台湾のテイクアウトコーヒー市場は3種類に分かれる。1杯100~140台湾元ほどのスタバに代表されるコーヒーチェーン、1杯50台湾元ほどのセブン―イレブンやファミリーマートに代表されるコンビニコーヒー、1杯30元ほどの朝食スタンドや飲料店のコーヒーの三つだ。店舗としてはスタバのほか、怡客咖啡(イカリコーヒー)、丹堤咖啡(ダンテコーヒー)、Mr.Brown、85度Cなどが有名だ。台湾財政部のまとめによると、台湾人は毎年、21.7億杯のコーヒーを嗜むとされ、1人当たり平均では94.3杯になる。コーヒー文化は相当程度浸透しており、コーヒー市場の競争は激しい。この市場環境の中、cama caféはいかにして成功を収めてきたのだろうか。
小規模店舗が特徴
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価格はコンビニコーヒーと同程度だが、質への要求とこだわりはコンビニのそれをはるかに上回る。コーヒーマシンはイタリアのラ・マルゾッコ製を採用するなどのこだわりようだ。狙い通り、「スタバのコーヒーほどにはお金はかけたくない。でも、品質はコンビニより上がいい」というサラリーマンやOL層から絶大な支持を集めた。「値段以上の価値がある」という言葉もよく聞く。店員の対応もきびきびとしていて、気持ちがいい。まさに「安くてうまい」コーヒーなのだ。(続)
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