製品展示もスタイリッシュ
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ただ安いだけではない。概観はアップルのiPhoneシリーズを模倣したスタイリッシュなもの。他社も含めた同価格帯の製品の中では性能はトップクラスで、大画面、高性能プロセッサ、高画質カメラに加え、長持ちするバッテリーなど、特に若者受けする要素は全て備えている。コストパフォーマンスが高いのが特徴だ。
販売面は、全体の7割が小米の公式オンラインショップを経由するネット直販、残りの3割が従来型のオフラインチャネルだ。ネットで直接購入もできれば、通信キャリアのショップでも買い求めることができる。
一方で特徴的なのは、非公式の販売チャネルも存在することだ。これは、一部の個人あるいは企業が小米の公式販売チャネルで商品を買いだめし、価格を吊り上げた上でエンドユーザーに販売する、いわば転売方式である。このような転売業者の存在の背景には、小米自身が製品不足を煽る「飢餓感マーケティング」を展開していることもある。
また、「小米ファン」の忠誠心をいかに確保するかも大きな課題の一つである。同社はまず、微博(ウェイボー)や微信(WeChat)、その他SNSなどネットの力を活用したブランドマーケティングを展開し、ファンの基盤を作った。それと同時に、中心ファン層としての「栄誉顧問団」、都市ごとのコミュニティである「同城会」を結成し、製品開発への参画やオフ会のなどの催しを盛んに開いている。ファンの表彰イベントもあるなど、ネット企業とはいえ、ユーザーとの顔が見えるコミュニケーションを非常に重視している。(続)
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