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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第488回】 もはや業界の経験・実績は必要なし??
中国新消費ブランドの多種多彩な創業者たち!!
2021年9月22日
 最近の中国消費トレンドを牽引する新消費ブランド。目まぐるしく変化する消費者ニーズや広告手法、販売方式を見事に捉え、人気商品を作り出してきた新興のブランド企業ですが、特に注目すべきは、多彩な創業者の顔ぶれです。

 これまでの創業者といえば、その業界で培った経験や知見、ノウハウをアップグレードさせ、中国経済の発展とともにメジャー化したのが“当たり前”でした。例えば、家電大手のハイアールの創業者である張瑞敏氏は、青島市政府の「家電部門」に所属し、ハイアール・グループの前身である青島冷蔵庫本工場(青島電氷箱総廠)の総工場長を務めた経歴があります。

 また飲料大手の娃哈哈(ワハハ)の創業者・宗慶后氏も、学校向けにサイダーやアイスキャンディーなどを納入する業者から、生徒の栄養不良、偏食を解決する「児童栄養液」を浙江医科大学と共同開発し、ヒットしたという経緯があります。

 一方で、昨今の新消費ブランドは必ずしも、開発・販売している商品の業界出身とは限らないようです。中国で「流量」と称されるトラフィック。ネット上のすべての行動データの量を指し、いかにその流量を支配し、操れるかが、今の中国ビジネスの成功を左右していると言っても過言ではありませんが、そのトラフィックの扱いに精通したIT業界の出身者が、新しい消費分野でも活躍しはじめています。

 この大きなきっかけとなったのが、新興コスメブランドの「完美日記(パーフェクトダイアリー)」とも言われています。トラフィックの動向に敏感なIT業界が、トラフィックがもたらす新たな商機に着目するきっかけとなったようで、「ラッキン・コーヒー(瑞幸咖啡)」の創業者もIT業界の出身です。

 そのほか、中国で「顔値」と称される顔面偏差値、つまり見た目が重視されている風潮の中、デザイナーも創業者として君臨します。カラーコスメブランドの「GIRLCULT」や「Venues Marble」、さらにはインスタント食品の「勁面堂」の創始者の1人である馮康康も、元デザイナーでした。

 さらに注目なのが、投資家自らが創業するパターンです。無糖フレーバー炭酸水の「元気森林」の創始者である唐彬森は、2014年に「挑戦者資本(チャレンジャー・キャピタル)」という投資会社を設立。中国国産のクレンジングオイルブランド「逐本(ZHUBEN)」の創始者である劉倩菲も、かつてベンチャーキャピタルの麦頓投資(Milestone Capital)に勤務。コスメ・パーソナルケア領域の投資者の立場から創業者に転身しています。

 あとは李子柒や辛巴(シンバ)、李佳琦など、中国で「網紅」(ワンホン)と称される人気インフルエンサーも、自らのブランドで創業。自分たちのトラフィックを活用して、人気商品を次々と生み出しています。
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