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 大亀浩介コンサルタントインタビュー


シェア自転車に続く都市のニューフェイス「カーシェアリング」(1)
タイムシェアで環境に優しいシェアエコノミー
2017年8月28日

 

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上海虹橋駅にある「EVCARD」のステーション
 先日、杭州から上海に戻る高速鉄道の中で、友人に遭遇した。彼は医療機器のセールスマンで、江蘇、浙江、安徽エリアを担当。毎日、上海の虹橋駅から高速鉄道で近隣都市の顧客を訪ねて回らなければならない。

 しかし、自宅から最寄りの高速鉄道駅まで非常に遠く、マイカーでは駐車場の料金も馬鹿にならない。タクシーに乗るのも高すぎる。バスは乗り換えが必要で、時間がかかりすぎる。

 そこで今はEVCARD(環球車享汽車租賃有限公司)と呼ばれる「カーシェアリング」を利用、自宅と駅の間の交通手段にしているのだという。EVCARDの車両は全て電気自動車なのだが、具合のいいことに彼の自宅と虹橋駅付近には充電用ステーションもあり、非常に便利。

 価格も合理的で1分わずか0.5元。1時間乗っても約30元と、タクシーや配車サービスを利用するよりはるかに安い。友人曰く、彼の同業者の多くもすでにこのカーシェアリングを利用しているとのことだった。

 ofoやmobike(摩拜単車)などのシェア自転車は、瞬く間に大都市の一大トレンドとなった。これに続くカーシェアリングも人々の注目を集め、その人気が高まりつつある。

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カーシェアリングは全国20以上の都市ですでに導入されている
 現在、全国20以上の都市ですでに導入されており、ダイムラー、北京汽車(北汽)、奇瑞、比亜迪(BYD)、吉利、力帆、フォルクスワーゲン(VW)、BMW、アウディなど自動車メーカーや、首汽などのレンタカー会社、さらにはハイテク系ベンチャービジネスのTOGO、一度、叮咚出行などが参入。

 統計によると、現在、中国国内で登録したカーシェアリング及びタイムシェア関連企業の数は370社に達し、実際に車両を投入して運営を行っている企業も100社を超えるという。その9割以上は新エネルギー自動車メーカーが設立した関連会社だ。

 また全国で比較的知名度の高いカーシェアリング企業は、START、ponycar、一度用車、Gofun、car2go、零派楽享、宝駕出行、盼達用車、EVCARD、凹凸租車など10社を超え、その競争の激しさはシェア自転車に勝るとも劣らない。

 この新しい市場で先駆者利益を得ようと嗅覚の鋭いベンチャー資本も競って投資を行っており、国内外の巨頭も続々参戦。カーシェアリングは今や最も熱い業界と言っても過言ではないだろう。

 中国公安部交通管理局のデータによると、2016年末の中国のマイカー保有台数は1.46億台。一方、自動車の運転免許証を取得している人の数は3.6億人に達している。免許はあるのに車を持っていない人が2億人もいる計算だ。なお、この数値は今後も大幅に増加すると予想されている。
中国自動車工業協会の予測によると、10年後に自動車免許証を持つ人の数は10億人に達するという。一方、中国の道路及び関連インフラの自動車に対するキャパシティは僅か3億台。免許は持っているのに車のない層は7億人に膨らむ見込みだ。

 しかし、カーシェアリングなら都市のインフラへの負荷を増やすことなく、車両の使用効率を高めることができる。渋滞緩和も期待でき、駐車場の問題も解決できる。都市部の外出問題の有効なソリューションとして、カーシェアリングは大きな発展の可能性を秘めているといえるだろう。(続)

 

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