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北欧色溢れる「武漢IKEAモール(薈聚・LIVAT)」(1)
15年の武漢の目玉、郊外型モールの新トレンド
2016年1月22日
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モノレール1号線「竹叶海駅」から歩道橋で連結
 2015年の武漢における最大の関心事は、IKEAモール「薈聚」(以下、LIVAT)のオープンだろう。無錫、北京に続いて中国国内3店目、世界では59店目の出店となる。総面積30万平米(うち商業面積17.2万平米)で中国国内最大規模の面積を誇るショッピングモールが、武漢漢口区三環近くの郊外に開業した。家具量販店のIKEAを筆頭に、国内外400以上のブランドが出店する同モールに、15年4月30日のオープンからわずか4日間で50万以上の客が訪れた。

 「IKEAがショッピングモールをオープンする?」―多くの人がこのニュースに驚愕したことだろう。LIVATの開発及び運営母体は、IKEAグループ傘下の「宜家購物中心集団(Inter IKEA Centres Group, 以下IICG)」。世界中でショッピングモール経営事業に乗り出しているが、中国でのIKEA人気の高さに乗じたIICGは、100億元以上を投資し、中国国内3箇所にLIVATを開業。今後2年以内に、少なくともあと5~6店舗オープンする予定という。一体、この北欧風ショッピングモールのどこがそれほど人気なのだろうか。今回、我々は、実際に武漢のLIVAT店舗に赴き、あらゆる角度からその秘密を分析することにした。

基本情報
 ディベロッパー  英特IKEAショッピングモールグループ (Inter IKEA Centres Group)
 開業日  2015年4月30日
 面積  総面積30万平米、商業面積17.2万平米
 フロアガイド 1階:IKEA/室内駐車場/スケートリンク/子供向け遊戯施設
2階:IKEA/アパレル・生活雑貨
3階:IKEA/アパレル・生活雑貨/子供向け遊戯施設
4階:レストラン/家電/映画館
※ 物販テナント以外の比率は約40%。そのうち飲食施設が25%、子供向けを含むレジャー施設は5~7%。将来的には、物販テナント以外の比率を50%以上に増やす予定。歯科医院や英会話学校などのサービス系テナントも適宜設置予定。
 主力店舗  IKEA、欧尚超市(Auchan/オーシャン)、迪卡儂(Decathlon /デカトロン)、蘇寧電器、金逸影城(映画館)
 アクセス 硚口区長宜路
路線バス:546、560、621、736、737、741、722番の「硚口区工農路老年公寓駅」から徒歩10分。
モノレール:1号線「竹叶海駅」から歩道橋でIKEAに連結。徒歩10分。
車:屋外3箇所、屋内1箇所の駐車場設置。収容数4700台

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