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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第248回】 内陸型テーマパークの実力は?
万達が手掛ける江西省の「楽園」
2016年12月7日

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南昌万達主題楽園

  前号で紹介した江西省の「南昌万達主題楽園」。このテーマパークの視察を目的に上海からはるばる700km超の車の旅を敢行しました。中国の経済発展とともに全土に巨大なショッピングモールをいくつも建設してきたデベロッパー大手の万達(WANDA)。各都市の郊外に新しく都市開発された新興市街区の土地を押さえ、モールからマンション、ホテル、オフィスビルなど一帯開発を進めてきましたが、昨今の「コト」消費の波には若干乗り遅れた感が否めません。その万達が満を持して世に送り出したのがこのテーマパークです。

  場所は南昌の市内中心地「八一広場」から南に約20km。市の中心部を流れる長江の支流・赣江の西側に位置します。仏系ホテルチェーンのプルマンや自社系列のワンダホテルなどとともに高層マンション群が開発されている最中で、周りの道路も整備されています。現地に到着してまず驚くのがモール「南昌万達茂」の外観。陶磁器発祥の景徳鎮を擁する江西省ならではのコンセプトで、建物全体が巨大な青白磁器の形とデザインで統一されています。

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国慶節期間中に水中に巨大な中国国旗があった
  このモールの中に水族館や室内遊園地の「電影楽園」が入居し、隣接のテーマパークとセットでチケット販売されています。まずは水族館。指紋認証で入場、アシカやイルカなどのショーや子供向けの科学教室があり、東京品川にある都市型の水族館のよう。熱帯魚を集めたコーナーでは実際の熱帯雨林を再現した内装でリアル感満載。巨大な水槽は迫力満点で、シンガポールや沖縄の美ら海水族館を凌ぐ大きさ。天井まで水槽が繋がっており、あたかも海底を散歩しているかのような錯覚を覚えます。水中の餌付けに加え、バレエのショーもあり、国慶節期間中だったためか、水中に巨大な中国国旗があったのにも驚きました。

  次に電影楽園。3D映像などを駆使した室内遊園地で、一番の見どころは「飛越江西」。上海ディズニーの「ソアリン・オーバー・ザ・ホライズン」を模したアトラクションです。ハンググライダーに乗って、江西省の有名な観光地である井岡山、廬山、長江、菜の花畑の農村などを空から眺め、最後に滕王閣に到達。陶磁器の中の空想の世界に入り込んだ演出となっており、地元の文化的要素と見事に融合されています。

  最後にテーマパークですが、絶叫系から幼児向けまで幅広いアトラクション群が目を引きます。特に絶叫系はこれまで中国で目にしたことのない規模と巨大さで、世界中のマシンを集めてきたかのよう。日が暮れてからは噴水とライトアップのショーがあり、ミュージカルのような演劇の後、花火でフィナーレを迎えます。

  モールもコト消費が満載。特に目を引いたのがトランポリンの体験店で、巨大なスペースにたくさんの種類とサイズのトランポリンが置かれ、インストラクターが子供たちを熱心に指導していました。

  上海ディズニーとの比較で語られがちな万達のテーマパーク。実際に両方を体験して思いましたが、こうした比較はあまり意味がないような気がします。江西省の内陸都市にこれほどまでの規模の「コト」施設が生まれたこと、またそこで消費を楽しむ大多数の消費者がいることにもっと目を向けるべきでしょう。省内の地方都市から来たであろう無数の家族客が歓声をあげている様子を前に、中国消費の幅広さと奥深さを同時に目の当たりにした気がしました。

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