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「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(5)
出前アプリが人気
2015年9月24日

 スマートフォンの普及に伴い、サービス系アプリの使用率が高まっている。「大衆点評」に代表される口コミグルメ、「美団」などの団購(共同購入)アプリが特に人気で、今や生活の一部分になっている。タクシー配車アプリの「滴滴打車」や「快的打車」、専車(ハイヤー)アプリの「神州専車」「一号専車」「Uber(ウーバー)」などもよく使われている。
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モールは総合型が人気

 人気急上昇中のアプリは、出前サービスと海淘(ハイタオ=海外ネット通販)だ。出前の「餓了麼」や「到家美食会」はサラリーマンやOLが頻繁に使っている。上海の1000以上のレストランが登録されており、同僚たちと一緒に注文する光景は日常茶飯事だ。メニューの選択肢が豊富なのが受けている。

 海淘では「小紅書」や「洋碼頭」の人気が高い。小紅書はSNSにおける「買物の達人」と称される者たちのお勧めアイテムが揃っている。洋碼頭は海外製品数の多さと(仲介業者を介さない)直送が売りだ。特に90後はこの二つのアプリをよく使っている。

 一般の買物については、「近い」ということが大原則だ。交通の便がよく、家からも近いショッピングセンターやモールで日用品の買物をする。近年は、買物に加え、レストラン、レクリエーション、子供の娯楽施設などが揃ったワンストップ型のモールが消費者を惹きつけている。上海では、龍之夢、金虹橋、南羊城、日月光、アウトレットモールなどの評判が高く、単純なショッピングモールは淘汰されつつある。

 飲食方面では、特に若者の間で「吃貨(食いしん坊)」とも呼ばれる行動、つまり食べ歩きが流行っている。大衆点評や美団などのアプリで人気レストランや新規オープンのお店を見つけ、共同購入の割引券を入手し、友人たちと一緒に「抜草」(「試しに食べに行ってみる」程度の意)をする。人気料理は、火鍋、日本料理、韓国式焼肉、ザリガニ料理などだ。90後がコンセプト型レストランを好む傾向にあり、「小猪猪」や「水貨」などの店舗の名前が挙がった。(続)

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