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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第306回】 一帯一路の陸の起点が発展中
消費の最先端を追いかける西安
2018年1月31日
西安の若者に人気の日本風抹茶喫茶
西安の若者に人気の日本風抹茶喫茶
 中国政府による新シルクロード構想「一帯一路」の陸の起点として、表舞台に再登場してきた古都・西安。内陸部、特に西部大開発の最前線に立ちながら“鳴かず飛ばず”の状態だったこの都市が、一躍、注目を集めだしました。

 きっかけは、中国政府が2015年3月28日に発表した「シルクロード経済ベルトと21世紀の海のシルクロードの共同建設推進のビジョンと行動」。ここで、西安を陸の拠点にすると明記されたことで、各方面から「ヒト・モノ・カネ」が集まり始めています。

 このトレンドを最も反映したのが消費現場でしょう。市内の3万㎡以上のショッピングモールの数は17年6月時点で50超。総面積は635万㎡で、12年比5.8倍。特に15年以降の伸びが顕著で、毎年平均150万㎡のペースで拡大をしており、18年末には935万㎡に達すると見込まれています。

 実際に前回、西安の消費現場の視察に訪れた11年秋には、旧態依然の百貨店と大手スーパーをメインとする商圏で、全体的に“垢抜けていない”イメージ。日本企業にとっても、まだ本格進出は時期尚早と考えていましたが、今回の視察で完全にそのイメージが払拭されました。

 結論からいうと、今の西安はちょうど万博を迎えた2010年頃の上海と同じような状況です。つまり、雨後のたけのこの如く、市内各地で商業施設がオープン。洗練された内装と真新しいテナント店が目白押しで、ショッピングそのものを楽しむ客で溢れています。一方、上海も当時はそうでしたが、どの商業施設も、ほぼ同じブランドやチェーン店が入居しており、それぞれの違いや差別化を考えるのは、もう少し先という感じでしょうか。

 そうした中、ユニクロや無印良品、JINSといった今や中国消費現場の定番ともいえる日系のショップだけでなく、ペッパーランチのほかにラーメン、カレー、とんかつなど日本食レストランが、どの主要モールに出店していたことに驚きでした。特に抹茶喫茶が人気のようで、日本の古い瓦屋根を模した店内が多くの若者客で賑わっていたのが印象的です。

 5年遅れくらいで中国消費の最先端を追いかける西安。中国大手不動産デベロッパーの万達(ワンダ)が手がけるモール「万達広場」が市内になんと4カ所もあるなど、将来の潜在力は折り紙付きでしょう。ハード、ソフト両面で急速にキャッチアップする西安の消費現場について、次回以降、各商圏ごとに紹介したいと思います。 
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