中国の市場・業界・企業・商習慣を徹底調査&研究 ~ キャスト中国ビジネス「中国マーケティングEC会員コース」

 お試しIDバナー ニュースレター冊子『チャイナ・マーケット・インサイト』  メルマガ登録バナー
 ▼配信登録はこちらから
    配信規約に同意する 

  認証番号
 

 ▼配信解除はこちらから

全てを見る
お問い合わせ/ご相談は
キャストコンサルティング
(東京) 03-5405-7860
(上海) +86-21-6321-3000
 service@cast-marketing.com
 お問い合わせフォームはこちら
 市場調査バナー
 大亀浩介コンサルタントインタビュー


中国世代論「50・60・70・80・90・00後」徹底分析 (15)
【老後と介護観】「養児防老」の時代は終焉、50後、60後は多元的な老後ライフを選択
2018年1月12日

◆老後と介護観
「養児防老」の時代は終焉、50後、60後は多元的な老後ライフを選択

 

 IMG_9195.jpg
老後を子供に頼らず過ごしたいという考えは、上海の高齢者の多くに浸透
  「養児防老(老後のために子供を育てる)」は、中国の伝統的な家族概念で、子供が親の面倒を見るのは当然というのが、これまで主流の考え方だった。しかしこうした概念も、徐々に変化の兆しが現れはじめている。

  現在、父母の老後の世話に直面している50後、60後は、経済的な余力もあり、子供には自分たちの世話で苦労を掛けたくないと考える人が増えている。よって、40後が伝統的な概念を持つ最後の世代になるかもしれない。

  上海市が公表した老後に関する調査では、50歳以上の7割近くが「養児防老」の概念は時代遅れだという意見に、「非常に同意」又は「やや同意」と回答している。老後を子供に頼らず過ごしたいという考えは、上海の高齢者の多くに浸透し 、そう考える高齢者は現在も増え続けている。

  50後と60後はそれまでの高齢者と異なり、社会への参加意識が高く、退職後も社会との関係を絶つことなく、国内問題や国際情勢にも関心を持ち続けている。学習意欲も強く、時間と精力を学びに費やしたいと考える人も多い。旅行や写真撮影、歌にダンスと趣味も多種多様だ。

 
 IMG_4058.jpg
「チーム型」老後ライフが新しいコンセプトに
ある調査によると、今後したいことに「旅行」を挙げた人が最も多く、なかでも海外旅行の人気が高い。自身の存在価値を示したい願いも強く、退職後も地域でのサービス活動や高齢者のグループ活動に積極的で、ボランティアにも精力的に取り組んでいる。

  この調査結果から、これからの高齢者の多くが望んでいるのは「コミュニティ型」の老後ライフだといえよう。これは従来型の「自宅で」の老後ライフに、老人ホームの機能を一部取り入れたもので、自宅を離れる必要もなく、経済負担も少ないというメリットがある。

  一方、「チーム型」も新しい老後ライフのコンセプトだ。仲の良い友人と郊外や田舎に居住し、お互いに健康や精神状態を気遣い合うというもの。

  また老人ホームも、これまでは子供に見放されたという負のイメージがつきまとい、受容度があまり高くなかった。このため、老人ホームのサービスや施設についてもあまり知られていなかった。

  しかし、経済力が大幅に向上したのに伴い、多くの高級老人ホームが登場。こ れら施設では、快適な居住環境が提供されているばかりでなく、専門的な医療サービスや看護を提供するスタッフも揃い、各種娯楽活動も盛ん。老人ホームのイメージも飛躍的に改善している。

  50後や60後世代が、老後に対するオープンな考え方を持ち始めているのに比べ、70後や80後世代は、幼い頃から培われた「養児防老」の概念を抜け出せずにいる。つまり、両親を老人ホームに送ることを「親不孝」だと感じ、抵抗感を覚える人も多い。可能な限り自分で親の面倒を見たい、そばにいたいと考えている。

  しかし、90後になるとこの感覚が薄れ、環境の良い老人ホームを探せば、親も良いサービスを受けることができ、同世代の老人とも交流できるため、悪い選択肢ではないと考える。

  70後も親として、子供に頼るという考えをあまり持っていない。ある経済学者は、70後は従来型の方法で親の老後の面倒を見る最後の世代となり、また、自ら独立して老後を送る第一世代となると予測している。

Copyright (C) CAST Consulting Co., Ltd. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.
本資料に関する著作権は弊社又は弊社に所属する作成者に属するものであり、本資料の無断引用、無断変更、転写又は複写は固くお断りいたします。

 

このページをA4版で印刷する
 前のページに戻る