各分野のリーディング企業も続々と参入
こうしたネット内装業界の熱気の高まりを背景に、産業チェーンの上流から下流に至る様々な企業が同分野に参入。 オフラインのみだった内装会社だけでなく、住宅向け建材の販売店、さらには不動産デベロッパーなども、各自の強みを生かしながら、ネット内装業界に進出した。
このように多くの参入が相次いだことは、誰もがネット内装業界の将来性を高く評価した証(あかし)ともいえるが、同時に業界内の競争は一層激化した。ではここで、そうしたネット内装業界に参入した各業界の代表的企業を列挙する。
(表1:ネット内装に参入した各業界の代表的企業一覧)
サプライチェーン網の充実が必須に
施工プロセスの監督管理も各社真剣に取り組む
業界全体としてアップグレードの段階に突入した近年、ネット内装会社も住宅内装産業チェーンに深く組み込まれるようになった。同産業チェーンの各段階で、効率のアップと品質管理が、より徹底して行われるようになった。
中国の建材業界では、流通過程ごとに高いマークアップ率で加算され、それがそのまま最終価格の高さに反映されている。 低価格で高品質の建材を確保するためには、安定的にコントロールできるサプライチェーン網の構築が不可欠となる。このため、ネット内装会社はいずれもこのサプライチェーン網の充実アップを主な発展目標に掲げている。
建材の調達は、F2C(Factory to Customer)方式による集団買い付けを採用。プラットフォームの「規模の経済性」を最大限活用、工場から直接買い付けることで、流通コストを引き下げている。
物流の面では、逆にC2F(Customer to Factory)の方式となっている。つまり、消費者から大量に集まる情報やデータをビッグデータ化。そのビッグデータ分析から、消費者のニーズやオーダーをあらかじめ予測。 提携先のメーカーやサプライヤーと協働しながら、実際にニーズが発生する前に建材や家具などを各地の物流センターに配置。オーダーの受注とともに、すぐに配送ができるよう、物流の効率アップとコスト削減を同時に図っている。
内装設計にも、ますますクラウドコンピューティングが積極的に活用される時代に |
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