|
上海のコンビニ「喜士多」で白い恋人が… |
インバウンド消費に沸く日本。特に中国からの観光客による「爆買い」が注目を集めている。銀座のメインストリートで大きなスーツケースを引きずりながら歩く中国人観光客の姿はもうありきたりな光景にもなっている。
そうした観光客にとって最後の爆買いのチャンスとなるのが空港の免税店だろう。その免税店で搭乗前に最後購入するものが、「白い恋人」や「ロイス」、「じゃがポックル」などの北海道銘菓ではないだろうか。
いまや中国人の間でもかなりの知名度を誇り、日本土産の定番となっている白い恋人。先日、上海の自宅近くの台湾系コンビニ「喜士多」で買い物をしていた時のこと。日本や台湾など海外の商品も数多く揃え、夏にはアサヒスーパードライの生ビールも販売するほど先進的なコンビニだが、そこで目にしたのが「白い恋人」。12個入りで99元(約2000円)と日本での定価760円と比べ倍以上の値段ながら、品切れになりかけている店舗もあった。
ただ包装の裏には輸入元などの中国語のラベルも貼られている。「日本からのお土産」と配るにはちょっと適さないのではと思いつつ、日本から帰ってまた美味しいから食べたいと買う人がいるのかもとも思い、インバウンドからアウトバンドへの流れの兆候を垣間見た気がした。