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いま話題のミュージック動画アプリ「抖音(Tik Tok)」(7)
人気芸能人を起用した宣伝を開始
2018年7月26日

人気芸能人を起用した宣伝を開始
人気TV番組の広告スポンサーに

 

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「抖音」はオフラインのイベントも多数開催
  幅広いユーザーの獲得を目的に、抖音も人気芸能人を起用した宣伝を展開。

  2016年9月のローンチ当初は、アプリの試運転期間だったこともあり、ほとんど広告宣伝を行なわなかった。自然なクチコミのみに頼っていたが、17年3月に著名お笑いタレントの岳云鵬を起用。微博(ウェイボ)上で、一般人が彼を模倣するショート動画を公開した。

  この結果、抖音は多くの若年層の目に留まり、百度(バイドゥ)の検索エンジンでも、キーワード検索件数が増えるなど、その注目度は大きく上昇した。

  その後、杜海涛、大張偉、周筆暢、鐘麗緹などのタレントも起用。

  さらに若い女性に人気のアイドルである鹿晗、呉亦凡、李易峰にも、自身の新曲や映画を抖音アプリ内で宣伝してもらい、撮影時に利用する3人のステッカーを配布したり、彼らに関する「#(テーマ)挑戦」(※詳細は後述)イベントも実施した。

  また、中国で初めてヒップホップ音楽を題材に、17年に大人気となったネットバラエティ番組「中国有嘻哈(The Rap of China)」のスポンサーとなり、人気のラッパーによる動画投稿も相次いだ。これら一連のプロモーションが功を奏し、より多くのユーザーの視線を集めることに成功。ユーザー数は現在も増加の一途を辿っている。

  タレント起用の効果が一段落した頃から、今度は著名メディアやポータルサイトでの大規模なPR活動を展開。同時に、オフラインでのパーティーやイベントも多数開催。「抖在成都」、「IDOU夜年度狂欢嘉年華」 、「Color Run」など、リアルの場での交流を通して、ユーザーに自己表現の機会を提供するとともに、より多くの人に抖音を知ってもらうことに力を入れている。

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