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アリババ系「芝麻信用」が個人信用消費の新時代を幕開け (4)
芝麻信用サービス提供企業に、信用調査リスク管理ツールを提供
2018年5月28日

芝麻信用サービス提供企業に、信用調査リスク管理ツールを提供

 

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消費金融各社も、信用審査ツールの一つとして芝麻信用を導入
  企業サイドからも、芝麻信用は便利なリスク管理ツールとなっている。

  2016年、芝麻信用は企業向けのセルフサービス・プラットフォームを開放。消費金融、ネット金融、レンタカー、不動産賃貸など、信用評価や詐欺リスク識別のニーズが高い企業に対して、スピード自動契約や自動接続サービスを提供している。

  消費者の信用状況を数値化した芝麻信用スコアのみならず、潜在的リスクがある消費者をふるい分ける「業界注目リスト」、実名制で詐欺リスクを識別する「反詐欺情報験証」、携帯電話番号を入力するだけでリスク評価スコアが得られる「携帯電話RAINスコア」(Risk of Identity, Activity and Networkの略で、携帯電話番号を対象としたリスク評価スコア)などのツールにより、各業界での買い占めやプロモーション資源の独占、架空注文などの詐欺行為を回避することができる。

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生活関連企業も芝麻信用スコアを導入し、デポジットの減免に活用
  なかでも、生活関連企業は、このサービスプラットフォームから消費者の芝麻信用スコアや個人信用調査情報等を入手し、デポジットの減免に活用している。 また、消費金融やネット金融などの金融企業にとって、芝麻信用の企業向けプラットフォームは、リスク管理システムの改善や、消費者の信用評価の正確化、反詐欺識別能力の向上等に重要な作用を及ぼしている。

  同プラットフォームでは、企業とデータを共有、相互に利用することで、消費者のリスクパターンを顕在化させている。

  2017年3月、芝麻信用は「信用+」というアライアンス型の信用評価モデルの運営もスタート。提携企業が消費者の行為を「信用スコア」として記録、ルール遵守で信用がカウントされる一方、反則すると信用が減点となる。こうすることで、さらなるリスクの軽減を実現しようという試みだ。

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