現在中国で高い人気を誇る「Papi醬」 |
この「Papi醤」とは何者なのか。一体なぜ2,200万元もの広告費を稼ぐことができたのだろうか??
Papi醤、は29歳の上海人、既婚女性だ。2015年7月にオリジナルのショートコメディー動画の配信を開始、瞬く間に多くのファンを獲得した。動画の中でPapi醤は、雑然とした住居を背景に、普段着に素顔といういでたちで登場する。音声変換器を利用し、一人芝居の形式でのオリジナル動画を配信している。
題材は社会現象や、巷の話題、男女関係等がメイン。現在彼女の微博(ミニブログ)の読者は1,664万人 、動画再生回数は2.9億回を超える。各動画の平均再生回数も753万回という多さだ。16年3月にはベンチャーキャピタルが1,200万元を投資、外部の投資を受けた初の「網紅」となった。
ショート動画アプリは若者の自己表現ニーズを満たす |
動画は短時間に多くの情報を伝達することが可能であり、スマホの普及とソーシャルネットワークの発達は動画制作及び配信をより手軽なものにした。こうしてショート動画は瞬く間に普及し、トレンドとなった。2013年からたったの2年ほどで、ショート動画市場では多くのアプリが開発され、競争も激化。代表的なアプリには「新浪微博」の「秒拍」、画像処理ソフト「美図秀秀」の美図軟件が開発した「美拍」、 三線・四線級都市や農村の若者をターゲットにした「快手」等がある。他にも「小珈秀」、「小影」、「多拍」、「趣拍」、「逗拍」、「楽拍」、「優拍」、「微可拍」等、例をあげればきりがない。
さらに今年に入り、4GとWifiの普及に伴い、よりインタラクティブなライブ動画も人気を集めている。過去1年で数十のモバイルサイトが出現。これらのサイトには「映客」、「花椒直播」等の独立型新興サイトもあれば、 「網易Bobo」、「YY直播」等のようにパソコン全盛時代の動画サイトがモバイル版にリニューアルしたものもある。この他、「美拍」、「秒拍」といったショート動画の撮影・再生アプリにもライブ動画機能が追加された。
「美拍」二もライプ動画機能が追加 |
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