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超人気“仏系”スマホゲーム「旅行青蛙(旅かえる)」(1)
ほのぼのとした作風が癒しに、女性市場を席捲
2018年6月7日

 

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日本のスマホ向けゲームアプリ「旅かえる」が、中国で人気爆発
 最近、中国では、日本のスマートフォン(スマホ)向けゲーム「旅かえる(中国名:旅行青蛙)」が人気だ。 「旅かえる」は、ゲーム開発会社のヒットポイントが2017年末にリリースした放置型シミュレーションゲーム。

  日本語のままで提供されているにもかかわらず、18年1月20日、中国のApp Store無料ゲームランキングで第1位となった。17年に大ブームとなったゲーム「王者栄耀」や、少し前に話題となった二次元ゲーム「恋与制作人」を抜いての偉業だ。

  スマホSNSの微信(ウィーチャット)の朋友圏(モーメンツ)には、ゲーム内のカエルにもらった便りを載せるユーザーで溢れている。Googleトレンドのように、特定ワードの動向がビッグデータをもとに確認できる微信指数で、「旅行青蛙」は、1月末に1000万超。百度(バイドゥ)指数も1月22日に44万を突破。まさに“大ブレイク”といっていいだろう。

  18年2月22日時点、ミニブログ微博(ウェイボ)の「#旅行青蛙#」の閲覧数は20億回に達し、関連記事も3.3万件、フォロワー数は10.1万人を超えている。 日本語での「#旅かえる#」の閲覧数も4.7億回に達し、フォロワー数も2.7万人に達した。

  このように中国内で多くの注目を集めている「旅行青蛙」だが、実はゲームそのものは日本語バージョンのみ。中国語バージョンは存在していない。にもかかわらず、17年11月の運営開始から、アジア全体で3000万回もダウンロードされ、うち95%が中国内であることから、中国での人気の高さがわかるだろう。

  「旅行青蛙」は中国のスマホゲーム市場において、騰訊(テンセント)のゲーム・王者栄耀を代表とする「栄耀系」、絶地求生の「吃鶏系」、恋与制作人の「二次元恋愛系」に続き、「萌ガエル放置系」という第4の勢力として存在感を増しつつある。
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