中国消費洞察オンライン〜中国ビジネスをマーケティング視点から再構築!
【第501回】 ゼロコロナが中国消費の堅調を支える??

2022年の中国消費、リアルへの回帰が進む??

シャネルの店の前には、入店調整のための行列が・・・
 明けましておめでとうございます。今年も何卒よろしくお願い致します。

 2022年がスタートしました。今年は中国消費にとって、どんな一年になるのか…。正直なところ、期待と不安が入り混じった心境です。上海などの消費現場を見ていると、依然として旺盛な消費ムードが散見されます。昨年末に訪れた浦東のIFCモールでは、多くの客でごった返しており、またシャネルやルイヴィトンなど高級ブランド店の前には、入店調整のための行列ができていました。

 一方で、景気が芳しくないという声もよく耳に入ってきます。以前は賑やかだったモールや飲食フロアなどが“シャッター街”になっているケースも見かけます。景気がいいような、悪いような…そんな肌感覚が増しているのは事実です。

 しかし中国の消費に関していえば、成長スピードが鈍化しつつあるとはいえ、やはりまだ健在なのではと思います。「ゼロコロナ」か「ウィズコロナ」かといった議論もありますが、中国で生活していると、やはり前者のほうが、ありがたく感じます。

 ゼロコロナによる安心感で、コロナ前同様に外での買い物や食事を何ら躊躇なく楽しめる消費環境が、中国消費の伸びを力強く支えているともいえるでしょう。またコロナ禍を経て、より巣ごもりからの脱却を求めるニーズが高まっているようにも思えます。個性豊かなモールが続々と登場するなど、リアルへの回帰が進んでいくかもしれません。

 海外に行けなくなった分、国内で、かつ近場でプチリゾート感を味わえるようなモールや宿泊施設が増加。自然との共存やアートをふんだんに取り入れた商業施設など、コロナ禍で醸成される中国人の内的かつ精神的な訴求といったニーズが反映されているのかもしれません。そういう意味では、今年はサステイナビリティやエシカルといったキーワードも、中国でよりクローズアップされるかもしれません。

 「国潮」と呼ばれる“愛国”トレンドが広がる中、中国国産ブランドの攻勢も激しさを増す中国ビジネス。中国消費者のニーズがますます多様化していく中、ニッチでの勝負を迫られる日本企業のお役に少しでも立てるよう、2022年も引き続きインサイト情報を発信していきたいと思います。
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