「淘宝心選」のセルフレジシステム |
世界中から“良い”モノを集める「全球心選」
世界中から良質の商品を集めた「全球心選」コーナーで、日本製の弁当箱を販売 |
「淘宝心選」の真の目的とは?
淘宝心選の真の目的は、「淘宝心選」というブランドを育てることではなく、新しいプラットフォームを創造することという点も特筆に値する。
アリババのビッグデータやリソースをフル活用し、より正確で効率よく消費者とメーカーを結び付ける。つまり、メーカーが消費トレンドやニーズをタイムリーに把握するよう手助けすることで、商品開発のためのコスト削減や時間短縮を実現するのが究極の狙いだ。
親橙里モールがオープンしてから、淘宝心選は施設内で来客数と売上が最も高いテナントになっている。 親橙里の統計によると、オープン当日にオンラインとオフライン合計で2万件の商品を売り上げ、店内の商品は2時間で完売となった。
昨今の中国の若年消費者層は、前の世代のように高級ブランドに夢中になったり、メンツのための消費はあまりしない傾向にある。生活の質を高める“実のある”消費が好まれるようになり、シンプルなデザインの人気が高まっている。
この消費トレンドを見事に捉えて躍進した淘宝心選。これがすべてビッグデータから予測した“当然の”結果だったとしたら、これまで現場の「勘」や「経験」に頼ってきた小売・流通業の根底を覆(くつがえ)す衝撃的な事象として、後世に語り継がれるかもしれない。
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