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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第304回】 進化を遂げる中国物流業
中国宅配便市場は日本の10倍
2018年1月17日
宅配ボックスの利用も進む(広東省・珠海)
宅配ボックスの利用も進む(広東省・珠海)
 会報誌17年12月号の巻頭特集では中国宅配便業界を取り上げました。電子商取引(EC)の広がりとともに、取扱規模が急拡大する中国宅配業。全体の7割を占めるEC関連の宅配便の伸びに後押しされ、17年の取扱件数は400億件を超える見込み。これは、16年の日本(40億1861万個)のちょうど10倍になります。

 振り返れば、日本経済新聞出版社から「中国ネットビジネス 成功へのポイント」を出版した08年末頃。急成長する中国EC市場を前に、日本の各方面で関心が高まっていましたが、結局最後の結論が「まだ物流がね……」でした。つまり、簡素で雑な包装から配送時の破損、さらには配送員のそっけない接客態度や時間を守らない対応などが問題になっていたのです。

 私も当時そうした研究会や会議に出席した際には、そもそも中国人は日本から見たら“劣る”配送レベルに不満はないとか、日本のように高い配送料を払うくらいならレベルが低くても安いほうがいいと思っていると、口を酸っぱくして言った記憶があります。

 それが10年経った今、完全に逆転現象になっているようです。圧倒的な数の取扱件数を背景に、世界中から最新技術とノウハウを取り入れようとする中国物流企業の貪欲さと、絶え間ない自助努力により、中国物流業は劇的に進歩しています。

 実際に上海の自宅で、天猫や京東、1号店などでよくネットショッピングをしますが、いつも当たり前のように即日で届きます。またスマートフォン(スマホ)のアプリ上では、事細かく荷物の状況が確認でき、配送員の態度も丁寧で親近感すら湧くほどです。

 過剰なサービスと人手不足で「物流クライシス」と叫ばれている日本を尻目に、ロボットやビッグデータを駆使したオートメーション化を積極的に進める中国。もちろん「ラストワンキロメートル(※中国では「最後一公里」とラストワンマイルを表現)は人手に頼らざるをえないのですが、ここにもロボットやドローンなどを導入しようとする大胆な発想も注目に値します。

 特集では、特にお互いをライバル視して火花を散らす「京東物流」とアリババ系「菜鳥網絡」の両社を比較しながら、中国物流の現状と今後の動向について洞察しました。
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