の主軸となっている。2021年は、新型コロナウイルスの爆発的流行から経済が回復基調になるなか、第十四次五ヶ年計画の初年度という、かなり特殊な1年だった。今年の「政府業務報告」には、第十四次五ヶ年計画と2035年までの長期目標が掲げられ、「強大な国内市場を形成し、新たな発展環境を構築する」ために、内需の拡大が強調された......

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◆2021年中国消費トレンド番付(1)
 ~2021年中国消費トレンド番付発表!ネットからリアルへの消費回帰も?

 毎年、当会報誌12月号の恒例となった中国消費トレンド番付の2021年版を発表する。世界に先駆けて新型コロナウイルスの感染封じ込めに成功し、中国の国内経済はほぼ“通常通り”の運営に戻った感もあった。一方で、局地的に発生するクラスター感染により、旅行やレジャーなど移動が伴う業態には、依然影響があったことは否めない......

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◆中国ヘルステック市場調査レポート(12)
 ~ネットユーザーの7割がオンライン医療を利用 医薬品開発や手術ロボットにも貢献の期待高まる

 中国調査会社のiiMedia Research(艾媒諮詢)が、2020年11月に消費者に対して行った調査で、中国のネットユーザーの74.4%が、新型コロナの流行期にオンライン問診サービスや医薬品EC、オンライン健康コンサルティングなどの医療サービスを利用。67.1%がオンライン医療に対する需要度が上昇したと回答している......

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◆中国ヘルステック市場調査レポート(11)
 ~テンセント 投資と提携でエコシステム構築

 テンセント(騰訊)は、対外投資や第三者企業との提携により、スピーディにオンライン医療のエコシステム(ビジネス生態系)を構築した。不完全な統計ながら、2014年から20年5月までの期間に、テンセントの医療分野への投資は総額240億元に上り、件数は40件以上に達しているもよう......

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◆中国ヘルステック市場調査レポート(10)
 ~百度(バイドゥ) 検索をベースに各種サービスを提供

 百度は2010年からオンライン医療領域での取り組みを開始。オンライン受付、オンライン問診、医薬品EC、スマート機器などに着手してきたが、方向性が定まっておらず、事業の発展もやや滞っていた。中国政府がAI(人工知能)を国家戦略プロジェクトに加えたことにより、百度もAIを発展の中心に置くようになり、2018年に医療AI業界に正式に参入した......

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■新着統計データ一覧
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◆中国の医薬品EC取引規模(2021年予測)

 Eコマースビッグデータベース「電数宝」によると、2021年の中国医薬品ECのGMV(流通取引総額)は1,836.12億元、前年比35.99%増が見込まれている......

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統計データ一覧はこちら >> 
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■お知らせ
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◆会報誌「中国消費洞察」2021年12月号(vol. 90)発行

 会報誌2021年12月号(vol. 90)の巻頭特集では、毎年12月号の恒例となった中国消費トレンド番付の2021年版を発表しました。2021年に顕著となった中国消費の現場、トレンド、話題、商品などを中心に、今後の動向や日本企業にとっての影響などを加味しながら、ランク付けしました。

 世界に先駆けて新型コロナウイルスの感染封じ込めに成功し、中国の国内経済はほぼ“通常通り”の運営に戻った感がありました。一方で、局地的に発生するクラスター感染により、旅行やレジャーなど移動が伴う業態には、依然影響があったことは否めません。消費者心理的にも、やはりいつどこで感染するかわからないリスクがある以上、コロナ前のような消費行動を控える風潮が残っているのも事実でしょう。

 海外への渡航も制限されている中、旺盛な中国人の消費意欲は、国内へと回帰しました。海南島の免税政策による“爆買い”だけでなく、大都市を中心に、市中の高級ブランド各店も、好調な業績を維持していると耳にします。個性あふれるモールが各地で続々と誕生、また“外国”気分が味わえるような高級リゾートから、こぢんまりとしながらもオーナーの趣味やおもてなしが詰まった「民宿」(高級ペンション)なども人気となりました。

 一方、未だ残る新型コロナの恐怖に加えて、洪水などの災害や電力不足、さらには恒大集団のデフォルト危機などによる先行き不安から、行き過ぎた消費を控える動きも出はじめているようです。消費行動も理性的となり、メリハリのきいた「消費分級」トレンドも顕著になってきています。

 これまで“イケイケドンドン”だった中国消費ですが、ここに来てついに軽めのブレーキが踏まれつつあることを、生活者としても実感しつつあります。日本のメディア等では、中国経済についてポジティブとネガティブ両方の情報が錯綜している昨今ですが、ここで改めて中国消費トレンドの実態を的確かつ客観的に捉えることは意義深いでしょう。

 2021年に顕著となったトレンドや事象、商品やトッピクなどについて、独断と偏見ながら番付にまとめました。2021年を締めくくる特集として、これらピックアップした内容から、日本企業が中国でビジネスを展開していく上で、インサイト(洞察)となり役立つことを願いながら、調査・レポートしています。

 次にトレンドウォッチとして、毎年11月11日(独身の日)前後に開催される年間最大のネット通販セール「双11」(ダブルイレブン)をピックアップしました。

 どこか盛り上がりに欠けた2021年の双11セール。前年までの熱狂的な報道は影を潜め、淡々とセールが始まり、そして終わった感があります。予約販売受付も10月20日からとかなり前倒しでスタートし、結局、いつどのタイミングで買えばいいのかわからない状況。以前のように11月11日の当日目指して、買い物リストをワクワクしながら準備するという“お祭り”は、いまや遠い過去のようでもあります。

 天猫(Tモール)と京東(JDドットコム)の2大EC(電子商取引)プラットフォームの取引額は、それぞれ5,403億元と3,491億元を記録。ネット全体では9,651億元に達しました。取引額は前年を上回る好業績でしたが、一方で成長がこれまでよりもややスローダウンの傾向が見られました。

 成長が鈍化した要因としては、2021年に独占禁止政策が厳格化されたこと、またECプラットフォーム各社の取引額がすでにかなり高水準であること。さらにソーシャルコマースなど新興ECプラットフォームの台頭のほか、各社が頻繁にセールを開催することから、セールそのものが常態化し、新鮮味を失ったこと。そしてそれにより、消費が分散化したといった理由が挙げられるでしょう。

 消費者の双11セールに対する姿勢も、以前ほど熱狂的ではなくなりつつあるようです。「速報形式の取引額表示が消えた」、「双11って本当にそんなに得なのか?」、「いつからか双11に反感を感じるようになった」といったトピックが、ミニブログの微博(ウェイボー)の検索ランキングで上位に上がりました。消費者は以前よりも理性的になり、双11セールの吸引力が以前ほどではなくなっていることが窺えます。

 とはいっても、1兆元に迫る取引額を考慮すれば、依然として盛大な消費イベントであることに変わりありません。またそこには中国の消費トレンドやEコマース業界の方向性が色濃く反映されているのも事実です。

 そこで今号では、2021年の双11セールでのプラットフォーム各社の業績から、マーケティングトレンド、人気商品、消費者の傾向などについて分析し、そこから垣間見れる中国消費の動向や変化などについて調査・レポートしています。

 そのほか、以下のとおり、中国消費やマーケティングに関する情報が盛りだくさんです。

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会報誌『中国消費洞察』 
2021年12月号(vol. 90)  もくじ
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【巻頭特集】2021年中国消費トレンド番付
東西横綱には「内循環」と「新消費」を選出!!
2021年中国消費トレンド番付発表!ネットからリアルへの消費回帰も?

【トレンドウォッチ】2021年「双11」(ダブルイレブン)分析レポート
双11セールから見る中国ECと消費トレンド
国潮とライブコマースのメジャー化がますます顕著に

【マーケティングレポート】注目 KEY WORD
中国版D2C「私域」③
SNS時代の王道マーケティング

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