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広東省消費現場視察レポート (1)
中国経済発展のトップを走る広東省、新しい消費トレンドも続々誕生
2017年9月29日
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  2016年、中国の国内総生産(GDP)は74兆4,127億元であったが、うち広東省が7兆9,500億元を占め、前年比7.5%の伸びを示すとともに、28年連続で中国トップに立った。

  広東省を1つの独立した経済主体と見なして世界と比べても、国家に匹敵するレベルだ。広東省のGDPは、まず1998年にシンガポールを抜き、03年には香港を、そして07年には台湾を上回った。16年のGDPを米ドル換算すると11,578.8億米ドルに達するが、これはメキシコとほぼ同じ値で、スペインにも肉薄している。

  中国で経済の最も発達した省だけあり、省内各都市の数値にも目を見張るものがある。

  国家統計局の統計によると、広東省の21都市中、全国トップ100にランクした都市は、広州(3位)、深圳(4位)、佛山(15位)、東莞(22位)、恵州(62位)、中山(65位)、茂名(80位)、湛江(83位)、江門(87位)と9つもある。 一方、江蘇省が主要13都市全て、100位内にランキング入りしているのに比べると、広東省の発展は若干ばらつきも見られる。
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  ニュースメディア「第一財経」が商業資源の集中度、都市の重要度、住民のアクティブ度、ライフスタイルの多様性、及び将来的な発展の可能性という五つの観点から算出した「2017都市商業魅力度ランキング」によると、省をリードする一線級都市として広州と深圳、更に東莞が新しくこれに加わった。続く二線級都市が佛山、珠海、恵州、中山、うち中山市は初めて二線級都市に選出された。 三線級都市は江門、汕頭、湛江、肇慶、揭陽、清遠、四線級都市は潮州、五線級には梅州、茂名、陽江、韶関、河源、汕尾、雲浮が選ばれた。

  以下では、規模の異なるいくつかの都市、一線級の広州、二線級の佛山、珠海、中山、三線級の汕頭、四線級の潮州を例にとり、その商業発展の現状及び消費トレンドについて比較紹介を行い、広東省の今後についてその全体像を浮き彫りにしてみよう。(図1:広東省の地図)(続)
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