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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第339回】 ビッグデータで盛り上がる貴陽
貴州省をけん引する次世代産業
2018年9月26日

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 省のほとんどが山々で覆われた貴州。農地を開拓するための平地を確保するのも困難な場所で、当然、製造業と貿易を中心とする改革開放政策による経済成長の波に乗り遅れました。海抜1000メートル以上の高地にある省都の貴陽も、大自然の資源を生かした観光業と、省都ならではの不動産を柱とする投資で経済を引っ張っていくしか手はありませんでした。

 そうした貴陽が近年、突如として急成長のアクセルを踏み始めました。2017年には、26省都の中で経済成長率トップの11.3%増。その原動力となったのが「ビッグデータ」産業です。中国でも有数の「避暑地」として有名な貴陽。データセンター運営コストのほとんどがサーバーを冷却するための電気代とも言われる同産業の特徴に着目し、夏でも涼しい気候条件と安価な電気代を兼ね備えた同市にスポットライトが当てられたのです。

 15年に、国務院が「ビッグデータ発展促進の行動綱要」を、16年にはビッグデータの「十三五(第十三次五ヶ年計画)」を公布。17年1月、工業情報化部が「ビッグデータ産業発展計画(2016~2020年)」を公表するなど、一連の政策からビッグデータが正式に中国の国家戦略に組み込まれたことが見て取れます。8カ所のビッグデータ総合テスト地区のうち、貴陽市は16年に国内初の国家級ビッグデータ総合テスト地区として認可されています。

 貴陽市は、中国ビッグデータ産業のイノベーションテスト地区として「貴陽高新区」を設立。企業の進出から融資、運営、市場育成など各方面でビッグデータ産業の発展をサポートし、良質なプロジェクトの誘致に尽力しています。

 13年から14年にかけて、中国電信(チャイナ・テレコム)、中国移動(チャイナ・モバイル)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)の三大電信企業が相次いで同区にビッグデータセンターを設立。中関村貴陽科技園や富士康第四代産業園も設立されるなど、多数のビッグデータ関連企業を誘致してきました。20年には同市のビッグデータ関連産業の規模は4500億元に達すると予測されています。

 貴陽大数据交易所(ビッグデータ取引所)がまとめた統計では、世界のビッグデータ産業の規模は20年に1兆280億米ドルに到達。そのうち、最大の市場シェアを占めるのはアメリカで37.22%、次いで中国が20.30%を占めると予測。その中心的役割を担う貴陽では、消費現場もまた、大きな飛躍の時を迎えようとしています。

文責:コンサルタント 大亀浩介

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