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江蘇省でもトップクラス、消費にどん欲な無錫(1)
無錫の活力の源~中山路崇安寺商圏~
2013年2月5日
崇安寺歩行街周辺は週末ともなれば多くの人で賑わう
崇安寺歩行街周辺は週末ともなれば多くの人で賑わう
 無錫は江蘇省南部に位置し、北に長江、南には太湖を臨み、「太湖の真珠」の名称を持つ。上海から128km、省都南京から183㎞の距離にあり、長江デルタを構成する重要な都市だ。2011年のGDPは6880億1500万元となり、江蘇省内では2位、長江デルタ内では4位、全国では9位だった。1人当たり平均GDPは江蘇省でナンバーワンという、華東経済における最も繁栄した都市の一つである。

 無錫の消費力は、裕福な江蘇省の中でも一、二を争うほどである。11年の小売総額は2122億7200万元で、前年比17.3%増だった。これは、全国の大中都市中で第14位、長江デルタ16都市の中で第5位の規模である。常住人口に基づいて計算すると、1人当たりでは3万3136元となるが、この数字は南京や蘇州より遥かに高く、江蘇省で1位となる。無錫人の消費に対する積極的な態度をうかがい知ることができよう。

 無錫の消費のホットスポットが集中するのは、市中心部の解放環路の中にある中山路一帯だ。崇安寺歩行街を中心として中山路の南北両端に向かって伸びるわずか2㎞ほどの通り、大東方百貨(旧称:無錫商業大厦)、大洋百貨、遠東百貨、三陽百盛百貨、八佰伴などの大型百貨店が集中。ロー、ミドル及びハイエンドの消費需要が全てここで満たされる。無錫人はショッピング、食事、リフレッシュなどほぼ全ての目的のため、このエリアに足を運ぶ。崇安寺は観光客が必ず訪れる場所でもあり、週末になると人波であふれかえる。

大東方百貨は無錫で最も有名な百貨店。多くの高級ブランドが集まる
大東方百貨は無錫で最も有名な百貨店。多くの高級ブランドが集まる
 中山路の商場にはそれぞれ特色があるが、最も注目すべきは大東方と八佰伴という老舗百貨店だ。この2つの百貨店には無錫の奢侈品ブランドが最も集中している。大東方百貨には現在、エルメス、グッチ、ディオール、バリー、バーバリー、フェンディ、アルマーニ・コレツィオーニ、マックス・マーラ、セルッティ、ロエベなどの重量級ブランドが揃う。これらのブランド効果もあり、大東方百貨の年商は20億元規模と無錫で一番の業績を誇る。一方の八佰伴は、ルイ・ヴィトン、グッチ、ディオール、エルメネジルド・ゼニア、トッズ、フェラガモ、ダンヒル、ヒューゴ・ボスなどの高級ブランドが揃う。年商は15億元程に上り、そのうちルイ・ヴィトンだけで1.5億元近くになるということである。

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