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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第351回】 「消費降級」は成熟化の表れ
より「良いモノ」を求める中国の消費者
2019年1月9日

 明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。2019年がスタートしました。お正月はいかがお過ごしだったでしょうか?

 米中貿易摩擦の行方が懸念される中、新しい年を迎えた中国。景気減速がじわじわと広がっている感が否めない消費現場ですが、今年はどんな新しいビジネスやトレンドが生まれるのでしょう。

 昨年末のメルマガで、「消費降級(ダウングレード)」について触れました。これは近年中国で見られた、少々割高でもより良いモノを求める「消費昇級(アップグレード)」トレンドと対比したキーワードです。格安品を扱うグループ購入サイト「拼多多(ピンドウドウ)」や「網易厳選」などノンブランドの人気増などを背景に、“なるべく安く”を求めるという風潮でしょうか。

 こうした風潮から、日本が辿った「失われた20年」の二の舞で、長期デフレに向かっているのではと片付けるのは、少々短絡的すぎかもしれません。今回の「降級」は、以前のように「安かろう悪かろう」を求めていた時代とは明らかに違います。

 あくまでも「昇級」と対比させるために「降級」となりましたが、その前提として、いずれも「よいモノ」を求めていることを忘れてはいけません。つまり、自分にとって「必要な」モノはより安く(リーズナブルに)、一方、「欲しい」モノは高くても買うという、自分の欲求や価値観で買うモノを選別し始めたとも言えるでしょう。

 個人的にはこの消費降級は、単なるダウングレードではなく、消費の「成熟化」と捉えています。何でもやみくもに買う時代から、生活を満足させるために消費を楽しむ時代へ。そして、今はそれらが自分にとって必要かどうか、またその値段や価値が合理的かどうかを重視する時代に変遷してきたのではないでしょうか。

 こうした文脈では、「失われた20年」で徹底的に鍛えられた日本企業の商品力や企画力が活かせる時代が来たとも言えます。成熟した中国消費者に対して、いかに彼らが「欲する」モノを提示できるか。

 折しも、日中関係が改善に向かう中、2019年は中国での日本企業の「再飛躍元年」となるよう各種サポートしていきたいと思います。

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