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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第297回】 芸術家も魅了する寧夏
神秘とロマンを感じられる寧夏観光
2017年11月22日
寧夏が最も栄華を極めた11~13世紀初に造られた王族の墓「西夏王陵」
寧夏が最も栄華を極めた11~13世紀初に造られた王族の墓「西夏王陵」
 日本人にとって馴染みの薄い「寧夏」ですが、中国人にとっては、“神秘”的なイメージが強いようです。それは、多くの読者から慕われている「武俠小説」に拠るところが大きいとのこと。武術や剣術による格闘とともに、義理人情や恋愛などを題材とした冒険活劇で、「金庸」による作品がドラマやコミック化されています。そうした小説の中で、「西夏(現在の寧夏)」の地から来る登場人物がいずれも神秘的なのだそうです。

 そうした神秘的な寧夏を象徴するのが、最も有名な観光スポットとも言える「西夏王陵」です。寧夏が最も栄華を極めた11~13世紀初に造られた王族の墓。首府・銀川の郊外にある賀蘭山のふもとに延々と広がる平地に、土で盛られた墳墓が点在しています。西夏王朝を開いた「李元昊」の墓が最大で、元々は高さ38mだったのが、現在は風化して24m。こうした大小の墳墓群が1972年に初めて発見されたそうで、まさに“神秘”的なイメージを持つのは納得できます。

 このほかにも当時盛んだった仏教文化による数々の遺産もあります。特に、元々はお経を印刷するために発明された刻印印刷や、複数の漢字の一部を合成した西夏語、さらに石窟芸術のルーツで、敦煌などの壁画に影響を与えた数々の仏教絵画など、いずれも“神秘”感満載です。現在、ユネスコの世界遺産にも申請中で、今後、観光地化の整備も進みそうです。

 観光資源が豊富な銀川ですが、その中でも特に有名なのが「賀蘭山岩画」でしょう。3000~1万年前に描かれたとされる岩画が残存。岩山の壁に当時の生活や感情などを表した顔文字や動物などの様子が描かれています。有史以前の人たちが絵を通して後世に何かを伝えようとしていたと想像するだけで、神秘どころか“ロマン”すら感じます。

 こうした岩画から強くインスピレーションを受けたのが芸術家の韓美林氏です。山東省済南出身で、中国国際航空のロゴの他、北京五輪の候補地のロゴやマスコットのデザインを担当した中国でも最も有名な芸術家の一人。彼が、この岩画風景区の一角に15年12月21日、「韓美林芸術館」をオープンしました。杭州と北京に次いで国内3カ所目。岩画をテーマにした作品を中心に、絵画、書道、彫刻、陶磁器、染織などや、作品に至る下書き段階のものも数多く展示されており、一見の価値ありです。

 さらには、湿地帯と砂漠が延々と広がる「沙湖」も人気の観光スポットで、ラクダ乗りの他、ロードカー、砂そり滑り、水上飛行機、水上パラシュート、熱気球、リフト、足漕ぎボートなどが楽しめます。特に200~300頭のラクダが列をなして砂漠を歩いている姿は圧巻でした。
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