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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


【第489回】 日本企業も積極活用を検討すべし!!
若者への訴求には必須のツール??動画サイト「bilibili」
2021年9月29日
 会報誌9月号で、動画配信・共有プラットフォームの「哔哩哔哩(bilibili)」を取り上げました。2010年に「bilibili」という名で誕生。もちろんその存在はずっと知っていましたが、正直、馴染みが深いとは決して言えません。

 bilibiliと聞いてすぐに思い浮かぶのは、アニメ動画です。初音ミクなど日本のアニメや漫画、ゲームなど「二次元」と称される類が好きな方々が多く集まる動画サイトのイメージです。プロによる二次元だけでなく、同人誌やコスプレなど、素人のアニメオタクが交流する場にもなっているのでしょうか。

 実際にbilibiliを訪れると、その多くの動画に「弾幕」と称される視聴者からのコメントが、画面上にたくさん流れてきます。まさに日本のニコニコ動画と同じ仕組み。私自身、アニメやゲームとはほとんど無縁なので、bilibiliを愛用することはありません。

 先日上海で訪れた「Manner Coffee」。最近上海の至るところで見かけるようになった新興のコーヒースタンドチェーン店です。ラッキンコーヒー同様に、注文はスマホからのみ。QRコードを読み込もうとパネルを眺めると、そのコードの横にフォローを促すプラットフォームのロゴがあります。

 微信(ウィーチャット)に微博(ウェイボー)、淘宝(タオバオ)、さらにはインスタグラムまであります。最近ではソーシャルコマースの小紅書(RED)もあるケースがありますが、なんとそこにbilibiliのロゴも掲載されています。企業やブランドの情報発信プラットフォームとして、いよいよbilibiliもその名を連ねるようになったのかとびっくりしました。

 また別のモールでは、ベルギー発の高級チョコレートのゴディバ店で、bilibiliとのコラボ企画を宣伝するパネルも目にしました。一昔前のブラウン管テレビのようなキャラクターと可愛いアニメ少女が、ソフトクリームなどを宣伝しています。

 前号の中国新消費ブランドで取り上げた、無糖フレーバー炭酸水の「元気森林」。ターゲット層である若者を意識して、“日本式”を前面に出しながら、bilibiliでのプロモーションを設立当初から積極展開し、見事メジャー化に成功しています。

 このように、bilibiliが単なるアニメサイトから、Z世代含む中国の若者を取り込むために欠かせないマーケティングツールになりつつあるのではないか?という思いを強く抱くようになりました。私にとっては馴染みのないbilibiliですが、その実態とともに、日本企業にとって把握・活用すべき点はなにかについて、調査・分析してレポートすべきと感じた次第です。
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