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2016年人気スマホアプリ〜ランキング&トレンド分析 (1)
スマホユーザー7億人の生活支えるアプリ徹底調査
2017年8月8日

  CNNIC(中国インターネット情報センター)が公表した「2016中国インターネット年度報告」によると、2016年12月時点の中国のインターネットユーザー規模は7.31億人、普及率は53.2%に達し、その規模はヨーロッパの総人口に相当するという。(図1「中国のインターネットユーザー規模及びインターネット普及率」)

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  モバイルの発展がその主な成長要因であり、スマホユーザーの数は16年12月時点で6.95億人、普及率は51%に達している。スマホユーザーのネットユーザー全体に占める割合も15年の90.1%から95.1%とさらに上昇した。(図2「中国スマホユーザー規模及びそのネットユーザー全体に占める割合」)
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  スマホでのネット利用が一般化するのに伴い、スマホアプリも中国人の生活に浸透しつつある。多くの消費トレンドがアプリから生み出され、社会現象になったものすらある。

  すでに人々の生活に深く入り込み、ほぼ全ての人が利用していると言っても過言ではないSNSアプリ「微信(ウィーチャット)」や決済アプリ「支付宝(アリペイ)」を筆頭に、15年に一世を風靡した配車アプリやショート動画アプリ、16年に旋風を巻き起こした実況動画アプリや出前アプリ、自転車のシェアアプリなど。

  これらのアプリはいずれも大きな話題を呼び、人々の注目を集めたばかりでなく、新たに多くのビジネスモデルを生み出し、中国人のライフスタイル自体にも大きな変化をもたらした。

  CNNICの統計によると、2016年に中国のネットユーザーに最も多く利用されたアプリはチャットと決済機能を持つ「微信」で、その割合は79.6%に達したという。 次いでチャットの「QQ」が60.0%、ネット通販の「淘宝」、検索の「モバイル版百度(バイドゥ)」、決済の「支付宝」がそれぞれ24.1%、15.3%、14.4%で3~5位を占めた 。

  各領域においてどのようなアプリが人気を集めたのか。それらアプリは、中国人の生活にどのような影響をもたらしたのか。

  以下ではそれぞれの領域にスポットを当て、詳細な紹介と分析を行ってみたい。(※本稿のアプリランキングのデータは、猟豹移動(Cheetah Mobile)のビッグデータ・プラットフォーム「libra」のアンドロイド用アプリの統計データを利用した。)(続)

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