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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第311回】 信用格付けで生活が便利に?
アリババの「芝麻信用」で能力スコア化
2018年3月7日
レンタカー大手「一嗨租車」では、芝麻信用のスコアが650以上であればデポジット免除に
レンタカー大手「一嗨租車」では、芝麻信用のスコアが650以上であればデポジット免除に
 会報誌2018年1月&2月合併号で、「芝麻(ゴマ)信用」を取り上げました。芝麻信用とはアリババ系の個人信用格付システムのことで、電子決済の支付宝(アリペイ)の利用状況をメインに、各人の経済や金融面での「能力」をスコア化しています。

 この芝麻信用を初めて耳にしたのは、15年末ごろ。ある金融系のクライアントから依頼された調査案件でした。貸付等の可否や個人の信用状況を判断するうえで、ある中国の金融機関はこの芝麻信用を参考にしているのではないかという仮説でした。

 その後、ふと気付いたら自分のスマートフォン(スマホ)の支付宝の中に芝麻信用のアイコンを発見。興味津々でそのアプリを開いてみると、スコアのボタンが。ドキドキしながら見てみると、スコアは「550」くらいで、信用度「中」程度。

 ちょうどその頃は、実店舗でのスマホ決済が普及し始めていたタイミング。騰訊(テンセント)系の微信支付(ウィーチャットペイ)と支付宝の両者による、利用者を増やすためのキャッシュバック等のキャンペーン(陣取り)合戦が真っ盛りでした。

 当時、普段使い慣れている微信支付を多用していましたが、この芝麻信用を発見してからは、スコアを上げるために支付宝を利用するようになりました。出張時の交通費や接待等での食事代など、ある程度高めの額面の支払いに利用したのですが、結局スコアは動かずじまい。学歴や勤務先などの情報を入れるとスコアが上がると聞き、早速入力してみたのですがこれでも上がらず。

 普段の食材等の買い物や光熱費、携帯電話代などを自分自身で払っていないからか、単に外国人だからなのか、はっきりとした原因はわかりません。その後、スコアアップを諦め、芝麻信用の存在を忘れかけていた時、ふと目に止まったのが、普段よく使うレンタカー会社「一嗨租車」の広告。芝麻信用のスコアが650以上であればデポジット免除になるとのことです。

 残念ながら、自分は該当しないのですが、レンタカーを借りる際にデポジットで5000~6000元、また返却時に交通違反等の支払いのために2000元のデポジットを支払う必要があります。この他にもシェア自転車やホテル、病院、保険、さらにはルクセンブルクの訪問ビザも、スコアが750以上で申請でき、ヨーロッパ26カ国への訪問が「ノービザ」となります。

 このように国内外で利用され始めた芝麻信用。その仕組みから適用範囲、テンセントの動向など、中国社会に浸透する「信用消費」について特集しました。
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