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「70後」「80後」「90後」のライフスタイルを徹底比較(11)
アマゾンや楽天が人気
2015年10月5日

◇海外ネット通販

 14年においてネットショッピングユーザーの15.3%が海外ネット通販(海淘=ハイタオ)を行ったことがあるという。この数字は常に右肩上がり。17年前後にはこの数字が40%程度まで上昇するとの見方もある。今回のインタビューを通じても、70後、80後、90後を問わず、海外ネット通販の普及率が高いことが分かった。
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海外製品をリアルで売る形態も生まれつつある


 ユーザーは大きく二つに分けられる。まずは80後と90後のお母さん世代。特に海外のベビー用品に興味を持っている。また、帰国子女や海外旅行経験者なども主要ユーザーと言える。彼らは海外製品のメリットなどを知人などに伝え、ユーザーの裾野がどんどん広がる流れになっている。高品質やライフスタイルの向上という考え方が彼らを海外ネット通販に向かわせている。

 海外ネット通販のポータルサイト、「甚麼値得買(SMZDM.COM)」によると、中国の海淘マーケットの71%はアマゾンが占めている(アマゾンの海外サイトや、傘下の会員制ファッション販売サイトのMYHABITなどを含む)。今回のインタビューでも同様の傾向がうかがわれた。

 よく使うサイトとしては、70後と80後は日米のアマゾン、楽天の名を挙げ、アパレルやバッグなどのブランド品は直営オンラインショップを使うという者も多かった。郵送は企業から直接届くケースが多いが、一部は中間業者(代理購入など)を通じてのものもあるという。90後は、「洋碼頭」や「小紅書」などの通販サイトも活用している。このほか、自然派健康商品を販売する「iHerb」、靴専門店の「6PM」などはすでに中国語サイトを設けており、中国人ユーザーにも人気だ。(続)

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